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アパレル会社が子育てファミリーについて本気で考えてみた結果。ベーカリーオープンと、そして・・・

「なぜ?」から始まるノースオブジェクトのストーリー

                     (創業者 ノースオブジェクト代表取締役 南大助)

1999年、ノースオブジェクトはアパレルデザイナーを含む3名でスタートしました。世の中は平成不況と呼ばれた頃、人々の価値観も大きく変わっていく中で私たちは「豊かな暮らし」を考え、企画し提案する会社として今日まで歩んできました。

ノースオブジェクトがコトを始める原点は、日々の暮らしの中で身近に感じる「なぜ?」という素朴な疑問です。とりわけ、人が営む暮らしの中で子育て中のママたちは毎日が大忙しです。ごはんの準備、お見送り、掃除、買い物…と目まぐるしく毎日が過ぎて行く中、当時のママたちに対する世間の風当たりは今よりもずっと厳しいものでした。小さな子どもを連れて行けるカフェやレストランはほんのわずか、ベビーカーに子どもを乗せて買い物に行っても通路は狭く一苦労。

「なぜ、ママたちは今しかない子育てという大切な時間を、こんな肩身の狭い思いで過ごさなければならないのだろう」

ノースオブジェクトの物づくりはここから始まりました。


ママたちに寄り添う「衣」とは

当時、ママたちのファッションは動きやすく汚れても気にならないもので、微妙に変わったサイズ感にこだわれるものはほとんどありませんでした。ましてや子どもの学資や住宅ローンなど将来に向けてお金を節約しなくてはならない時期に、自分たちのために使えるお金もわずか。

「慌ただしい日常だからこそ、身にまとうことで心地良さを感じ、その服を着ることで暮らしの中に豊かさを感じるお手伝いが少しでも出来れば…」

そんな思いから、忙しい日々を過ごしても着心地がよく、汚れて洗っても丈夫でアイロンをかける手間もいらない。それでいてディテールや素材、子育て中のママのサイズ感にもノースオブジェクトらしい細かいこだわりを加え、何より躊躇せずに購入できるお手頃感を大切に、これまでにコンセプトの異なった3つのブランドを立ち上げてきました。

お気に入りの一着で過ごす一日のママたちの気持ちに寄り添った服作り。もっと今を楽しく、自分らしく暮らしてほしい、そんな日常にある豊かさへの思いは今も昔も変わらない私たちのこだわりです。

日常を工夫と手間で彩る豊かな暮らし

ノースオブジェクトが考える「豊かな暮らし」は、北欧の人々の暮らしに似ています。 冬が長く日照時間も短い北欧の国々では、家族と家で過ごす時間は長く、より快適に家で過ごすために様々な工夫があります。

例えば、少しでも明るい日差しを取り入れるための大きな窓、長い時間使っても飽きのこない快適なインテリア、部屋に彩りを与える色鮮やかなファブリック、キャンドルを灯しながら囲む家族との温かな食事。 そして、短い夏を迎えればサマーハウスで家族との時間を過ごします。摘みたての果実を携え散歩やピクニックに出かけ、太陽と自然の恵みをたっぷり愛おしむ…

お金をかけることではなく、四季の移り変わりの中で日常にあるものに少し手間をかけ、工夫することで毎日を彩る生活。そんな暮らしこそがノースオブジェクトが「衣・食・住」に渡って実現したい豊かさなのです。

「衣」からつながる「食」への提案

現在、「衣」で展開するブランドの世界観は、2つのベーカリー店と食堂の「食」分野へと発展しています。 「衣」でこだわり続けている日常に彩りを与えることができる豊かさは「食」の分野にも引き継がれ、ベーカリー店ではスーパーやコンビニで買うような手頃な価格ながら、専門店にも引けをとらない美味しさと、季節を取り入れた食材やモチーフを取り入れた遊び心などこだわりがいっぱいあります。

そこには、毎日買うことができるお手頃感や選んだパンを買うときのスタッフとの会話や心地良い空間、家で食べるときの楽しさ、翌日食べても美味しいといったママたちの生活に寄り添った、パンを「選ぶとき」「買うとき」「食べるとき」すべてのシチュエーションに「なるほど」が詰まった「豊かな食」を提案しています。

近い将来に掲げる「住」へのチャレンジ

これまで「衣」と「食」を通じて豊かな暮らしを考える中、近い将来には子育てファミリーのための街づくりをし、「住」へのライフスタイル提案も企画しています。

そこではアパレルや雑貨の販売、ベーカリー、カフェ、託児所、美容室など、ノースオブジェクトの世界観で日々の暮らしを彩る要素を集めます。季節の行事を取り入れた手習いや自然の恵みを感じる体験型のイベントを開催するなど、ファミリーの学びや楽しみが詰まっていて、ママたちも感性の近い人たちとの時間を共有でき、好きなテイストの服や雑貨のお買い物など、自分のための時間も過ごせるような街づくりを目指しています。

そして、ママたちが日常の中の少しの時間にもパートとして働くことができる、そんな社会復帰を応援するワークスペースの開設も予定しています。余った服の生地を使ったバッグやブローチなどの雑貨や、果樹園で育った果物を使った地産地消のジャムなどをそこで作り、丁寧な手仕事で作られたどこにもない価値のある商品を全国のお取引先様へお届けする新しい販路を作っていきます。

ママたちの働く場所が生まれ、作家さんたちの起業のかけ橋にもなれる、そしてお取引先様にも喜んでいただける、長きにわたって豊かな暮らしを提供できる会社を目指していきます。 ママたちやファミリーのライフスタイルを提案するノースオブジェクトだからこそ、これまで育んできた世界観の表現と豊かさが生まれる「住」へのアイデアがたくさんあると考えています。

つながり、広がるノースオブジェクトの未来

私たちにはまだまだママやファミリーに提案したいことがたくさんあります。 ほんのわずかな人数から始まったノースオブジェクトは、私たちがこだわり続ける豊かな暮らしに共感し、志を持った仲間たちによって進化し続けています。そして、一人ひとりの想いが形となり実現出来る機会がある、働く人たちにとっても豊かな暮らしが出来る会社であることは、とても重要なことです。

働く人が充実した日々を送ることで、互いに刺激し合いインスピレーションを受け私たちが育む「豊かな暮らし」へとリンクさせていく。その連続が今の「衣」から「食」、そして「住」への発展へとつながっています。 これからも、ノースオブジェクトは携わる多くの人の想いを乗せ、子育てを頑張るママたちの様々な生活シーンに寄り添った「手に届く豊かな暮らし」を実現していきたいと考えています。

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