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こだわりの空間美が社員の感覚を研ぎ澄ます。アートディレクター・川原あやかさんとFUSIONが思い描いた“思想”を問うオフィス

2020年3月9日にたった2人で創業された株式会社FUSION。

早くも創業してから4度目となる移転先に選んだ表参道の新オフィスは、アートディレクターの川原あやかさんに内装デザインをお願いしました。

「心から尊敬した会社さんへしか、自分のバリューは発揮されない」と語る川原さんは、どのような思いを込めてFUSIONのオフィスをコーディネートされたのか。

イメージを汲み取るために行っていることや、手掛けたデザインのこだわりなどについてお話していただきました。

「心から尊敬した会社さんへしか、自分のバリューは発揮されないんです」

ーー今回川原さんには内装デザインを手掛けていただきましたが、そもそものFUSIONとの出会いのきっかけは何だったんですか? 

川原さん:
実は前田さんのことは前から知っていたんですよ。よくInstagramやTwitterを拝見させていただいていて、笑顔がすごい素敵だなって(笑)。

実際にお話してみると、すごくご自身の世界観を持たれている方だと感じましたね。

Instagramでもアート作品を買われたり、美術館に行かれたりする様子がよくアップされていたので、普段からいろいろなものに触れて、知識を入れるだけじゃなくて実際に体験されることで日々自分をアップデートしている印象を受けました。

あと、「こういうものを作りたい!」という思いが強くて、社員さんやクライアントのために自分を追い込めるところがある。

同い年ですごくご活躍されてる方なので、私にできることがあれはご協力したいとお受けさせていただいたんです。

ーーはじめからすごく好印象を抱いていただいている…!

川原さん:
そうですね。私も会社を20歳のときに立ち上げて7年間やってきましたが、「会社の社長さんの人柄」「その会社がやっていること」「会社の雰囲気」の3つが揃っていることで、ゴールに向けて最大限のバリューを発揮できるんです。

FUSIONさんは前田さんの人柄もそうだし、いろんな方々がジョインしてどんどん伸びていくイメージが湧いたので、「協力できることがあれば何でもしたい!」と感じたんですよ。

事業もすごくワクワクすることをされていると思いましたね。自分自身だけがワクワクするような事業を作ることはいくらでもできるけど、きちんと大手と組んで結果を出しながらワクワクする事業を作れるのはすごいこと。すごく尊敬しています。

機能的価値じゃなく、情緒的価値を大事にしたオフィスにするために

ーーコーディネートをするにあたり、前田とはどのようなことを擦り合わせたんですか?

川原さん:
まず最初に3ページぐらいのコンセプトシートをいただいたんですけど、そのなかに「機能的価値だけじゃなくて、情緒的価値を大事にしたオフィスにしたい」とあったんです。

たしかに、機能的なオフィスはいくらでも作れるけど、デザインやアートがちゃんと考えられていて、空間のなかに包み込まれるようなオフィス設計はあまりない。新しいタイプのお仕事だと感じました。

ーー通常のオフィスデザインはどのようなものが多いんですか?

やはり機能的価値を意識される場合がほとんどです。思想を問うというよりは効率を問うような仕事が多い印象でした。

仕事のしやすい導線を考えたり、セキュリティをしっかりしたりと、社員に寄り添うというよりはリスクや危険を回避しながらいかに効率的に働いてもらえるかを重視されている会社さんも多いですね。

今回はそれとは真逆で、オフィスを作るというよりも、空間を作ることにリソースを使えたのですごく楽しかったです。心地よさはもちろん、空間を通じて良いものを見る目を養ってほしいという気持ちが伝わってきましたね。

ーーたった3ページの資料と打ち合わせだけで、意図を汲み取れるのが川原さんのすごみだと感じました。

川原さん:
そんな(笑)。資料のなかにもイメージをたくさん載せていただいてたので、「こんなことを実現したいのかなぁ」と想像しながらご提案させていただきました。

インテリアコーディネートって、すごく想像力が必要な仕事なんです。実際にモノが届いてみないと、床や壁、部屋全体の雰囲気に合うかがわからないところがある。だから、配置した状態を思い浮かべながらコーディネートしていくんですよ。

