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【社員インタビュー】次世代の福さ屋のヒット商品とブランドをつくりたい――商品企画室・久恒晃(2016年入社)

地域に貢献できる観光に携わる仕事に

入社を決めた理由を教えてください。

当社に入社したのは、土産物店への営業に挑戦したかったからです。もともと営業志望だったことと、福さ屋の辛子めんたいは子どもの頃から馴染みがあったこと、実家が天神や博多に近く、観光に携わる仕事にも興味があったことが理由でした。企業としても、1977年の設立以来、地元の著名な企業の一つとして事業を続けている安定感が魅力でしたね。また、商品も長年愛され続けていたため、将来性も感じました。



入社後は、どのような仕事に携わりましたか?

入社してからは、短いスパンでさまざまな部署を経験しました。まずは2年ほど北九州エリアの営業部門に。仕事の内容は、直売店や自社販売員が在籍している百貨店の店舗のルートセールスでした。その後、博多駅のエキナカにある店舗で店長補佐、空港の営業補佐、営業事務を経て、エキナカの2号店の立ち上げにも関わりました。そして、工場付きの商品企画室の配属となり、企画だけでなく製造も経験。振り返ってみると、短期間の間に会社の事業活動の全般に携わることができたように思います。2019年からは商品企画室が本社付きに再編成され、現在に至ります。


新人時代に苦労したことはありますか?

商品のアイテム数が多くて、覚えるのが大変でした。内容としては同じ辛子めんたいなのですが、グラム数や包装、飾箱のバリエーションが豊富で、納品先に合わせたカスタマイズ商品もありました。当社の営業は店舗への納品も行うのですが、お店の方に「箱が違う!」と怒られて再納品ということもありましたね。

新商品が店に並ぶ嬉しさ!欠品するほどの大ヒットも

現在、商品企画室では、どのような業務にあたっていますか?

メインは、新商品の開発です。それには2種類あって、一つは自社でイチから製造する新商品です。たとえば、大分県のかぼす果汁を100%使用した「かぼす辛子めんたい」、福岡発祥の液体ゆずこしょうYUZUSCO(ゆずすこ)を使用した「ゆずすこめんたい」などがあります。もう一つは、OEM商品で、当社の辛子めんたいを使用した加工食品やお菓子などを開発しています。現在、どんどん新たな商品を出して需要を掘り起こそうとしており、2020年だけでも15~16アイテムを商品化しました。

商品は、お土産店などを市場調査して開発のヒントを得ています。たとえば、瓶詰めのコーナーに当社の商品がなければ、そこに並ばせてもらうにこんな瓶詰め商品を創ろう、というパターンもあります。

世の中のニーズやトレンドも開発のアイデアになります。たとえば、コロナ禍に自宅で居酒屋メニューを楽しめる商品をつくりたいと考え、冷凍食品の「めんたいだし巻き」を考案しました。これは、福岡の居酒屋ではポピュラーなメニュー。味付けはもちろんのこと、土産箱のデザインや、居酒屋と同じくらいの価格設定にもこだわりました。本当は、辛子めんたいを一本まるごと使いたかったのですが、さすがにコストが掛かりすぎると上長に却下され、バラ子になったのが残念です(苦笑)。でも、味も価格も自信をもって提供できる商品となりました。


どんなところに仕事のやりがいを感じていますか?

開発に携わった商品が、売場の目立つところにざーっと並べられ、売上に貢献できていることです。店舗では、売れない商品はどんどん隅に追いやられ、いつの間にか売られなくなってしまいますから。だから、きちんと売られていることが、すごく嬉しいのです。幸い2020年は「めんたいなめ茸」というヒット商品にも恵まれました。爆発的に売れて工場での製造が間に合わず、私も含めて手の空いている社員が梱包作業を手伝ったほどでした。そういう意味では大変だったのですが、「売れるものをつくれた」という手応えは大きさは何にも変えられないものでした。

ブランドイメージの統一に注力。福さ屋は改革の時

今後取り組みたいことを教えてください。

商品企画室では、ブランドイメージの統一も大きな課題となっています。以前は営業担当や各工場が独自に商品を開発していたため、パッケージが少し違うだけの類似商品や、ロゴマークの色や商品名表記の揺れなどがありました。商品企画室が本社付きになり、現在、デザインマニュアルやロゴの使用ルールなどを定め、新たな運用がスタートしています。既存の商品の統廃合も進めており、この1~2年の間に200アイテムほど廃止しました。ブランドの統一には、営業担当や工場とのネゴシエーションが重要です。それぞれ培ってきたものを尊重しつつ、理解を得ながら進めていかなくてはいけません。なかなか道は険しいのですが、みんな福さ屋の辛子めんたいを大切に思う気持ちは同じ。地道に取り組んでいきたいと思います。その一方で、新商品の開発も進めていきます。さらなるヒット商品を生み出し、ブランドに新たな付加価値を付けられればと考えています。



最後に、転職を考えている方にメッセージを。

当社は長年積み重ねてきた歴史がありますが、近年は改革の流れがあります。通販サイトを大幅にテコ入れしたことや、商品企画室が再編されたのもその一環。最近、上層部からよく聞くメッセージは「効率化し、一人ひとりの生産性を上げる」ということ。少しずつステップを踏みながら、これから着実に変わっていくのだと思います。新しい仲間とも、次の福さ屋を一緒に担っていけたらと思います。

何より、当社の社員はどの職種の人でも、その真ん中に「辛子めんたいが好き」という思いがあり、自社商品に誇りを持っています。そのため仲間意識も強く、何か困っている人がいると、みんな自分ごとのように手伝ってくれる温かさがあります。そんな私たちの思いに共感してもらえるなら、ぜひ一緒に働きましょう。

福さ屋株式会社では一緒に働く仲間を募集しています
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