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[ クレドカード公開 ] 企業文化こそ、最強の差別化戦略。意思決定に迷ったときに立ち返る CHOMOLUNGMA DNA とは?

本日は、チョモランマの社風や考え方を探るべく、代表の三四郎さんにインタビューしました。
よろしくお願いします!


チョモランマの社風と言えば...
三四郎さんとCFO加藤さんの Twitter でのつぶやきに凝縮されていると感じています。
何か共通の指針などあるのでしょうか?

いつも Twitter をご覧いただきありがとうございます。
そうですね、チョモランマには「CHOMOLUNGMA DNA」というクレド*があり、それが僕ら共通の指針になっているからだと思います。

※クレドとは…企業とメンバーの在り方について文章化。行動指針として表したもの。チョモランマメンバーはクレドカードとしてそれを携帯している。
CEO 横山 アカウント https://twitter.com/chomo_sanshiro
CFO 加藤 アカウント https://twitter.com/chomo_katomiho


これがチョモランマのクレドカードですね!
クレドカードを作ろうと思ったきっかけは何だったのですか?

僕の前職、FREEPLUS がきっかけです。
前職では「ビジネスモデルはすぐにコピーできる。商品もいくらでもコピーできる。しかし企業文化は1年でコピーできない。企業文化こそ、最高の差別化戦略である。」と考えており、FREEPLUS DNA (クレドカード)に書かれた理念・使命、行動指針を狂信的に徹底していました。

クレドカードで「会社が何を大切にしているのか?」を示すことによって、業務を遂行する中で意思決定に迷ったときにはクレドカードに書かれている指針に立ち返ることができる仕組みになっていたんです。結果として、常に僕らは何のために存在するのか?を意識して働けていましたし、関わる外部の方には “前職 FREEPLUS らしさ” を感じていただけていたように感じます。

また、クレドカードを DNA(遺伝子情報)と呼ぶ理由は、会社組織を生命体としてみなし、創業者や構成するメンバーが変わったとしても、DNA は引き継がれ、進化していくものだと考えていたからです。そんな組織の捉え方にも、僕は共感していました。

※以下、クレド および クレドカードを DNA と呼ぶ。

意思決定に迷ったときに DNA に立ち返るとは、どのようなことを指しますか?

僕が前職で、訪日旅行を提案する海外営業担当だったときのことです。
あるとき、利益は出る けれどもその案件を受注してしまったら、会社の理念や使命には反してしまう依頼がクライアントからありました。

当然、利益のこと “だけ” を考えれば、その案件は絶対に取るべきでした。しかし、そのときに確か社長だったと思うんですが、利益はもちろん大切。一方で、DNA に書かれていることの方が、僕らにとって大切だから、天秤にかけて迷うことがあれば、DNA を優先して行動してほしい、という話があり、結局その案件は受注しないことになりました。


会社は何のために存在するのか?
何を大切にする会社なのか?

と問われたら、全て DNA の内容に行き着くんですよね。似たビジネスモデルの会社はたくさんありますが、目指すミッション・ビジョン、行動指針は100社100通りです。だからこそ、会社が何のために存在し、何を大切にする会社なのか?を徹底的に DNA に立ち返ることで、企業文化ができ、それが最高の差別化戦略になる。そして、その企業文化を作るために、みんなが指針にする時計(仕組み)が必要で、それがクレドカードなんです。
そういったことを学ばせていただいたこともあり、チョモランマでも少人数のうちからクレドカードを作り、長期的に企業文化を作り上げていきたいと思いました。

前職の影響を大きく受けているんですね!

はい、僕は新卒で前職 FREEPLUS に入り、その後、チョモランマを起業しました。
前職ししか知らないというのもありますが、そこで企業文化の大切さをまじまじと体感したので、これは真似するしかない!と思って。ちなみに前職の創業者にはクレドカードを真似してもいいですか?と許可を取りました(笑)

前職で海外営業担当をしていた横山 (左)
当時、クレドカードとバックパックを持って片道切符でタイに営業に行った


CHOMOLUNGMA DNA は創業時に作ったんですか?

いえ、チョモランマの創業は2018年。
DNA を作ったのは去年2020年2.3月頃です。

2020年2.3月頃... というと、ちょうど新型コロナウイルスが流行し始めたタイミングですね。
何か関係があるのでしょうか?