私は想像すること自体が幼少期から好きだったので、前田さんのやりたいことをうまくデザインに落とし込めたのかなと思います。

あと、FUSIONの社員さんが意見を出してくださったり、お手伝いしてくださったり、サポートをしてくださったのでやりやすかったですね。

グループチャットに参加させていただいていたので、内装のことはもちろん、それぞれのバックグラウンドや仕事のお話も聞いたりして。実際にオフィスで働く人と話すことで、よりイメージも膨らんでいきました。

ーーかなり綿密にコミュニケーションを取られていたんですね。

川原さん:
お互いが大事にしているものが違ったりすると、「どうしてここを大事にしてくれないんだろう」とすれ違いが生まれていくので、相手のことを深堀って知ることを意識しています。

私はデザインだけではなく、全体のプロデュースを担うことが多いんですけど、人の悩みを解決をした先のワクワクまでを作り出すことを大事にしています。だからこそ、初期段階でのヒアリングはじっくり行いましたね。

値段を下げても、きっと満足しないと思うからこそ

ーー今回のオフィスデザインのポイントはどんなところですか? 家具だけで1,000万円近くがかかっていると聞いたのですが…。

川原さん:
そうなんです。このオフィスは居抜き(内装が付帯した状態で売買されたもの)だったので、せいぜい壁の汚れを綺麗にしたり、床のカーペットを張り替えたりしただけで、大掛かりな工事は行っていません。その代わり、一番こだわったのは家具選びです。

特に、椅子。

ーーえっ、椅子!?

川原さん:
椅子の値段は幅広いんですけど、歴史があって、ずっと使えて、曲線も綺麗で空間全体に余白を作ってくれるような椅子をお探しさせていただきました。

何より、前田さんもさまざまなものを目にしてきているはずなので、いいものを提案させていただきました。「値段を下げても、きっと前田さんは納得しませんよ」って(笑)。

ーー思い切りましたね……!

川原さん:
そこは…はい!(笑)

でも、クリエイティブな会社だからこそ、そのほうがいいと思ったんです。いい家具には理由や意図がしっかりあり、使い心地も座ってみて初めて感じるところもあります。

だからこそ、大事にしたい空間にはコンセプトに合った家具をコーディネートする必要があるんです。

会議室や執務室など、部屋ごとの用途とコンセプトに合わせて違う椅子やデスクを選んだ結果、1,000万円近くになりました。最初は予算がわからなかったので悩みましたが、前田さんがあたたかく見守ってくださったので提案しやすかったですね。

ーーなるほど。各部屋ごとのこだわりを教えてもらっても良いですか?

川原さん:
まず、1番内装デザインをさせてもらったのが応接室。前田さんがあたたかみのあるものや、自然のものを大切にされていたので、家具も床の素材も木のものを選びました。

全部木で揃えるのって実はすごく難しくて、組み合わせ方で部屋の印象が大きく変わるんです。自然のものだけでまとめたかったので、木の色の選定にはかなりこだわりましたね。

川原さん:
会議室には、海外のクリエイティブ系会社でよく使われている「USM Haller」の白いテーブルを置いています。高価ですが、さらりとしていて指紋が付かない綺麗なテーブルです。

もともと前田さんが会議室には白いテーブルがいいと話されていたので、こちらを提案させていただきました。

打ち合わせ中もワクワクしながらアイデアを出せるような空間にしたかったので、テーブルのまわりにはカラフルな椅子を配置しています。

川原さん:
執務室にあるテーブルは一人ひとりが広々としたスペースで仕事ができるように大きめのものにして、椅子はハーマンミラーのセイルチェアを。

あとは、全体的に天井の高いオフィスなので、テーブルの高さもバランスを見ながら、部屋に入った瞬間に抜け感があるようなイメージで選定をしました。

ーー家具はもちろんですが、空間作りに対するこだわりをすごく感じます。

川原さん:
この前もフェイクグリーンの鉢をオシャレなものに変えようと思って、FUSIONに行って植え替えをしてきました。FUSIONの社員さんはみんな明るくて、皆さんすごく挨拶をしてくださるので植え替えもしやすかったです。私もFUSIONで働きたいぐらい!

やっぱり前田さんもですが、社員さんやFUSIONさん全体が好きだからやりたくなっちゃうんですよ。皆さんがこのオフィスで心地よさを感じてもらえたら嬉しいですね。

(取材・執筆=いしかわゆき/撮影=中澤真央)

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