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ひとり水産課 / U CELL(仮) をまなぶの巻

はじめに

ものごとにはきっかけが存在することが多いように思います。
ひとり水産課はどうして水産・養殖の世界に惹かれてしまったのか。
今回はそのきっかけとなった「とある会社」について書いてみようと思います。

水産・養殖の世界に出会う

2018年、IoT関連のイベントに参加してIoTってリアルの世界との接点が多くて面白いなと感じていた私は、IoT x 〇〇 の 〇〇 の部分、つまり相方を探していました。
その同じ時期にドローンにも興味をもっていたので DJI の Tello Edu という小さなドローンを買って遊んでもいました。でも、空を飛ぶドローンは規制が多いらしくて、個人で自由に実験するにも事業にするにも大変そうです。
では、水の中はどうだろうか?
ありました。いわゆる水中ドローンです。
調べると海の中でも活躍できるらしいです。
実際に海中での工事や点検など目視が難しい場所での活躍が見込まれているとも目にしました。

海かあぁ。

ドローンが海でも活躍できるなら、IoTの技術を海で使うこともできそうです。
単純な私にとって海といえば魚です。
そんなことを連想していると過去の記憶が蘇ってきます。

私は、どういうわけか さかなクン が好きで、当時住んでいた近所の住宅展示場に来てくれるというので講演を聴きに行ったことがありました。
ほぼ日で勝川俊雄さんの対談を読んで「日本の漁業ってよくない状態なんだな」ってぼんやりと感じていたことがありました。
家では野菜を育てたりすることもあって「育てる」ことにも関心があります。

そうだ。海 +魚 + 育てる、といえば養殖だよね。

養殖 x IoT と調べた先にまっていたのが「とある会社」のU社でした。U社のMISSIONや取り組みに影響を受け、水産や養殖のことをもっと知りたいと感じ、その世界に惹かれていきました。今回はそんなU社を通して学んでいきたいと思います。

U社のどこが好き?

U社を好きな理由のひとつはリアルであることだと感じています。
創業のストーリーなどを拝見していると、水産養殖の現場で抱えている課題を探ることからスタートしているらしく、それらの課題をテクノロジーで解決するアプローチをしていると理解しています。
現場から聞こえてくるさまざまな課題の中から最優先で解決すべき課題を見つけ出して、その課題に対してテクノロジーを駆使して解決策を構築していく。そういった取り組みに惹かれているように感じています。

養殖の課題ってなんだろう?

調べていくと養殖にはさまざまな課題があるようです。
その一つは「魚たちのごはん」についてです。養殖には魚たちのごはんが必要不可欠です。ごはんを与えることを給餌と呼ぶのですが、その仕事は私の想像をはるかに超えて時間と労力を必要とするらしいんです。
養殖の魚たちは、
おいしく食べてもらうことに使命感を感じているので(※妄想です、ごめんなさい)、
そんな魚たちのごはんへの執念は凄まじいものがあります(※妄想です、ごめんなさい)。
なので、どんなに天候が悪くても、ごはん担当のヒトの体調が悪くても、魚たちにごはんを与えない訳にはいきません。でも、「ごはんを与える」という簡単そうな仕事のどういった点が過酷なのでしょうか?

給餌の舞台は海の上

水産養殖の現場となる生簀の多くは海の上に存在することが多いそうです。この「魚たちは海にいる」という当たり前のような状況が給餌のハードルを高く引き上げています。

まず、生簀に行くまでがひと苦労です。海の上ですから。
場合によっては船で行く必要もあるそうです。船を使うということは燃料が必要になります。ごはんを与える場所に行くだけでもお金と時間といったコストがかかるわけです。

