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【経営チーム対談(後編)】「“ファーメンステーション入ってる”を実装する」多様な人材の知恵を融合して世界にチャレンジする

前回から前編・後編でお届けしている、代表酒井と新たにCOOとして参画した北畠の2名による経営チームの対談。今回はその後編となります。(今回もファシリテーションを株主であるグローバルブレイン重富さんにお願いしています)

【経営チーム対談(前編)】「これまでとはギアを変えた成長を」大きな転換点にいるファーメンステーションでチャレンジする魅力とは | 株式会社ファーメンステーション
前回までは、計4回に渡り、代表の酒井から創業にあたっての当時の想いや創業からこれまでの経緯、今ファーメンステーションが大切にするパーパスやバリューについてお伝えしました。 ...
https://www.wantedly.com/companies/company_9768128/post_articles/323376


■大切にする価値観

――では、今まで基礎的な部分を作り、市場もファーメンステーションの取り組みに理解を示してくれるようになり、これから拡大していくという中で、まさにこれから、採用に力を入れていこうということだと思うのですが、その中で、チームとしてどのようなことを大切にしていきたいと考えているか教えてください。

酒井:
Wantedlyでも、価値観を選ぶ箇所があってメンバみんなで考えて選んだ項目にしているのですが、日々チャレンジもすごく多い中で、色々なバックグラウンドの人、多様な人がいることを楽しめて、今まで誰もやったことがないことにチャレンジしたい方、スピード感をもって仕事に取り組みたい方には是非チャレンジしてもらいたいと思いますね。

(Wantedlyで選択した6つの価値観:「創造性と革新」「メンバーの多様性」「オープンなコミュニケーション」「失敗を恐れない」「プロダクト愛」「健康第一」)

――入られたばかりですが、北畠さんがこういう方に入ってほしいということがあれば教えてください。

北畠:
そうですね。一つは、価値観や考え方など基礎となる部分における多様性への理解と対応力ですね。人としての多様性だけでなく、事業としても社会性と事業性という通常コンフリクトすることが多いことをきちんと両立していくことを会社として大切にしています。例えば働き方一つとっても、今は岩手と東京に拠点がありますが、実際にそれぞれで雇用する方って、当然バックグラウンドが違いますし、別にそれが悪いわけではなくて、良い作用やインパクトを生むことを期待してそうしていますので、それを理解いただけるかどうか。あるいは我々はまだまだ小さな会社ですけども、研究開発から手掛け、自社で工場を持って製造をしたり、自社商品を自社で企画をして自分たちで売ったり、大企業と協業したり、バリューチェーンとしてもすごく長いというか、機能としては細かく分けたら規模に対してかなり多く抱えています。これをワークさせるためにも、本当に様々なバックグラウンドの方に入ってもらう必要があります。そういった意味で、我々のミッション、目指すものを実現しようとすると、やはり多様な方に入っていただいて、同じ目標、ゴールに向かって走れるような共感しあえる価値観をもって動いていく必要がると思っています。教科書的にいうと、スタートアップって最初のころはむしろ、多様性はいらなくて、同一性があった方がいいという話もありますし、それは確かに状況によっては一理あると思う一方で、私たちがやろうとしていることについては、あえてそこにチャレンジしたいなという気持ちはあります。そこに共感していただける方には働きやすいし、楽しいと思うというのが価値観での話です。

それに加えて、実際問題、今後スタートアップとしてグッと事業にアクセルを入れていくという意味で言うと、スタートアップ的な人材は必須だと思っています。この人数でこんなに色々なことをやっているので、自立自走できる方は必須だと思いますし、コミュニケーションは丁寧にとりながらも、リーダーシップやオーナーシップを発揮して、この部分は任せてくれというような人の方が弊社にとってすごくありがたいし、その方にとっても非常にチャンスがある会社だと思います。

――ありがとうございます。やっていることは言葉を選ばずいうと一つ一つは地味ですが、出来上がったものが非常にスケールの大きなものだったり、新しかったり、という点で、スタートアップマインドを持った方、新しいことやりたいという方には非常に向いている事業だと感じます。

