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枠にとらわれず挑戦し続けたい――目指すのは事業に貢献できるデザイナー

▲デザイナーとしてはもちろん、それ以外の領域でもチャレンジし続けていく松下 馨


ライツ事業におけるデザインチームのリーダーとして、各デザイナーや社内の関連部門、社外とやり取りを取りまとめ、マネジメントしている松下 馨。架け橋的な業務のほかに、これまでの経験を活かし、自らが新規サービスを立ち上げることにも挑戦しています。そんな松下がこれまでの振り返りと今後の展望を語ります。

自分の「やりたい」を軸に柔軟に視野を広げていく

大学では映像や放送を専攻していた松下。学生時代、まだアナログ編集が主流であったなか、PCで映像や画像編集ができる時代へと変化の兆しを感じていました。

松下「新しい映像編集加工技術やツールに触れるのが楽しくて。日々PCで映像や画像の編集に没頭していました」

大学卒業後には、仕事でもそういったことができる会社へいきたいと考えましたが、その頃はよほど最先端の会社でないと希望する職種の求人はなく、狭き門でした。そこで松下は、就職先の選択肢を広げて考えてみるようにしたのです。

松下「当時はグラフィックデザインのほうが、まだPCでAdobeのツールを使ってやっている会社が多く、専攻してきた映像や、放送以外の技術で何が活かせるかと考え、割と軽い気持ちでシフトしました。最初に就職したのはエンタメを取り扱う会社ではなく、企業のIRを支援するような会社で、株主報告書や決算資料のようなものをデザインする業務でした」

昔からエンタメが好きだった松下は、やはりエンタメに携わりたいと転職を決意。2社目に選んだのはゲームの攻略本を制作する会社でした。

松下「自分の好きなゲーム業界でそれまでのスキルをなんとか活かしたいと思いました。資料やデータを分かりやすく、見やすくする、という前職でのスキルが攻略本を制作する業務と親和性が高く、活かせました」

デザイナーとして入社し自身のスキルを活かしつつ働くなか、次第に管理する立場になっていき、後進の育成、マネジメントが主な業務となっていきました。

松下「このままここでマネジメントを続けてもいいのかな、もっと広い知識や経験を積んだうえでないと自分のキャリアを納得いく形で築けないのではないかな、という思いが生まれてきたんです。また、その会社は制作会社だったのでクライアントに依頼されて作るという環境。自社IPを持っている会社でダイレクトにお客様の反応が知れるような仕事をしたいと思い始めていました」

そこで松下は2度目の転職を決意しました。

“この会社ならば、お客様の反応を直に感じられるのではないか”と思い、新たな挑戦の場としてサイバードを選んだのです。

ゼロからの挑戦と苦労、得られた成長と喜び

松下は2019年1月にサイバードへ入社し、デザイン部門に所属。ライツ事業部のデザインチームリーダーを任されました。ライツ事業部は、自社、他社のIPを活用したオンライン/オフライン事業を展開する部門で、キャラクターグッズやCDの販売、舞台公演、イベント開催などを行なっています。

松下「入社して間もなく、ライツ事業部で上長とのミーティングの際、『何がやりたいですか?』と聞かれたことに驚きました。デザインのリーダー業務はもちろんですが、デザイン以外の他のこともやっていいんだ、とハッとしました」

入社直後に「ちゃれくじ」というオンラインくじの事業に取り組むことが決まり、松下は企画の段階からプランナーとともにサービス開発に関わることになりました。

松下「サービス名称のロゴデザインや、サイトのUIデザインの監修、販売グッズのデザインディレクションを担当しました。サービス開始当初から実は手応えはありました(笑)。売上も伸びて、今現在ではライツ事業部を支える事業のひとつに成長しました。一からやった分、喜びも大きいですね。当初は自社IPだけの扱いでしたが、だんだんと他社様の版権のものも増えてきました。それは、お客様に選ばれて買っていただいた結果なのかなと思うと嬉しいです」

