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IT業界で四半世紀過ごして大切にしていること

ONE WEDGEでCTOなんてたいそうな役割を仰せつかっているわけですが、そんな私がこの業界で約四半世紀過ごしてきた中で大切にしていること、いつもメンバーに伝えていることを書いていこうかなと思います。

1.素直であれ

お客さまに対しても、メンバーに対しても上司に対しても、そして自分に対しても素直でなければならないと考えます。嘘をついても絶対にバレるし、うまくごまかしていると思っていても大抵誰か気づいています。
システム開発においてちょっとした嘘やごまかしは何らかの形で不具合が出てくると考えます。できていないことをできましたと報告すればすぐにバレますし、ちょっとしたバグも「まいっか」で見過ごせば重大な事故に繋がります。それに、お客さまを含めチームで仕事する以上、嘘やごまかしは信頼関係の構築維持に大きな障害となります。

2.基礎は何よりも重要

日進月歩のIT業界において新しくてピカピカのフレームワークや言語に飛びつきたい気持ちは誰しも持っています。私も今でもそう思います。
新しいものは確かに便利です。ランタイムの速度が速いかもしれないし、気持ちよくプログラムできるかもしれないし、今までのツマラナイ開発に比べて楽しいかもしれない。それは大事なことだけれども、もっと大事なことは基礎であると私は考えます。
新しい言語を使いこなしているかもしれないけど、そのランタイムの裏で行われていることを意識したことありますか?データベースからデータを取得しようとした際にデータベースエンジンはどうやってデータを抽出しているかなんとなく説明できますか?毎日Webアプリを書いているけど、HTTPやHTTPSの通信ことを意識したことありますか?新しい技術は常に古い技術や先人達の苦労と工夫の上に成り立っているため、今この瞬間は知らなくてもいいのかもしれないけど、知っておかないと何かトラブったときに手も足も出なくなると考えます。

3.急がば回れ

みなさんプログラム書き始めるときにいきなりキーボードで脈絡もなく書き始めていませんか?私から見るとよくそんなことできるなと思います。
プログラムができる先輩エンジニアが何も考えずにコードを書き出していると思っているなら、その考えは改めた方がいいです。できるエンジニアはキーボードに向かう前に既にプログラムの骨子が頭の中にできあがっています。地図なき道を手探りで歩くようなプログラムはしていないはずです。既にできあがっているロジックが頭の中にあるからこそ、キーボードを叩く段階ではただのパンチング作業になります。だから速いし正確なのです。
仕事というのは準備8割といいます。プログラムも同様。設計も同様。テストも同様。全てにおいて準備が大切です。試行錯誤しながら仕事をするのではなく試行錯誤は頭の中ですることが大事です。

4.わかると理解するは違う

お客さまや先輩からの説明をうけていてみなさん「わかった」と言いますが、それってちゃんと理解できていますか?
日本語で話しているのだから、日本人であるならば相手が喋っている言葉がわかるのは当然です。大事なのは言っていることがわかるのではなく、理解するかどうか。です。
相手が喋っていることを自分の言葉で説明できないのであればそれは理解できたことにはなりません。
理解できていないのであれば、相手の時間を割いてもらってでも理解できるまで何度でも説明を受けるべきです。あとで「なんでわかっていないんだよ」と言われるより今説明して頂いた方がお互い気持ちよく仕事ができるはずです。

5.分割して統治せよ

Simple is Bestという言葉があります。物事は単純な方がうまくいきます。見通しもいいです。
一枚岩の重厚長大なシステムより、多数のシンプルなコンポーネントが有機的に繋がっている方がうまくいきます。
こっちを直したらあっちがうまくいかない。こんな経験はありませんか?各機能が密接に関わっているシステムあるあるな話です。
システムはきちんと理解すれば多数の小さな機能に分解できます。ひとつひとつの機能が独立していれば修正に対する耐力がつきます。ひとつひとつの機能が独立していればテストが充分行えますからシステム全体の品質が上がります。そしてなにより、ひとつひとつの機能が小さければ内容の把握は行いやすいしスケールアウトもしやすいです。
それを実現するのがServerless。Serverlessでは複数のサービスを小さなコンポーネントで有機的に繋げてひとつのシステムを安価に、速く実現します。
そう、弊社ののServerlessソリューション、Serverless ONEならね。

ってなわけで、最後は宣伝になっちゃいましたが(笑)こんなことを考えて若いメンバーに私の技術を継承しています。
現状に満足していない、もしくはなんとなく将来に不安があるみなさん、是非ともONE WEDGEに遊びに来てください。まずは話をしましょう。

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