はい。
僕らが当時メインで行っていた訪日旅行事業が、コロナ影響で見通しが立たなくなったタイミングで作りました。組織を立て直すために、まずみんながどの方向を向いて頑張れば良いのか?そのためにどんな行動を推奨するのか?チョモランマの考えを明確にする必要があると考えたからです。

CHOMOLUNGMA DNA の内容についてお聞かせください。

このような構成になっています。

● 理念・使命
● チョモランマメンバーとして、ベンチャー基本哲学
● 行動指針17条
● 夢は書くことから始まる

「理念・使命」「チョモランマメンバーとして」については、ぜひ、前回のストーリー(https://www.wantedly.com/companies/company_9586809/post_articles/336405)をご覧ください。

全体的にテーマのようなものはあるのでしょうか?

チョモランマの理念と使命を追求するために、「変化」と「スピード」を意識した内容を盛り込みました。というのも、僕は「変化」と「スピード」がベンチャー企業の大きな強みであり、この2点が突き抜けていれば、どんな状況でも必ず生き残ることができると考えているからです。

チョモランマは創業4年目のベンチャーだからこそ「変化」と「スピード」が大切なんですね。
ちなみに、組織は生き物、CHOMOLUNGMA DNA も進化していくということですが、チョモランマがベンチャーでなくなる日はくると思われますか?

こないですね(笑)!
まず、ベンチャー企業の定義って実は曖昧ですよね。
僕が調べたところによると、新しい価値を生み出し続けるのがベンチャーだと書かれていました。

会社経営においては、攻めと守りが大切と言われる中、この1年はコロナショックにより守備を大切に経営してきましたが一方で、新しい価値を生み出して攻めていく方が、楽しいし、ワクワクすると思うんです。
だからこそ、チョモランマは事業規模、メンバー数問わず、ベンチャー “マインド” を大切に新しい価値を生み出し続ける、ベンチャー企業でありたいと思っています!

ベンチャーマインドを忘れない企業、素敵ですね!
ところで「スピード」について、なぜベンチャー企業の強みになると思うのでしょうか?

シンプルに、大抵の企業は基本的にみんな遅いからですね。
大手には出せないスピード感がベンチャーにはあります。
前職もベンチャーだったんですが、そこで新規市場をガンガン開拓できたのも、スピード感を持って取り組んだから。チョモランマも同じようにスピードで勝負することで会社を成長させてこられた自負があります。


噂によると、直近では事業買取にものすごいスピードで挙手されたのだとか。

そうですね。結局破談になってしまったのですが、SNS にアップされていた「農業関連の EC 事業の売却先を探している」という投稿に、すぐに返信しました。

現在、新しいチャレンジとしてシェア畑のプラットフォーム「Add Farm」を立ち上げ、農業関連事業を始めたんです。農業は課題が多い反面、様々なビジネスチャンスがあり、「食べチョク」や「ポケットマルシェ」のような新規サービスがたくさん出てきています。そういった背景もあり、農業×EC の分野で実際にどんなチャンスがあって、どう拡大できそうなのか知りたいと思っていたことと、ゼロイチで作るより事業買収した方が早く効果的だと考えていたところにチャンスが舞い込んできたので、すぐに手を挙げました。

なるほど!
常に様々な情報にアンテナを張り、意思決定できる準備をしているからこそ、ここぞというときにスピード感を持ったアクションが取れるんですね!

その通りです。
多くの人はチャンスが目の前に現れて初めて、やりたいかどうか考え、その上で課題を検討すると思うんですよね。一方で、僕はこれから取り組んでいきたいことを常に頭に考えるようにしていて、そのためにいつも情報収集しています。それにより、チャンスが来ればいつでも掴めるんです。
この意思決定だったら、みんな絶対に時間をかけて考えるよな、というときに、スピード感を持ってアクションすることが、競合優位性を生み出し、良い力になると信じています。

行動指針の3つ目「事後対処より事前準備を大切にせよ」が、まさにそれですね。

はい。
土壇場で決めることがスピード感ではない、というところも踏まえて CHOMOLUNGMA DNA に明示しました。

ということは、CHOMOLUNGMA DNA は仕事を円滑に進めるための指針でもあるわけですね!

そうですね。
僕も最初から、事前準備を大切にできていたわけではなく、いままでの経験からこうした方がいいと学びました。そして僕が学んだことは、メンバーにも浸透させて、効率的・効果的にお仕事してほしいと願いも込めて CHOMOLUNGMA DNA に入れ込んでいます。

三四郎さんは「夢は書くことから始まる」という項目に、「与えられる(与えることができる)人になる」と書いていますね。そして行動指針第16条にも「まずは与えよ」があります。
何かここには深い意味があるのでしょうか?