新しいことに挑戦できる楽しさがある反面、これまでに経験したことのない課題に対応していかねばならない苦労もありました。

松下「オンデマンドシールアプリ『ぺたっときゃら』というスマホで自分のオリジナルシールを作れるというサービスにも立ち上げ時から携わったのですが、どういうものがシールを作るアプリとして最適なのかを、企画担当や外部の会社と何度も試作を重ねて作り上げていきました。お客様がいかにストレスなく、思い通りの商品を作ってもらえるのかという点を考えながらUIデザインを考えるという点がとても難しかったです」

挑戦し続けることの魅力を感じる

そうやって新たな挑戦を続けていた松下のもとに、大きな転機が訪れました。

2021年、新規プロジェクトである『Perfumer ~私の調香師~』 (https://watachoko.jp/)を任されることになりました。デザインのみならずプロジェクトを立ち上げることが松下に課されたのです。

松下「もともと、IPの企画を考えるのが好きで。ゲームやIPに触れる中で自分自身の興味もあって、こういうIPやキャラクターがいたら面白いなというのをストックしていくことを趣味でやっていたのですが、上長と話していく中で、具体的なアイデアを伝えたところやってみましょうか、という流れになり、やってみることになりました(笑)

とはいえ、プロジェクトや事業の立ち上げは未経験だった松下。それでも挑戦しようという想いの背中を押したのは、サイバードの風土でした

松下「デザイナー職の自分が挑戦しようと思えたのは、上長の理解と協力ももちろんですが、挑戦する人を尊重する組織の風土を感じたからです。Cチャレ!という社内での事業プロジェクト公募企画がサイバードにはあるのですが、そういった取り組みも含めて、挑戦する人に対して背中を押す風土があり、自分もやってみようと思えました」

本プロジェクトでは通常のデザイン、ディレクション業務に加えて、IPの企画から、シナリオやキャラクターデザインの監修、商品企画、宣伝プランの策定などを担いました。

そして新たな売上を生み出すことに成功し、松下は半期ごとに活躍した社員を表彰する「CYBIRD HEROES」の2021年下期MVPの一人に選出されたのです。

松下「デザイン領域以外のところでも評価をいただいたMVPは嬉しかったです。次々と新しいことが飛び込んできて、新しいことと一緒に成長していける環境。社会人として長く働いてきていますが、今もなおここまで新しいことをやらせてもらえたり、降ってくるだけではなく、自分からやりたいと言ってやらせてもらえたりするのがありがたいなと思います」

事業に貢献できるデザイナーを目指し、これからも自らが道を切り拓いていきたい

自身の世界を広げてきた松下ですが、デザイナーとして、そしてデザイナー以外の領域でも、今後もチャレンジしていきたいと言います。

松下「究極を言えば、デザインがいいからこのグッズやCDを買おう!とお客様が思ってくだされば嬉しいです。そのためには、どういったデザインの商品が売れるのかという法則を自分なりに分析して、試行錯誤して見つけていくことがやりがいなんじゃないかなと思っています」

だからこそ、デザイナーとして自分が満足できるクオリティまで上げることに終始せず、それが費用対効果のあるものなのか、それでお客様に伝わるものがあるのかどうか、といったことを考え実践できるデザイナーを育てていきたいと考えています。

そして、新規サービス/プロジェクトの立ち上げへの情熱も留まることはありません。

松下「昨年立ち上げた『Perfumer 〜私の調香師〜』に関しても、香水・CDの販売というところにとどまらず、朗読劇やイベント開催など、展開を広げたいと考えています。デザイナーという枠にとらわれずに、事業に貢献できる人になりたいと思っています。様々なアイデアを出して積極的にアクションを起こしていける人になっていきたいです。デザイナーとしてはもちろん、デザイン分野外でも事業に貢献したいです。ストックしているアイデアがまだまだあるので、積極的に発案してやっていけたらいいなと思っています」

デザインができる強み、経験を活かして何をやりたいか?ということに答えられる人。やりたいことや興味があることをしっかり育てていける人。そんな仲間をもっと増やしていきたいという松下。

自らが実践することでサイバードにおける新たなデザイナー像を切り拓いていく――松下はこれからも自身の「やりたいこと、楽しいこと」を果敢に追及していきます。

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