こんにちは。CO-NECT株式会社 代表取締役の田口です。今回は私が会社をつくって実現したいことを書きたいと思います。
世の中の新しいスタンダードを創りたい。
会社を創業するベースになった想いです。以前から私は、現在の「当たり前=スタンダード」が、昔の「当たり前」を多くの人たちによって何度も更新されてきて、今の時代の「当たり前」を構成してきていることに、強いロマンを感じていました。劇的な変化ではないにせよ、ちょっとずつちょっとずつ人々の当たり前が変わっていき、時代単位で見ると大きく変わっていく。
20年前は携帯電話が普及していなかったため、事前に待合せ時間と場所はハッキリと決めておかないと友人と会うことは出来なかったですし、15年前はスマートフォンが普及していなかったため、道が分からない目的地にいくことも出来ませんでした。
毎年毎年、新しいサービスが生まれ、ちょっとずつ便利になっていくこの世の中で、私自身も新しいサービスを産み出し、新しく更新される当たり前の一部を担いたい。
時代の進化に関わりたい。
そう考えて起業し、共感してくれる仲間を集め、チャレンジしています。
IT×ウイスキーで日本初のサービスをリリース。
2015年に創業後、私たちが世の中に出したサービスは、ウイスキー好きやBAR好きが使うコミュニティアプリ「HIDEOUT CLUB」でした。
当時、ITとワインを掛け合わせたアプリが世界的にも流行っていたものの、ITとウイスキーを掛け合わせたアプリはありませんでした。またウイスキーは世界的に飲まれているお酒のため、マーケット規模も大きく、日本国内でも市場拡大が進んでいました。そして私と共同創業者の川崎の2人ともウイスキーが好きだった(2人ともウイスキーエキスパートの資格を保有しています)こともあり、最初のサービスとしてITとウイスキーを掛け合わせたアプリをリリースしました。
実は起業前に川崎と、実験的に『ソーシャル・ボトルシェアリング』という私たちが命名した、高級酒を共同購入し、飲食店でシェアしながら飲むことができるサービスを運営していたのですが、集客とマッチングに苦労した経験がありました。
そこでまずウイスキー好きな人を集めてコミュニティ化をしようと考え、飲んだウイスキーを記録してSNSのように交流できる仕組みと、ウイスキー関連ニュースが毎日読めるようなものを作りました。そしてBARマップやアプリ課金ユーザーはBARで毎日1杯無料でお酒が飲める機能なども続々と追加していきました。ウイスキーは世界に3万種類以上も存在するため、BARで出会った一期一会のウイスキーを記録しておきたいといったニーズや他の人の感想を知りたい、見つけにくいウイスキーの情報を知りたいなどの想いにマッチしたアプリとなっていきました。
またリアルイベントとして、メーカーや蒸溜所と組んで、アプリユーザー参加型のウイスキーイベントなども定期開催し、好評を博すようになっていました。
なかなか急成長が見えてこない現状を打破するべく、次の一手へ。
ウイスキーアプリ「HIDEOUT CLUB」は、お酒好きが喜ぶ機能を集結させた、これまでにないオリジナリティ溢れるアプリで、毎日利用者が増え、ウイスキー愛好家の中では高い知名度を得てましたが、私たちが求める成長率には届いておりませんでした。
そこで私はウイスキーアプリのグロースを進めると同時に、他の一手も探るためHIDEOUT CLUBに加盟いただいていたBARに、お困りごとを尋ね回るようになりました。ただ、尋ねてもほとんどのお店からは「特に無いなぁ」という声。それでもひたすら尋ねて回りました。
そんなある時、銀座にあるBARのマスターから「そういえば、発注がFAXで面倒臭いんだよね」という声をもらいました。そこで詳しく話を聞いてみると、昨日と同じ商品を注文するときも手書きで毎回FAXしてて、発注漏れした時はお店に戻っている、とのこと。
なるほど、と思った私は、他のBARにも聞いてみました。そうすると困っているBARもいくつかあったものの、発注が多くないから困ってはないとの回答も多く貰いました。その時、発注が少ない業態であるBARでさえ、発注が面倒だと思っているお店が少しでもあるのであれば、他の業態の飲食店はもっと困ってるのではないか?と思い、1枚ペラのLPを作成し少額でFB広告を打ったところ、予想通り居酒屋やイタリアンなどのお店から申込をいただき、ニーズを確信するようになりました。
ニーズの確信から2ヶ月でサービスリリース。
業界を調べていくと、世の中には多くの受発注システムがあること、それにも関わらず未だにFAXや電話が受発注で一番使われていることがわかりました。
そこでCTOの川崎と「誰でも簡単に使える発注システムを開発しよう」と話し合い、2ヶ月でサービス設計から開発、ベータ版リリースまで漕ぎつけ、今の受発注システムCO-NECTの原型である「発注ツールCONNECT」をリリース。
リリース後、いくつかのお店に試験的に利用いただき、改善を重ねながら、着実に利用店舗を増やしていきました。そして利用店舗から、喜びの声をいただくようになりました。
そして、発注する側だけでなく受注する側である卸業者やメーカーも、毎日何十通、何百通、何千通と発注書をFAXで受け取っており、大変なコストをかけていることも分かったため、受注側の管理システムの開発にも着手し、受発注のプラットフォームになるシステムへと進化させていきました。
様々な領域で使っていただける受発注システムへ。
当初は食品の受発注システムとして、CO-NECTを展開しておりましたが、飲食店や食品卸、食品メーカー以外からも、多くのご相談やご依頼を受けるようになり、多くの業種業態でまだまだFAXや電話での受発注が主流であり、みなさんが困っていることが分かりました。
また経産省の2019年のレポートによると、日本国内のBtoB取引の約70%がいまだにアナログな手段で受発注をおこなっており、様々な領域の会社がアナログな受発注で困っていました。
私たちは、新しい世の中のスタンダードを創るためにサービスを運営していたので、特定の領域だけでなく、様々な領域での受発注のデジタル化に貢献できるなら、あえて領域を絞る必要はないと考え、多くの商材の受発注に利用いただくことにしました。
現在は、建築資材・化学薬品・アパレル・食品・化粧品・日用品など、様々な商材の受発注にCO-NECTはご利用いただいています。
もちろん領域を絞らない分、マーケティングやプロダクト開発の難易度は上がりますが、あえてそこにチャレンジすることで沢山の人たちを助け、選ばれるサービスにする決断をしています。
やさしいテクノロジーで社会をアップデートする
私たちのミッションは「やさしいテクノロジーで社会をアップデートする」です。
これはCO-NECTをリリースした1年後におこなった、社員合宿でのディスカッションを経て、生まれたミッションです。
受発注システム自体は20年以上前から世の中にあったにも関わらず、なぜいま私たちがやるのか。それを突き詰めた結果、いまだに70%がアナログな受発注領域において、テクノロジーに「やさしさ」を加えることで、誰でも使いやすく導入しやすい仕組みを作り、社会を良くしていく、CO-NECTでそれを実現していく、という結論に辿り着きました。
その結論がでた時、株式会社ハイドアウトクラブから社名を変更することに決め、CO-NECT株式会社は誕生しました。
受発注の革新、そしてその先も。
私たちはまず"受発注”という全てのビジネスの根幹業務に、新しいスタンダードを生み出していきます。
そして「やさしさ」をキーワードに、テクノロジーで社会をアップデートする。それは何も受発注に限らず、様々な非効率な取引のデジタル化を推進していく予定です。
そんな私たちの想いに共感してくれて、一緒に働いてくれる仲間を募集しています!
CO-NECT株式会社では一緒に働く仲間を募集しています