北畠:
教科書に載っていない楽しさがあるなと感じますね。教科書なりどこかに答えがあってそれを見たら出来るのは面白くない。それがいいのであれば、安定した条件の良い会社に行った方が合理的です。そうではないことを求めているのであれば、教科書のない事柄に対して、なんかよくわからないな、どうしよう、といったことに一歩踏み出せるチャレンジの宝庫であると思います。

ファーメンステーションのバリュー(価値観)

■異なるバックグラウンドが融合することで生まれること

――私(グローバルブレイン)も2018年頃からファーメンステーションとお付き合いさせていただいて、最初はカオスと言ってしまったら失礼なんですけど、本当に少人数で、すごく頑張って目の前のことをやっていく、仕事をさばいて顧客を獲得していく中でチームが出来てきて、これから今までのチームにない経験や個性を持った方が入られてチームとしてもレベルアップしていきそうだなという印象ですが、酒井さんとして実際会社を立ち上げてここまで来て、今の状態をどのように見られていますか。今後の期待も含めて教えてください。

酒井:
北畠さんと仕事をしていて、これまでと全然違う感じの方が来ると組織が伸びると実感しています。これまでは事業の特徴から、どうしてもナチュラルやオーガニックが好きな方や地方が好きな方が応援してくださることが多かったのですが、今はこれまでだと感心を持ってもらえなかったかもしれない方が、一緒に事業したいと思えるフェーズになってきているのではないかなと思っています。よく優秀な人採ったら良いって聞きますが、志も共有していて、ちゃんと仕事も出来る方が入ると、ものすごく会社が変わるんですよね。実際、北畠さんが入ったら、なんとなく頭の中で考えていたことが、いろんなやり取りをする中で整理されて、「自分はこういうことを考えていたんだな」とか「こういうことを考えなければならないんだな」ということがクリアになって、目の前に色々なことがあるけど、どんな道筋があるのか見えなかったことについて具体的に何をしたらよいかのディスカッションが出来て、事業の形になりそうな感じが今すごくしている。そう考えると、これからもどんどん全然タイプの違う優秀な方に入っていただければ、すごく会社が伸びると思っています。なので、どうして北畠さんのようなバックグラウンドで、超ロジカルっぽい人が、理屈で考えたらまだ不確実性のあるファーメンステーションに参画しようと思ったかを、すごく知ってもらいたいと思います。

――北畠さんはロジックで考えてもいけると思ったから入ることを決めたのですか。

北畠:
もちろんロジックで考えてもいけると思いましたよ。(笑) 先ほどの酒井さんの説明にあった通り、短期・中期でターゲットにしている化粧品や日用品のマーケットという意味では、非常にすそ野が広いマーケットを対象にしている。さらに、その広いところにアプローチしていく原料や商品が非常にユニークで、一見マーケットとしてはレッドオーシャンに見えるんですけど、その中でのポジショニングはかなりしっかりしています。その意味では、適切にマーケットを定めて、その中で自分たちの領域をきちんと作っていると思うので非常に合理的な戦略だと思います。

加えて、ロジカルかどうかはわからないですが、やはり今までは、化粧品だったら簡単に言うと“きれいになります”という機能や価値訴求の話があって、加えて、環境にやさしいプラスチックの容器に入れていますということがおまけにあった世界だったと思うのですね。ただ、今後は、きれいになることは前提にありつつも、同じようなレベル感で、大前提として、容器など周辺だけではなく中身そのものがサステナブルで環境など様々なことに配慮されているということが並列に入ってくる世の中はすぐそこまで来ていると肌で感じています。だからこそ、大企業は対応に苦慮して焦っていますし、欧米を中心に消費者も行動し始めている。これまでの十分条件、おまけの条件だったことが、必要条件になってきているのではないかと。そういった意味でも、先ほどのこれまでのポジショニングが完全に一致しているので、競争という意味でも自信を持っています。あとは、マーケット自体もグローバルで行ける事業ですし、グローバルな上に、どこかのものをタイムマシン経営で真似しているわけではないことも大きいですね。逆にこちらが真似されるくらいの勢いで行ける内容だと思っているので、グローバルポテンシャルも高いと思っています。ロジカルに考えて「いける」というのは前提にあります。