次に、生簀にたどり着いたとして、魚たちに与えるごはんの量をどうやって決めればよいでしょう?
相手は海の中です。見えません。
食べたのか、残したのか。そういったことを確認するにも非常に手間と時間を要します。そこで水中カメラなどの出番があるわけですが、水中カメラなどを駆使したとしても最後は目視です。目視による確認は陸上と比較すると困難であることが想像できます。
かといって、適当な量を与える訳にはいきません。魚たちのごはんは非常にコストがかかると聞きます。そのため無駄にすることはできません。また、ごはんを与えすぎて、食べ残しが増えてしまうと、水質の汚染を引き起こしてしまいます。水質が悪くなると魚たちの生育にも良くない影響がでるのです。そのため、ごはんの量もきちんと見極めなくてはいけません。

さらに、海上という環境には陸上とは大きく異なる点があります。
足場です。
波によって常に揺れるので、陸上に比べると平常時でさえも足場は悪くなります。その上、海の上には夏の太陽や冬の寒風をさえぎるようなものはありません。夏場はさえぎられることのない日差しを浴び続け、冬場は指先も凍るほどの寒さの中で、ごはんを与えなければならないことが想像できます。

そのような給餌を夜間にも行うことになれば苦労や危険度はさらに増します。天候に恵まれているときですらかなりの労力を必要とすることが想像できるわけですから、悪天候になれば私の想像をはるかに越えた環境での作業となるでしょう。だからといって、ごはんを与えないわけにはいかない。
どうしてでしょうか?

それは、魚の成長に大きく影響してしまうからです。
成長しなければ市場に出すことはできないですし、たとえ市場に出せたとしても価値が下がってしまいます。そうなると利益が出ません。
利益が出なければ養殖を継続することは困難になってしまう。であれば、たとえ命の危険があるとしてもごはんを与えることを休むことはできない。給餌はまさに死活問題ともなり得る大きな課題のようなのです。

給餌の課題にチャレンジする

こうした給餌を、もしも省力化・自動化することできれば、給餌に投入していた労力や時間、お金などのコストを減らすことができます。給餌のコストを削減できれば、削減できたコストを他の利益率の高い取り組みに投下できるようになります。その結果として、事業の収益が改善できれば他の多くの課題にも取り組んでいくことができます。
U社はそんな給餌に着目したそうです。
そうした給餌の課題を解決するために開発されたのが U CELL(仮) です。

U CELL(仮)

繰り返しになってしまいますが、給餌と呼ばれる魚にごはんを与える仕事は過酷です。
けれど、過酷だからといって給餌をおこなわない訳にはいかない。
どんなに天候不良で現場が危険だとしても、生簀まで行き、そこで人の手で給餌を行う以外の有効な方法は多くはないそうです。
それらの課題を解決しようとしているのが U CELL(仮) です。
これは離れた場所にいながらにして、スマホやタブレットといったデバイスを使って給餌をおこなう環境を実現することができる装置とサービスだと認識しています。

U CELL(仮) があれば、
天候の悪いときに危険をおかして生簀に行くこ機会を減らすことができる。
スマホで操作するだけで、誰でもごはんを与えることができる。
生簀の様子はカメラを通してタブレットやスマホで確認できるので、経験や勘に頼る要素を減らすこともできます。しかも、U CELL(仮) は生簀の上に設置するだけでいいそうです。シンプルです。
飼料(ごはん)が入るタンクと給餌機構を備えており、通信モニタリングシステムも提供する。

生簀の様子をモニタリングできるようになると、これまで生簀に行って目視で確認するしかできなかった魚たちの様子をスマホやタブレットを使って確認することができるようになります。生簀に行かずに。しかも誰でもが。
つまり、経験や勘に頼らざるを得ず、仕方なく属人的になりがちであっただろう給餌を、誰もがおこなうことができるようになる可能性を秘めている。しかも安全に楽に。
U CELL(仮) はそれらを可能にする。そのように理解しています。

MISSIONを実現するための地道で泥臭い努力、現場におけるリアルな課題を共創という形で実現していく取り組み、に惹かれているのかもしれません。

ひとり水産課はこれからもU社を応援していきます。
そして、水産や養殖にかかわる人たちをIoTで応援できるようになることを目指しています。

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