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Chief Farming Officerの農業レポート第2弾:冬物収穫編

 全国2万人のクラウドクレジットファンの皆様、お待たせしました。CFOの坂本が送る、農業レポート第2弾となります。今回は相当ガチです。予め申し上げますと、当社の販売している「カメルーン農業支援ファンド」との関係はございませんので、ご容赦下さい。

 冬場は寒空の下、根菜・葉野菜を中心にひたすら収穫をするという、投資銀行業務真っ青の苦行の時期で、気乗りのしないまま和歌山の実家に帰省してきました。初日に畑を見て回ったのですが、なんと今年は

「全然育ってないやん」

という印象でした。

 野菜が高騰していると噂には聞いていましたが(我が家は基本的に全て自給自足のため野菜の値段に鈍感)、腹落ちしました。感覚ですが、ほとんどの野菜は1か月程度生育が遅れており、収穫できる状態のものも農協の規格に満たないと思われるような状態です。

 いつも出荷している直売所・契約先のスーパー等で値段をチェックしたところ、我が家の主なポートフォリオの高騰度(※1)は、例年を100とすると、キャベツ200・はくさい250・ほうれんそう220・ねぎ250・大根200・にんじん150・かぶ200・ブロッコリー200・カリフラワー180といったところでしょうか。まあ、ざっくりいうと例年の2倍くらいです。原因は年末年始が寒すぎたことに加え、日照時間が少なかったことだと思われます。

 さて、では野菜の値段が高いからといって、農家は儲かっているのでしょうか?実は全くそんなことはなく、値段と反比例するように収穫量が少ないので、単価×量で掛け算すると、売上は理論上では例年と変わりません。一方で、出荷量が少なくなってしまう分、出荷タイミングや値付けが難しくなりがちで、気苦労は増えます。

 無理やり金融の話と絡めると、上記の内容は、需要と供給が価格の決定要因になるという、経済学の基本と合致します。金融も似たところがあり、例えば上場株式でも、人気銘柄は理論上のValuationを超えて値が付く場合もあるし、今はやりのビットコインでも、マイニング量上限が決まっていることもあり、買いが殺到して一気に価額が跳ね上がることもございました。


 また、ここでも分散投資という概念が活きてきます。上記の野菜は果樹と比べるとローリスク・ローリターンですが、1種類しか育成していないと、天候不順や災害・害虫等で一気にやられてしまい、大損してしまうリスク(その逆も然り)が高くなります。
 様々な野菜を育成することで、そのリスクは低減できますし、何より気分転換になります(笑)し、作業の負荷が集中することも避けることができます。その昔、ナスビの苗を300本植えたことがありまして、その際の収穫は地獄でした。朝と夕方に全力で収穫しないと間に合わず、他の野菜にかける時間が限られてしまい、全体最適からほど遠い状態になってしまったことがありまして。。

 さて、野菜のことは一旦ここまでにして、果樹の話を致しましょう。和歌山の冬場の果樹といえばミカンですが、和歌山といっても南部の有田ミカンのブランドが強すぎて、北部のものの競争力が限定的であるため、我が家は数年前からミカンを育てておりません(※2)。




一方で、「うまくいけば」利益率が高い果樹の可能性を捨てきることができず、親父が目をつけたのはイチゴでした。毎年失敗していたので、今年うまくいかなければ最後だよ、と念押ししており、期待せずにハウスを見てみると。。


 「できてるやん!」

 しかも、水耕栽培を取り入れて本格的な感じです。これまでは主に受粉で失敗していたので、その点をどのように改善したのかと聞くと「ミツバチに受粉させている」(※3)とのこと。ミツバチの巣箱まであり、設備投資に本気を感じますが、問題は味のほうです。



 赤くなっているものを数個みつくろい、食べてみると、なんと合格点です。形がやや不ぞろいなので、農協に出荷できるクオリティではないですが、直売所には出せるレベルに達しているので、もうちょっと量ができてきたら出荷してみよう、ということになりました。(とりあえず今日できていた分は、娘といとこ2人で全て食べ尽くしてしまいましたので。。余談ですが、今回は籾殻で焼き芋を作ったりもしてます。実家でイチゴ狩りや焼き芋ができる環境に育つ子供は非常に幸せだと思います。)




 次回は春先に帰省しますので、イチゴのテストマーケティングが成功しているかをレポートしたいと思います。

 それ以外の内容ですが、春先は特に収穫するものもなく、ひたすら土を耕し、マルチ(※4)を張り、種を播く地味なものになると思います。よろしくお願いします。

注:

※1 統計的なものではございません。ただ、野菜の生産地ど真ん中である和歌山でこれなので、都会はもっと高騰しているものと推察いたします。

※2 いわゆる集中と選択、勇気ある撤退。

※3 正確に言うと、ミツバチによる自然受粉に加え、手作業による人工授粉を行っている。この辺を語りだすと文字数が足りなくなるので割愛。

※4 農業用資材の一種で、主に雑草の育成を抑制するために使用されます。黒マルチは地温を上昇しビニールハウスのような効果があると思われがちですが、実は地温上昇を抑制する作用があります。和歌山は台風が多いので、張り方にコツがいります。



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Chief Farming Officerの農業レポート第2弾:冬物収穫編
水野 綾香
クラウドクレジット株式会社 / 広報
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