1
/
5

暮らしとしごとの選択肢を増やして、人の流動性を高めたい

3月に都農町に単身移住し、その後コロナ禍で東京と都農の往来ができず、9月に妻が初めて都農町に来て、半年ぶりに夫婦再会しました。

半年前には想像つかなかった暮らしとしごと。やってみると、いまのところ楽しいことの方が多い実感。やっぱやってみるもんだなと、そこだけは自己肯定感強め。

確実にいいと思うのは将来を考える上で選択肢が増えたこと。絶対正解がない時代だから、選択肢は多い方がいいし流動的に考えたいタイプ。

1. 単身赴任と単身移住


単身移住というとなんとなく自由な感じだけど、単身赴任というともの悲しく聞こえるのは自分だけでしょうか。。現象は同じなんだけど。

その差はなんだろう・・・

単身移住は、自分の意思で選んでいる自責な感じ、単身赴任は、辞令がおりて行かされている他責な感じ。一概には言えないけど、単身移住の方が楽しそう?そういえば自分の今の状況を単身赴任と言ったことはない。

というあまり意味のない比較はさておき、妻と話していて、もちろん一緒に暮らすに越したことはないけど、ひとまず子どもが独立できてて、お互い仕事に責任あって、集中すべき状況であれば、それぞれの仕事に一番適した環境にいることが、結果、楽しめるのではと。

SNSをはじめとするコミュニケーション手段が多様化しているのはプラス。いい時代になりました。毎日の電話は少し窮屈だけど、LINEでスタンプ一つなら手軽で続く。

2. どこの地方も欲しい人は同じ


地方創生で掲げる東京一極集中からの分散、さらにコロナ禍の影響もあり地方に注目が集まってきています。地方自治体からしてみれば、程度の差はあれ、どこも人口減少、少子高齢化が加速、定住人口から関係人口まで、とにかく人を増やそうとしています。

ただし、単に人を増やせばいいかと言うと誰でも良いわけではなくて、町の課題を解決できる人、将来のある若い人に、当然ながら人気は集中します。

一方で、課題を解決できるような人はそんなにいないでしょうし、若い人はもともと数が少ないわけで、少ないターゲットを地方同士で奪い合う構図になりかねません。健全な競争なら質が上がるからいいことだけど、、

関係人口という言葉が意味するように、100%コミットは無理でも、ファンになってもらうことの必要性は、一人の町民としても実感あります。

3. 人をシェアする


特に若い人は、絶対数が少ないので、各地方自治体で、一人をどうシェアさせてもらうかが大切になってきます。

クリエイティブやコミュニケーションに強い人についてはなおさらです。今日、都農町に集まって頂いたフリーランスの人たちもアドレスホッパーや複数居住、複業家がほとんど。

クラウドをはじめ、二拠点居住やワーケーションなど、バズワード的になるほど働き方、住まい方の選択肢はでてきてるけど、地方の1万人の町に住んでると、実態、実感はほぼなし。

来る人も来てもらう地域も、何があれば来るのか?来るために必要な条件は明確に言語化できてません。

考えやすく前例も多いので、自治体の施策も、どうしても観光か移住になりがちです。

9/25の日経記事で掲載されたように、少しずつ動きは出てきてますね。


テレワークで地方移住、最大100万円補助 政府21年度から
政府は2021年度から、テレワークで東京の仕事を続けつつ地方に移住した人に最大100万円を交付する。地方でIT(情報技術)関連の事業を立ち上げた場合は最大300万円とする。新型コロナウイルスの感染拡大で高まった働き方の変化を踏まえ、地方の活性化につなげる。 ...
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64223980V20C20A9MM0000


地方自治体が求めているしごとと、そのしごとをできるスキルを持った人とのマッチングはまだまだできてないように感じます。都農町でも。

地方自治体の採用力も大きな課題ですが、これはまた別枠で。

4. 生涯の関わり方も流動的に


若い人が歳を重ね、ライフステージが変わっていけば、暮らし方や働き方も変わっていきます。そのとき、地方自治体はどう柔軟に対応していくのか。個人的にこれから考えていきたいテーマです。

地域おこし協力隊の任期終了後によく話題になるように、移住者にとっては、なんとなく永住プレッシャーをかけられる感じも地域によってはありそうです。実際、数年ですぐ帰ってしまうようでは、地域としても投資してきたことが白紙になったり、中長期的な重要なことを任せきれなかったり、難しいところですね。。

一定期間、定住して、その後は自分の暮らしとしごとの状況によって滞在日数を流動的に変えつつも、関わり合いは一生持ち続ける、が今のところの理想かなと思っています。まだまだ抽象的ですが。

オンライン化の推進により、必ずしもリアルに訪れたり、住んだりしなくても対象地域の人たちとの関係づくりができるようになったことは大きなチャンス。ただし、コミュニケーションスキルは高度に求められます(要注意)

人がもっと各地域を流動的に移動して、複数地域で暮らしをしていけて、しごとをしていけるようにすることが大切。

都農町で、課題解決できる人や若い人が来た時に、滞在期間を快適に暮らせて、有意義にしごとできる場所を、積極的に企画提案、実現していきます。

株式会社イツノマでは一緒に働く仲間を募集しています
今週のランキング
株式会社イツノマからお誘い
この話題に共感したら、メンバーと話してみませんか?