こんにちは。サイボウズ株式会社 システムコンサルティング本部で SE をしている望月です。
私は SIer で 4 年半システムエンジニアを経験したのちに、サイボウズに転職しました。2020 年 10 月現在、転職してからちょうど 2 年が経とうとしています。
転職してから、SIer でやっていた仕事内容とはゴロッと変わりました。
この記事では、そんな SIer からサイボウズに転職した私から見たソリューションエンジニアの仕事内容について、ご紹介したいと思います。
「案件だけに留まらない!」メーカーの SE と SIer の SE の違い
今回の記事の読者は、SIer の SE を対象としています。まずは SIer の SE とサイボウズの SE の違いについて簡単にご説明します。
主な違いは、大きく 2 点です。
1 つ目は、自社製品をベースにした提案や開発を行うことです。SIer の SE であれば、案件に応じて様々なソリューションを組み合わせた提案を行うことができますが、メーカーの SE であれば、自社製品をベースにした提案を考えます。また、習得する(すべき)スキルも、自社製品を中心となってきます。
2 つ目は、パートナーが主体で案件を進めることです。サイボウズでは特に顕著かもしれません。こちらの記事にも書いてありますが、商談時の技術支援がほとんどです。要件定義も自分ではやりません。その代わり、案件を対応してくれるパートナーの SE さんがよりよい提案ができたり、開発をスムーズに進められるよう、技術支援を行います。
では、技術支援とは具体的にどんなことをするのか。
ここからは、パートナー支援を中心とした幅広い業務を行うソリューションエンジニアの具体的な仕事内容について説明します。
1. 技術勉強会
パートナー向けに、kintone や Garoon のカスタマイズについての勉強会を実施します。
こんな勉強会を開催しています。
この業務の魅力は、どのような勉強会を、どういったタイミングで、誰に向けて実施するかを一から考えて実行することです。
通常勉強会というと、コンテンツの作成と講師をするイメージがありますが、ソリューションエンジニアでの業務は、「勉強会の対象者は誰か」「どんな価値を届けたいか」「価値を届けるにはどんなコンテンツがいいか」「勉強会を受講した後にどんな行動をとってほしいか」「実施した後の効果と改善は?」など、コンセプトや効果測定がメインの業務となります。
もちろん講師やコンテンツ作成をやることもありますが、ほとんどの時間は企画をしています。
企画をすることが好きで、人前で話すことに慣れている人は、この仕事は絶好の活躍の場だと思います。
2. SI業務(パッケージ版 Garoon のカスタマイズ)
これまで技術支援がメインの業務と書きましたが、サイボウズが SI を行うこともあります。
サイボウズの製品には、中堅・大企業向けグループウェア Garoon があり、そのカスタマイズについては、サイボウズの SE が、PM、要件定義、設計、納品まで一貫して行い、責任を持ってお客様にカスタマイズをお届けします。(開発は別の部署で実施するので、コーディングはできなくても大丈夫です!)
SIer で上流工程の経験がある方は、この業務でも力を発揮して頂けると思います。
3. セキュリティチェックシート
SIer にいると聞き慣れない言葉ですが、クラウドサービスのセキュリティに関するチェックシートの回答を、お客様から依頼される場合があります。
こちらはパートナーでの回答が難しいため、サイボウズで回答を作成し、お客様にお渡しします。
この業務を行なっていると、クラウド運用の仕組みやセキュリティ、時には法的な知識まで身に付くので、セキュリティ関連の知識もつけたいという方にはもってこいの業務です。
「ソリューションエンジニア」と「システムコンサルタント」「テクニカルスペシャリスト」との違い
ここまでソリューションエンジニアの仕事について説明してきましたが、サイボウズの SE には、ソリューションエンジニア以外にも類似の職種が 2 つあります。
各職種については、記事を読んでみてください。
上記 2 つの職種とソリューションエンジニアの違いは「支援対象」と「支援方法」の違いです。
システムコンサルタントとの違いは「支援対象」の違いです。システムコンサルタントは「案件」に特化した支援を行いますが、ソリューションエンジニアは「パートナー」の技術者に対して全面的な支援を行います。
対して、テクニカルスペシャリストとの違いは「支援方法」の違いです。テクニカルスペシャリストは「バックサポート」がメインのため客先に出向いた案件対応は少ないですが、ソリューションエンジニアは必要に応じて「現場」でパートナー支援を行います。
ソリューションエンジニアは、システムコンサルタントとテクニカルスペシャリストの中間に位置する職種で、業務範囲は他の職種と比べて広く、その広さ故に決まった業務だけを行なっていればいいという職種でもありません。そのため、既存の業務に囚われず、パートナー支援について常に立案・試行・改善を繰り返していける方が向いています。
最後に
今回ご紹介した内容は、ソリューションエンジニアの業務の一例です。他にも様々な依頼に対して、柔軟に対応することが求められます。
下記に該当する方は、是非ご応募ください。
- 一から物事を考えて、実行に移す力がある
- PM / SE の経験がある
- 人に教えることが好き
常に思考し、新しい施策を産み出さなくてはいけないため大変な職種ではありますが、パートナーに製品の良さを理解していただき、案件を受注した時の喜びは、自身で案件を受注した時の喜びとはまた違った大きな達成感を感じることができます。
とてもやりがいのある職種です。是非一緒に働きましょう!
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