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"RIGHT Place in RIGHT Time“不動産営業をデータドリブンにする

今のメガトレンドとは何か。それはデジタルトランスフォーメーション(DX)というワードでおおかた説明できます。例えばEコマースではなく小売店がCovidにより打撃を受け、オンデマンド・デリバリーではなく外食産業が苦しみ、リモート会議ではなくオフィスビルが閑散とし、電子署名でなくはんこ産業が空前の灯となっています。DXとは新規の取り組みであり従って未だ発展途上のため、既存の社会は主としてDX以前の枠組みで動いています。よって今回Covidによるダメージを受けているのは主としてDX以前の既存の枠組みで、既存の産業、既存の業種業態、既存の社会インフラです。

マーケティングの世界は、かなりデータドリブンになってきていますが、不動産のセールスはいまだに属人的かつアナログです。多くは気合いと根性で、とにかく数打ちゃ当たるという労働集約的な世界。
ほとんどの不動産の営業担当者は、物件の特徴もろくに把握せずに、単にレインズ やポータルサイトに掲載しているだけで、買主をターゲティングしていません。その背景にあるのは、物件の特徴が可視化できていないためで、それが効率よく成果につながるものかどうかを知るすべがなく「ブラックボックス化」しているからです。これでは、的確なターゲティングができるはずありません。だからこそ、テクノロジーの力で生産性は大きく向上できます。

重要なのは、まず物件の特徴を分析し可視化すること。
物件の何が売りなのかを理解することから始めます。それには分析力とデータドリブンな思考力が必要。
①数量的分析力、②統計的素養、③情報科学の基本④データエンジニアリングが求められます。

さらに、クロージングまで持っていくには問題解決能力が問われます。
問題解決力には、①問題設定力、②MECEに切り分け、整理する力、③So what を繰り返し、意味合いを出す力、④結果につなげる力を必要とします。

これができれば、データドリブンなセールスができるのですが、一人一人トレーニングしていくには時間がかかり、実務に落として、できる人は限られます。しかし、AIを使えば、自動解析を用いて物件の特徴を分析して、どの属性をターゲットにするか可視化することで、ナビゲージョンに従えば誰でも売却できるようになります。まずは数千社のデータベースから、最も高く物件を評価してくれる買主、その買主属性のリストを多く持つ仲介会社にアプローチできるシステムを開発しています。

Covidにより、こうしたDXの取り組みがむしろベネフィットを大きく受け、逆にBefore-DXタイプの旧態依然産業ほどCovidによる被害が大きいと言われています。「COVID-19によりこの2カ月で2年分のデジタルトランスフォーメーションが起きた」これは、マイクロソフトCEOの言葉です。人々が毎日オフィスに集まる、という行為がMicrosoft Teamsによって代替されるというデジタル・トランスフォーメーションが起きた結果、利用者が1.5ヵ月で7割増えています。同じ事が全世界の、全ての産業・ライフシーンにおいて起きています。大手フィットネスチェーンが倒産する一方で、在宅フィットネスのスタートアップの収益が7割増え、世界中のリテール産業が壊滅的打撃を受ける一方でEコマースやネットスーパーの流通総額は爆増し配送枠はいつも数日先まで一杯です。シンガポールの道路はフードデリバリーの自転車で溢れているし、昨年ナスダック上場した電子署名大手の株価は3倍に跳ね上がっています。学校が休校を続ける一方でGoogleMeetを使ったリモート教育が世界中でスタンダードとなり利用者数は毎日300万人増えているそうです。急激大幅な減収にあえぐ大企業からコストカットのため無人化や業務自動化の発注を受けるRPAスタートアップは目が回る忙しさです。DXで世の中が変わっている今、どこに身を置くかで、未来が変わります。"RIGHT Place in RIGHT Time“

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