少し逆説的なのですが、かと言ってロジックだけではないんですよね。少し個人的な感覚の話になるんですけど、「ロジックでわかることだけで仕事をすること」に飽きてきているというのはありますね。別に病んでいるわけではないですよ(笑) でも、もう理屈の世界はコモディティ化していてもういいよという感覚があります。理屈で答えを出せることの限界を感じていますし、理屈で答えられないことって世の中に多くある。そういったものって、感性であったりとか、本質的な課題意識であったりとか、情緒的価値であったりとか、もっと根源的に解決しなければならない事柄があって。論理的に正しくても、解決する方法が間違えていることあるじゃないですか。そういう意味では、とうの昔にロジックの限界はあると感じていて、それが何かをファーメンステーションに入る前からも思っていました。もっと言うと、意思決定も、最後は当然理屈を整えて、検証して判断しますが、だいたいのことは当初の直観がおおよそ正しいことが多くなってきている感覚があるんですよね。感覚がロジックを超えてきているなという実感があって、それは最終的には人と人の問題であったり、社会的に何か価値を生み出すときでも、結局コミュニティとか人がそれを手にするかが価値を決めるので、その部分で大切にしたいと常々思っていました。

一方で、それをビジネスで実現できる場はあるのかなということはもやもやしていました。例えば家族と話す時はロジックが通じないので、感情で訴えかけるとかしていましたけど、ビジネスの現場でそんなことを体現したことが自分自身あまりなかった。ファーメンステーションの場合はロジックを超えた何かがあると個人的には思っていて、それは社会的にそういったものが正しいとか、いいものだと皆さんに理解してもらうプロセスに感じています。そこがロジカルにいいよねということ以外に感じた魅力です。ロジカルさに疲れている30代・40代の皆さんはぜひファーメンステーションのドアをたたくといいですよ。(笑) でもベースにはロジックや合理性が当然ありますし、スピリチュアルな話ではないので、その点はご安心ください、ということもお伝えしておきます。(笑)

酒井:
今の話は非常に面白いですよね。今までのファーメンステーションのイメージを持っている人からすると、今までのイメージにない人が入ったんだって思うと思いますし、でもそれがチームとして最強じゃないのかと思うんですよね。左脳で考える人と右脳で考える人、さらにそれぞれ反対のことへの感度や課題認識を持っている人が揃ったというか。感性で大きな事ばかり考えている人の中にロジックや事業のことも組織としてわかるという状態は、スケールするのにレディーですというメッセージだと思っています。

北畠:
私が事前検証しているので安心してアプライしてくださいと言いたいですね(笑)

――酒井さんは創業者としてビジョナリーで会社のビジョンを語っていく人であって、それを実現させる人を今北畠さんにやってもらっている感じで、私たちも見ていて安心感があります。もちろん以前も成長するだろうなと思ってみてきたわけですが、酒井さんとパートナーとして経営について話せる人がいなかったことが課題の一つだと思っていた中で、北畠さんが入ることで変わってきているように思う。

北畠:
もともとすごく良いチームがあったと思うんですよね。先ほどの参画した際に考えた話に加えると、私の決め手は「人」で、結局正しいマーケットにアプローチしていても、事業の完成度が高くても、人がイケていなかったらその瞬間に終わりじゃないですか。そういう意味では誰がやっているかが非常に重要だと思っていました。特に小さな会社では一人ひとりのインパクトが大きいので。今後の採用でも、自分より何かに秀でている人に仲間になってほしいなと思っているのですが、そういう面では、酒井さん筆頭に、既存のメンバ全員が、人としてリスペクト出来るし、素晴らしいタレントだと思ったので、そこも私の参画を決めた理由です。あと、酒井さんは謙遜して、自分は整理せずに目の前のことに突っ走るタイプだみたいなことをおっしゃいますが、私からすると相当バランスが取れていると思います。客観的に見て、合理的かつうまくステークホルダーを巻き込む動きをしてきていますよね。ビジョンや感性みたいなものと合理性やうまさを両立するのは相当高難易度な技だと思っています。そして、周りの応援してくださっている皆さんもそれを理解しているから、よくここまで頑張りましたね、いよいよ来ましたね、と言ってくださっているのだと思います。そこも私にとっては大切な点でした。


