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【Member Interview】大企業の研究開発、コンサルを経てスタートアップへ - 多様性の中で協働し挑戦する新しい市場の創出 -

こんにちは!
ファーメンステーションは、原料・自社ブランド・OEMなど複数の事業を展開し、原料製造から化粧品・日用品の販売までバリューチェーン(機能の連鎖)を一気通貫で保有しており、多様な経験や個性を持ったメンバーが集まっています。

そんな多様なメンバーを少しずつご紹介していきたいと思います!
記念すべき(?)第一弾は、大企業の研究開発、そしてコンサル会社で経験を積み、ファーメンステーションにジョインして事業開発を担当する牧田さんをご紹介したいと思います。


<プロフィール>
京都大学大学院にて高分子化学を専攻。大手化学品メーカーでの研究開発、総合コンサルティング会社のデロイトトーマツコンサルティングを経て、2021年9月にファーメンステーションに入社。現在は事業開発として企画・営業から商品開発まで一連の流れすべてを担当し、コンサルの経験を活かした事業の仕組化にも取り組んでいる。

出身:福井県
趣味:キャンプ、銭湯巡り、音楽鑑賞
好きな発酵食品:ビール、日本酒、へしこ


進め方を模索しながら根気強く取り組み、成果を出せた研究開発の仕事

ーーはじめに、牧田さんがファーメンステーションで何を担当されているか教えてください。

ファーメンステーションではOEM、共創といったto B 事業の事業開発を担当し、お客様の課題やニーズの把握に始まり、事業・商品の提案から納品までの営業・プロジェクトマネジメント、コンサルの経験を活かしたOEM事業をはじめとした事業全般に関わる仕組化などに取り組んでいます。2021年9月に入社したので、もう少しで半年ですね。

ーーもう半年、早いですね。ファーメンステーションに入るまではどのようなキャリアだったのですか?

大学院まで高分子化学を専攻し、太陽電池に使われる色素の材料、高分子などいわゆるプラスチックの研究をしていました。それから新卒で大手化学品メーカーに入社し、技術職として建築部材の研究開発に取り組みました。新規素材の開発やそれを活用した新規事業の立ち上げに関わり、4年ほど働いてからコンサルティング会社に転職しました。コンサルティング会社ではオペレーション改革、IT・デジタル、調査、戦略立案など領域横断的にプロジェクトに参画し、5年半ほど働いてからファーメンステーションに入社しました。

ーーそれぞれの会社でどんなことを経験されてきたか、詳しく伺えますか?

1社目の化学品メーカーでは、大学で学んだことを活かして研究開発をしました。新規素材の研究をしたときは、全く新しい素材を担当したため、評価方法も実験方法も存在しない、参考にできるものが何もない状態からのスタートでした。大企業でしたが、新規事業に取り組む社内ベンチャーのような部署で、誰かが系統立てて教えてくれるわけではなく、進め方がわからない中で仮説検証を繰り返し、根気強く手を動かし進めていきました。大変でしたが、通常、研究から開発までのスパンはとても長く、上市する経験がない人もいる中で、企画段階から携わり、実験したものが製品化され、大きな売り上げを出せたことは嬉しかったです。

メーカー勤務時代海外に仕事で出張することも多かった牧田さん(ドイツ?)


それまでの自信が崩されたコンサルティング会社での仕事
地道な努力を続けて認められマネージャーに

ーー充実したキャリアに思えますが、そこからコンサルティング会社に転職されたんですよね?

はい。新規原料の研究開発をして成果を出すことができましたが、開発担当だと担当するのは開発まで。開発が終われば他の部署に引き継がなければならず、自分がつくったものを最後まで担当できないのが歯がゆい思いでした。「自分で作ったのになんで渡さなきゃいけないんだ」って思ったときもありました笑 それで、事業の企画から製品化まで全部自分でできるようになりたいと思いましたが、自分のスキルもたりなかったので、、会社全体の機能や他社を知りスキルをつけたいと思い転職活動を始め、エージェントの方からコンサルティングという方法もあるよと聞いてチャレンジを決めました。

最初に担当したのは事業管理の案件で、全社のデータ分析をして各事業の方向性を仮説で出し、KPIをおいてオペレーションに落としていく、という仕事でした。1社目で経験を積んだことで自信がつき、なんでもできる気持ちになっていましたが、コンサルに関しては知識や経験もなく言葉も全然わかりません。会計やコンサルティングのスキルもない、エクセルも使えず…最初はうまくバリューが出せず、苦戦してました。あの時はつらかったですね。

ただ、目の前の仕事に取り組みつつも、すぐにスキルが向上するわけではないので、それまでどうやって役に立てるか必死で考え、自分にできることを少しづつ増やすことで時間を稼いでいましたね。笑 朝から晩までずっとエクセルをさわり続けるなど、陰で努力し、少しずつできることを増やしながら、「この領域は自分に任せてください」といえるようになった頃、ようやく戦力としてカウントされるようになりました。

ーーコンサルティング会社ではどんな仕事が楽しかったですか?

