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好きなことを仕事にすることは幸せなのか会議

※今回は弊社取締役マネージャーの荻谷が書いた「好きなことを仕事にすることは幸せなのか会議」という記事をご紹介したいと思います。


どうも、荻谷です。

唐突ですが、

「好きなことを仕事にして生きていく!」とか

「仕事が好きなことだから幸せ!」とか

そんな言葉を聞いて「深く共感したことがある」、もしくは「自分もそうなりたい!」と思ったことはありますか?

私はありますし、現時点において「そうだろう」と思っています。

ただ、最近このことについて考えるタイミングがあり、少しその捉え方が変わってきたので、今回は「好きなことを仕事にすることは、本当に幸せなのか?」というとても哲学的な題目について、僭越ながら書かせていただこうと思います。

ありがたいことに、ここ最近たくさんの求職者の方からご応募いただいたり、取材などをしていただく機会が増えてきました。

その度に私たちの仕事に向き合う上での姿勢や、どういったことを大切にしているかというマインドセットのお話をさせていただいたり、それを受けての印象をお聞きする機会に恵まれるようになってきました。

その中で、ここ最近よく「好きなことで生きる」とか「好きなことを仕事にすることが幸せ」という意味合いの言葉が耳に入ってくる機会が多くなりました。これは求職者や取材者の方から出ることもありますし、よくよく振り返ってみると私自身も頻繁に口にしているな、と。

ただ、どうも腹落ちしきらないというか、ちょっと粒度が粗いような気がしていて……

「これって何なんだろう」と思ったのもあり、少しこのことについて整理をしてみました。

好きなことを仕事にしたのか、仕事が好きなのか

まず、「好きなことを仕事に」系の表現には

好きなことがある(やれている)=幸せな時間

という前提があるのではないでしょうか。

それを前提として考えたとき、そもそも私自身が

今の仕事が好きなのだろうか?

好きなことを仕事にできているのだろうか?

と深掘りして考えてみたのですが、それ自体はどうやら「YES」なんだな、と。

理由は、それについて考えたときに「あー好きだよな……」と反射的に前向きで確かな感情が湧いてきたためです。そもそも好き嫌い(あるいはどちらでもない)は、思考とは切り離されるべきであり、深く考えたところで判別されるものではないよな、と思うのです。

私は「仕事の何が好き」なのか。

現在の職場における仕事全般なのか。
それともどこか特定の業務もしくは複数をまたぐ業務を指しているのか。

これは後者でした。

仕事全般となると、例えば苦しいことや気が重くなる状態のときも含まれるわけで「それも含めて全て好き」といえる状態かというと、残念ながらそうではありません。

ただ、会社の成長を明らかに感じるときや大きなチャンスを掴んだとき、またプロジェクトが成功したり、スタッフの成長が垣間見られたりするときには、達成感やアドレナリンが湧き出るぐらいの興奮状態になるので、その部分は「好き」であり、むしろそれがあるから止められない、というくらい「好き」ではあります。

それらを鑑みたとして、私の場合は「(辛いことや苦しいこともあるけど、それ以上に止められないほどの「好き」を経験しているから、総じた割合で見たとき)仕事が好きで、幸せ」という、長い注釈が入ることが正確な表現ということで落ち着きました。そして、私は「好きなことを仕事にした」のではなく「仕事が好きなことになった」人間であると改めて気が付きました。

好きなことを仕事にする=幸せ?

さて、前置きがとても長くなりましたが、ここからが本題です。

今回のお題でもある、「好きなことを仕事にすることは、本当に幸せなのか?」ですが、そうとはいいきれない、というのが私なりの解釈です。

より正確にいえば「嫌いより好きが大きく上回る仕事は、相対的にプラスの感情が大きな割合を占めるから、その状態が続く限り幸せ」ということではないかと思っています。

そもそも、本当に好きで好きでたまらないものを仕事にできている人ってどのくらいいるのでしょうか?