■今後のファーメンステーションに関する抱負

――お二人の野望や抱負などを教えてください。

酒井:
2010年に2020年のファーメンステーションっていう文章を書いたんですよ。こういうことが出来たらいいとかこういう世界になればいいとかを書いたんですけど、地道にやってきた結果だいたい実現できてしまいました。エルメスの香水にファーメンステーションのエタノールが入っているということも書いていて、それはまだ実現できていないのですけど(笑)

じゃあ、10年後、20年後にどういう世界を作りたいかということやファーメンステーションが世界でどういう存在でいたいかという絵を最近考えています。10年前よりも現実的なことが多くなってきている気もしますが、その点で実現性の高い絵が描けると思っています。一方で過去の延長ではいけない非連続な成長が必要だという良い意味での焦りもあります。世の中の変化もそうだし、それを出来る技術もある。あと足りないのは、それを一緒に実践してくれる人。目指したい社会や世界の絵に対して、それに共感してくれる人が世界中から集まったら絶対実現できると思っています。

北畠:
一つ事業的な面で行くと、酒井さんとよく話しているのは「インテル入ってる」みたいに、「ファーメンステーション入ってる」をどうやって実現するか、ということです。やはり、マーケットとしては大きなポテンシャルがありますし、世の中にある化粧品や日用品の全商品にファーメンステーションの原料や技術が採用されてもおかしくないという誇りと自信を持ってやっているので、それを実現したい。

また、ファーメンステーションは新しい会社のあり方を考えられるフィールドだと思っています。会社法上は株式会社ですし、外部の株主もいてIPO等の何らかのExitも視野に入れたスタートアップですが、その歩みを当たり前に着実に進めながら、私たちのようなチャレンジをしている会社が新しい会社のあり方を示していくことは意義があります。社会性と事業性を両立させていく。従業員とか仲間のあり方もきっとこれまでと違う。色々な会社の制度面も含めて、新しいものを作っていきたいと思っています。そういった新しいことにワクワクできる方には是非ジョインしてもらいたいと思っています。


■今後のチームの強化について

――色々な事業展開をされていて、今後どういう軸でどのような人が欲しいとかはありますか。

酒井:
まずは今ファーメンステーションが、すごく大きなチャレンジをしようとしていて、社会性と事業性を完全に両立したいと思っています。私にとっては、それは当たり前なのですが、周囲からは珍しいとかチャレンジングだと言われることが多いです。それを達成するには、きっとくじけそうになる難しい局面も多いだろうと思います。大変な状況でも信念持って頑張れるためには、まずはファーメンステーションの想いややっていることに共感できる方というのが大前提だと思います。あとは、言っていいか分からないですが、優秀な方に来てほしいですね(笑)

――優秀というのは具体的にはどういう方でしょう。

酒井:
今回北畠さんが入って、一番痛感したのは、自分と違う人を入れるとこんなに違う景色がひらけるのだな、ということです。毎日が驚きだし、同じ方向を向いているけど、考え方もアプローチも説明の仕方も違う。違う視点を持ちながら同じ方向を向いていることが大事で、そういうチャレンジをスピーディーに実行してくれる人が来るといいなと思っています。

最近すごく強く思うのは、普通と違う視点でビジネスやってきてますね、エタノールに付加価値をつけるということをよく思いつきましたね、ってよく言われるんですけど、私は別にアイデアマンではないし、どうしてそういうことが出来たのかっていうと、やっぱり全然違う業界や多様な人との付き合いをする中で、必然性として生まれたサービスが多いんです。色々なバックグラウンドの人が知恵を出し合うことで、新しいものが生まれると思っていて、そういう多様な価値観が好きな人に入ってほしいと思っています。

計2回に渡り、ファーメンステーションの経営チームの対談をお届けしました。いかがでしたでしょうか?
ファーメンステーションでは、価値観を共有できる仲間を求めています。もし少しでもファーメンステーションのチャレンジやチームに対する考え方などに興味を持っていただけたら、お気軽にご連絡ください。

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