オペレーション・業務改革の仕事が特に好きでした。営業のエースや、経理であればトップに近い方などと一緒に業務改革や行動変容に取り組み、施策に落とすときは実行できるものを一緒に考える。仕組みを考えて実装するとともに意識改革をあわせて進めることで人や現場が目に見えて変わっていくのが楽しかったです。仕事を通じて自分の知識が増えることももちろん楽しいのですが、お客様と「一緒にやっている」という感じが好きでしたね。

ーー以前からいろんな人と一緒に仕事を進めていくのが好きだったんでしょうか?

もともと好きだとは思っていませんでした。どちらかというと仕事は一人でコツコツ進めるタイプなので。ただ、1社目で研究開発をしていたときも、研究室にこもってずっと実験、というのは苦手で、外注メーカーさんや、お客様など、社内外の人とそれなりに関りのある中で仕事をしていました。コンサルはサービス業なので人との関りも多く、そこで働くなかで「人と一緒に仕事をするのが好きなのかな」と感じました。

趣味は音楽鑑賞、フェスに参加する牧田さん

企画から製品化までモノづくりに一貫して関わりたいと思った先に出会ったファーメンステーションという会社

ーーそんな牧田さんがファーメンステーションに転職したきっかけは何だったんですか?

コンサルでは「ビジネススキルを身につけたい」、「会社のいろんな機能がわかるようになりたい」と思っていて、自分の中である程度スキルがついたと思えるところまではやりたいと考えていました。それでマネージャーにプロモーション(昇格)できたとき、このまま続けるか、いい会社があったら移りたいなと考えるようになりました。

コンサルに転職するときから決めていたのですが、次はサービスでもモノでも、何か自社で事業をやっている会社に戻りたい、小規模な会社でやってみたいという気持ちがありました。何かしら技術があって、立ち上げた方が技術に思いがある会社が良いなと。どこか心が動いたところに巡り合えたら行きたいと思っていました。墨田区に住んでいて好きなので、墨田区のモノづくりで何かないか調べていたときにCOG(ファーメンステーションが入居する施設)を見つけて、「エタノールを作っている会社があるんだ」と思いました。Wantedlyで採用の募集を出していることを知りましたが、その時はまだ転職活動を意識しておらず、一度話を聞いてみたいなという感じで話を聞きにいったのがきっかけでした。

ーーファーメンステーションに入社するのに決め手になったことは何ですか?

原料の知見はあったので話を聞いて他社にないものをつくっていることがわかりましたし、そういった基本情報はおさえたうえで、実際に会社の雰囲気をみて、そこにいるイメージがわき、入社を決めました。特に迷いはありませんでしたね。会社のHPに田んぼの写真が掲載されていたり、地域とのつながりが強く、関係者も多い。会社のバリューにもある「多様性」(※)を感じました。働くうえでの厳しさはありつつも、その中に柔らかさがあるところや、世の中に正解がなく解き方をまだ誰も知らない難しいものを難しいままに取り組むところなど、他の課題解決スタートアップとの違いと感じました。

※ファーメンステーションには大切にする4つのバリュー(価値観)があります

・多様性を尊重します:OPEN AND INCLUSIVE
・常に考え、学び、動き続けます:THINK, LEARN, NEVER STOP
・自分たちにしかできないことに挑戦し、次の常識を作ります:CHALLENGE AND CREATE NEW STANDARDS
・自分の行動のインパクトを常に考え、日々を過ごします:KNOW YOUR IMPACT

ーー牧田さんは採用面接のときにスライドをつくってきてくださいましたね!面接で聞いた質問への回答を後日メールで送ってくださり、熱く、おもしろい人だと感じました。

Wantedlyでコンタクトして、最初の面接は確かオンラインで酒井さん(代表)・北畠さん(COO)とお話ししました。次の面接は訪問してお話しすることになったのですが、「次回は事業についてディスカッションしましょう」というお話だったので、スライドを準備していきました。そのおかげでお二人と技術的なお話ができました。面接のなかで「好きな服のブランド」を聞かれたのですが、想定外の質問だったので何の広がりもない回答をしてしまい、おもしろくなかったなと思って。笑 好きな映画、好きな靴、好きな〇〇…とたくさん書いて、後日メールしました。

面接後に牧田さんから送られてきたメールの抜粋(これの倍くらいの長さで色々と…アツい!)