唐突ですが、私の姉は文章を書くことの面白さを物心付くか付かないかくらいのときから感じているぐらいに文章の虫でしたし、子どもの頃には将来は編集者になることを夢見ていました。

私も小学生の頃には読書感想文を手伝ってもらって(正確にいえば”ほぼ書いてもらって”)ましたが、姉はそれを苦に思うどころか前のめりに取り組んでくれるぐらいに好きで、それはもう一直線に自らの夢へと向かっていきました。

学生の頃は必死に勉強し、社会人になり、そして編集者になりました。現在もその方面で仕事をしています。

彼女の口からは「やりたいことがわからない人の気持ちがわからない」という言葉がスルッと出てくるほどに、その思いは純粋でした。そんな姉からも「たとえ、それほどまでに好きなことを仕事にしていても嫌なことはあるし、辞めてやろうかと思うときもある。」という言葉を聞いたことがあります。

また、私の亡き父は、その若かりし頃、大学卒業を控え就職先が決まっていたにも関わらず、家業を継ぐはずだった彼の兄(長兄)が亡くなったため、やむなく自分が家業を継ぐことになりました。

対外的に見れば、望んでもいないことを自分以外の理由から押しつけられたように見受けられますが、「自分にとって今の仕事は天職だと思っている」と私に語っていました。

その言葉は今でも心に残っていますし、本当に最後の最後まで仕事のことばかりを気にしている人でした。

もちろん純粋に好きなことを仕事にして楽しんでいる方もいると思いますし、それはとても素晴らしいことだと思います。

そして何より、好きなことを優先し没頭できるのであれば、他者には到達できない領域に行き着く可能性も高いわけですし、大きな武器になりうることも事実だと思います。

ただ、取り組む途中で好きだと思っていたものが好きでなくなることもあるでしょうし、好きなことがないから、仕事を好きになれないのかといえば、そうとは言い切れないと思うのです。

全体を俯瞰的に見ることが大切

どんな仕事でも、自分にとって嫌だと思う部分を少なくしていき、楽しいと思えることを増やしていくことで「トータル的にみたら好き」に変えていくことは可能だと思います。

ただし、嫌を減らすことも、楽しいを多くすることも、他人任せで待っていても変化しないということはいえそうだなとも。

もう行き着くところとして、たとえば仕事に取り組む、どうにもこうにも楽しいことが見つからず、周りにも頼れないということであれば、さっさと次を見つけた方が良いのではないかと思います。

なので、もし仮に

「楽しく仕事をするにはどうしたらよいか?」

「好きなことを仕事をするには?」

「好きなことが見つかりませんがどうしたら?」

などの質問を今後されたら、僭越ながら私は以下のような回答をいたします。

「まず悲観的に考えなくいいし、好きなことがあってもなくても、かなりの確率で嫌なことと楽しいこと両方が発生するから、好きなことをみつけることに固執しないで良いと思う。

まずは嫌いなことを減らして、楽しいことを増やすためにできることを、ひとつづつでもしてみてはどうでしょうか?

そうやっているうちに、いつの間にか仕事が楽しいことでたくさん埋まって、気づいたときには幸せと感じるかもしれないですね。

それでも無理と思ったなら、さっさと次を見つけ行ったほうがよいかもしれませんよ。」

最後に…

あともうひとつ。

今回のように「好きなことを仕事に」という巷で言われるような内容を自分なりに整理してみて思うのは「人の表現は如何に曖昧か」ということです。

今まで自分自身も口にしていたであろう「仕事が好きなことだから幸せ!」というような言葉も、実はその通りに受け止められないような裏要素がこんなにも含まれているのか、と。

またその反面、「仕事が好きだから幸せ!」という前向きな内容だからこそ、短い文章で間違いではないようにも伝えられてしまう。

言葉や文章、数値もそうですが、それらの裏に隠された別の真実は至るところにある訳で、これを解読して仮説を立てることは、マーケティングの観点からもとても重要なことだと私は思っています。

今回はそんなことも途中から頭に置きながら、探偵になったつもりで考察してみました。

そして、もし嫌なことが起こったとき、さて、これってどうして嫌に感じたのだろうかと推理してみることで、嫌と感じたことがいつの間にか「推理する楽しさ」から「好き」に転換するかもしれないないな、と淡い期待を持ったのでした。

今回もお付き合いありがとうございました。

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