ちょうど DNA を作った、2020年2.3月頃。
先にお伝えしたように、チョモランマはコロナ影響を受けて、売上が見通せなくなったタイミングでした。

そこで、とりあえず目先の短期的な利益を取りに行って会社を存続させるのか?
目先の利益は一旦度外しして長期的な信頼や利益を取りにいくのか?

僕の中には葛藤が生まれました。
でもそのときによく考えて、大切にしようと覚悟を決めたことが、「与えられる人になる」に込められています。

「与えられる人(与えることができる人)」というと、どんな人ですか?

世の中には
● 惜しみなく与える GIVER
● 自分の利益ばかりを優先させ、与えた量よりも多く、利益を得ようとする TAKER
● 目先の利益だけでなく、長期的な利益を考えて惜しみなく与えられる GIVER
この3種類の人間がいると言われています。
その中でも、CHOMOLUNGMA DNA と僕の言う「まずは与えよ」は、3人目の考え方です。

目先の利益だけでなく、長期的な利益を考えて惜しみなく与えられる GIVER。
実際にあまりイメージできていないのですが...
チョモランマで 3人目の GIVER がわかるストーリーがあれば教えてください!

コロナ禍での僕らのエピソードをお話しします。
目先の利益は考えず、全力で信頼を取りに行きました。

...というと?

新規事業として動き出していた外国人に特化した人材紹介事業。
2020年年初から始まったコロナ影響により外国人の入国制限がかかり、日本企業で内定が出ていた外国人労働者の皆さんの入国ができなくなりました。紹介先である農家は夏の繁忙期に向けて人材を必要としていたんです。ところがその人材が一切入国できなくなってしまったので、農家さんを怒らせてしまうことがありました。

「コロナだから仕方ない」と言い訳することもできましたが、その状況でも僕らから何かできることはないか?と考えた結果、約2週間、7:30〜17:00 まで僕らメンバーで無償で畑を手伝いに行きました。片道約2時間、5:30 出発です(笑)

無償で2週間!朝も早い!
それは思い切った意思決定でしたね。

給与は不要。紹介した僕らの責任なので、と働かせてもらいました。
ただ補足すると、見返りがほしいからとりあえず無給で働くということでは一切なく、本当に僕らの責任で、何かできることはないか?と考えた末の行動でした。

そしてありがたいことに、それ以後、その村の人材紹介の依頼は、営業せずとも全部僕らにご相談いただけるようになりました。結果論ではありますが、目先の収益を捨てて、思い切って信頼を取りに行くことにより、長期的な視点でその投資分以上のものが返ってきた事例だと思います。


僕自身、若いころには早く受注したくて、目先の利益、粗利益ばかりを追いかけている時がありました。
しかし、いまチョモランマを創業して思うのは、もちろん目先の利益というのは会社存続のために大切ですが、そればかり追いかけていては長期的な価値提供には繋がらないということです。

では、長期的な価値提供のために何ができるのか?というと、まずは GIVE して信頼を構築することです。例えば、クラウドファンディングもそうですが、いまは信頼をお金に変えていくことのできる時代です。なので目の前の数万円、数十万円を追いかけるのか?長期的な信頼を取りに行くのか?と問われたら、間違いなく、まずは与えて、長期的な信頼を取りに行く方を選びます。
そんな思いも込めて、「まずは与えよ」を DNA に入れました。

全ての CHOMOLUNGMA DNA に深い背景があるんですね。
最後に、未来のチョモランマメンバーにメッセージをお願いします!

チョモランマに入社するメンバーには、必ずクレドカードをお渡しします。
僕から DNA エピソードをお話しさせてもらうことはもちろん、最後のページには僕と同じように個人の夢を書いてもらいます。いつもこのクレドカードで目にして、自分自身の夢もチョモランマで叶えられるメンバーになってほしいと思っています。
みなさんと一緒に働けることを楽しみにしています!

【特別座談会】

ここからは CFO の加藤さんにも参加していただき、チョモランマのことがわかるエピソードや CHOMOLUNGMA DNA についてお伺いしていきます!


加藤さんは三四郎さんの大学の同期と伺いました。
加藤さんに声をかけた理由は何だったのですか?