簡単ではない。だからこそ他にはない面白さがある
良いものをつくり、サステナブルの流れや市場をつくっていきたい

ーーファーメンステーションでは何を担当され、どのようなことが面白いと感じられますか?

入社してから担当しているのは、お客様のサステナブルな商品開発をご支援する商品開発OEMや大企業との共創などtoB事業の事業開発です。弊社は未利用資源をアップサイクルして製造するエタノールをはじめとした原料に強みを持ち、自社ブランド展開を経て得た商品開発ノウハウにも強みがあります。最近は特に、サステナビリティをコンセプトや中身に落とし込んだ化粧品・日用品等を開発するニーズを持たれるお客様が増えていて、独自の原料と商品開発で一貫してご一緒できる弊社にお問い合わせを多くいただけるようになっています。そういったニーズに応える形で、企画・提案から実際の商品開発の伴走まで一気通貫で担当しています。

また、一般的なOEMとは異なり、裏方に徹するだけでなく、お客様と一緒になってプロモーションをさせていただいたり、持ち込まれる規格外の果物や食品残渣などの未利用資源を活用した原料開発からご一緒したり、事業全体を共創していくことが多いのが弊社の事業開発の特徴かと思いますね。お客様と一緒に新しい市場を創出するチャレンジをできる点がすごく面白いですね。

加えて、弊社はまだまだアーリーステージのスタートアップなので、あらゆるところに業務上の課題があります。これはポテンシャルがあらゆるところにあるということでもありますが、単純にお客様の案件を担当するだけでなく、事業の仕組みづくり自体にも関わり、例えば商品開発におけるプロセスの改善や型化や、事業に関わる定量的な分析など、コンサル時代に培ったスキルが役に立っていると思います。

ーー入社して感じたギャップはありますか?

自社で開発した原料のアウトプットである化粧品の領域が思ったより広かったので驚きました。商品知識を身につけること、化粧品を使用しているお客様の気持ちを想像し、理解することも必要です。お客様にはアパレル・ライフスタイルブランドのブランドマネジャーの方や、新商品を立ち上げられるクリエイティブな方も多く、原料を作っているのは農家さん、商品開発は資材・開発のメーカーの方々と、ステークホルダーが想像以上に多様でした。

また、前職では、ある程度俯瞰して見て、「課題はこうだから、こういうソリューション出す」というところまででしたが、今は考えるのは当たり前で、実行するのも自分なので、想像するよりやってみて気づくこと、簡単ではないと思うことはたくさんあります。それぞれ話す言語も違いますし、求めるコミュニケーションスタイルも違いますので、日々学ぶことがありますね。

ーーこれからの目標について教えてください。

しっかりお客様のことを考えて、良いものをつくることはもちろんのこととして、新しい市場や事業をつくっていくことです。そして、社会性と事業性の両立を追求する企業として、数ある商品の中でファーメンステーションは他とは違うと認知してもらうことです。今はまだ始めたばかりですが、最終的には事業として「ここはやった」、「自分で考え、取り組み、成長させた」と思えるところまでやり切りたいと思っています。

入社半年でスピーディーに化粧品開発もキャッチアップし大きなプロジェクトも担当
(牧田さんが担当した商品開発の一つ、薬王堂と共同開発したスキンケアシリーズ)

いろんな人と関わり、泥臭いことも苦なくやれる
非効率にも思える多様性を楽しめる人にきてほしい

ーーどういう人にファーメンステーションに来てほしいですか?

それぞれ全く異なる経験をしている人たちが働いているので、そういう人たちとうまく協力しあい取り組めるスキルセットがあるといいなと思っています。「ここだけやる」「ここだけできる」ではなく、俯瞰して考えつつも、いろんな仕事に関わり、泥臭いことも苦なくやれる人だといいですね。

多様性の中で働いていると、一見非効率に見えること、自分の今までの常識と違うことにも出会いますが、経験するなかで相手の様子を見て、お互いに効率よく、抜けもれなくできるような方法を見つけ出すことも求められます。考え方の近い人と働くのは楽ですが、違うタイプの人と一緒に仕事をすると、考え方や意見の違いから気づかされることが多くあり、それは自分だけでは学べないことでとても刺激になります。そういった多様性をおもしろいと思える人がきてくれるといいなと思います。

ファーメンステーションで活躍するメンバーに焦点を当てたインタビュー、いかがでしたでしょうか?
ファーメンステーションでは、多様な経験や個性を持ったメンバが協働しています。今後もメンバーやカルチャーについてもご紹介していきますね。

「自分に重なる経験をもった人がどういう動機でスタートアップにチャレンジしたのか聞きたい」「多様な仲間と一緒に働きたいがカルチャーフィットするか少し心配」など、カジュアル面談からお話しすることも可能です。
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