三四郎:
加藤はずっとガッツを持っていて、熱量ある人でした。そして、当時のチョモランマの状況的には、バックオフィスメンバーを採用する必要があり、業務内容もピッタリだと思ったんです。

飛行機で北海道まで来てもらい、僕が理念を語り、がっつり口説いたところで、共感してくれて。コロナ影響で何名かメンバーは去って行きましたが、加藤はそれでも残って一緒にミッション・ビジョンを追いかけようと言ってくれた、大切なメンバーです。

加藤:
思惑通り、話を聞いてガツンと衝撃を受けて名古屋→北海道へ、1,300kmの移住を決意しました(笑)


加藤さんのご経歴を拝見すると、大手でのキャリアが長いようですね。
いきなりのドベンチャー、最初はどのように感じましたか?

加藤:
やはり、スピード感に驚きましたね。
チョモランマに入社して一番衝撃を受けたのは、LINE で海外クライアントとやりとりし、すぐに見積もりを出して、その後、数時間で契約まで至るところ。さらにお客様は明日来日するから、食事の手配もしなければならない、という凄まじいスピードで物事が進んでいくことです。「こんな世界があるんだ!」と大きな衝撃を受けました。
いままで勤めてきた大手企業では、回答ですら 2週間 待たせるのは当たり前だったので...。

三四郎:
大手で意思決定やアクションに時間がかかるのも理解できます。
きちんと情報を集めて精査して、稟議(りんぎ)を通して...、それらにも意味はあると思います。
かと言って大手同じことをやって、チョモランマが大手に勝てるのか?と問われたら、勝てないですよね。
だから僕らには、スピード感が大切なんです。

加藤:
私も大手、ベンチャー、どちらのスタンスも理解できますが、個人的に思ったのは「全部の会社がこのスピード感で仕事をしたら、世の中はもっと前進するじゃないか!?」ということですね。


加藤さんはもともとベンチャー気質だったのかもしれませんね!
それでは次に、加藤さんの好きな CHOMOLUNGMA DNA を教えてください。

加藤:
「時を告げるのではなく、時計をつくる」です。

"時計" とは何かの比喩でしょうか?

加藤:
はい、ここでいう “時計” とは “仕組み” ことです。
大手にいたときには、全ての業務が自社システムやルールによって 仕組み化= "時計" にされていました。もしほぼ何も考えずに仕事を進めていたとしても、誰もが安全に仕事を進められる環境だったんです。
一方チョモランマには、ほぼ “時計” がありませんでした。ゼロからやり方を考え、試行錯誤で進めていく必要があることにも驚きましたね。そして、当然、時計がないならば、自分で作らなければなりません。

私は大手 → ベンチャーというキャリアの中で、時計の重要性に気づいたからこそ、チョモランマでも時計を作っていきたいと思っています。

加藤が作成する在留資格申請書類により、多くの外国人が入国・日本で活躍してきた。


三四郎:
加藤は、時計作りが得意なんです。
逆に僕は苦手分野なので、例えば在留資格申請書類の作成など、同じ作業を繰り返して1つの書類を完成させるようなものは、全て加藤に時計作りをしてもらっています。

加藤:
三四郎さんは時計作りより、営業の方が得意ですもんね!
営業担当はバックオフィスの仕組みが整っていることによって思い切って攻められると思いますし、その人にしかできない仕事に集中できると思うんです。三四郎さん(営業)を支えるという意味でも、私は時計作りをがんばります。

加藤さんから見て、三四郎さんが CHOMOLUNGMA DNA を発揮していたエピソードがあれば教えてください。

加藤:
ここでもやはり、スピード感のエピソードになります。
人材紹介事業を立ち上げたばかりのとき。私たちに外国人人材を探してくるツテが何のなかったときの出来事です。とある企業から「36名の外国人人材を紹介してほしい」とご依頼いただいたことがありました。三四郎さんはここが勝負だ!と思ったらしく「僕らでできます!やらせてください!」とできるかわからないうちから勢いよく回答していて、そこから辻褄合わせに全力を注いでいたのが印象的でした。

ここぞというときのスピード感と覚悟。
そこから辻褄をあわせにいく姿は、当時の私には狂気の沙汰に見えました。

入国した外国人の方々のお迎え


紹介元がない段階で36名の紹介をお約束したのですね!
実際にご要望にはお応えできたのでしょうか?

三四郎:
はい!
無事に36名ご紹介でき、いまでは一番の実績を誇るお客様になりました。

まさに CHOMOLUNGMA DNA を大切に行動すれば、結果につながることの証明ですね。

三四郎:
そうですね。
やはり僕が前職を真似て DNA を作ったのも、シンプルに DNA を徹底することによってメンバーが大きな結果を出すのを見てきたからです。なので僕らチョモランマも、僕らなりの行動指針を徹底し、結果を出せる企業になっていきます。

本日は色々お聞かせいただきありがとうございました。
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