1
/
5

【社員インタビューVo.4】「商工会だからこそ出来る仕事がある」不透明な時代だからこそ感じる"商工会の強み"とは(吉野孝規)

ーー吉野様は転職でご入職されたとのことですが、前職はどのような業界にいたのでしょうか?


ホームセンターでバイトをしていた経験が4年間あるので、接客、小売業を中心に就活を進めていて、2014年に、新卒で某食品スーパーマーケットへ入職し、精肉部門に配属されました。
主に、精肉加工や売場の管理などを行っていました。単純作業のように思われがちですが、肉を切り分けるスライサーの扱いには非常に高い技術が必要で、大きなブロックで肉を仕入れるので部位を見分けたり、表面や内部にある筋などを取り除く技術も必要で、日々勉強でした。
スーパーマーケットは地域での生活を支えるライフラインとして重要なので、日々やりがいを感じて働いていました。

ーー転職しようと思った時期だとか、転換期について教えてください。

前職では仲間にも上司にも恵まれていて、仕事も充実しており満足していました。
自分で言うのも恐れ多いですが、精肉部門では評価をいただいていて、出世の街道に乗っていましたが
、学生時代からお付き合いをしていた彼女(現、妻)が、就職をするタイミングでお互いが社会人とし
ての休みを合わせづらくなってしまったんです。

そして、ワークライフバランスを改めて見直すタイミングかなと思って転職を考えました。

ーー嵐山町商工会連合会に入社を決めた理由を教えてください。

前職では一般の消費者とのコミュニケーションがメインでしたが、商工会では、地域内の事業者さんと
深く話していけるところがとても面白いなと感じました。正直、転職活動をしている中で、商工会がど
んなところか全く知りませんでしたが、そこから調べていくうちに、お祭りの運営や事業者さんの経営の
お手伝いをしているというのを知って、直感的にですが、今よりキャリアアップできそうで、やりがい
がありそうだと思って入職を決めました。

ーー実際の今の業務内容について教えてください。

商工業者の活性化のためのお手伝いをしています。具体的には、経営革新計画などの事業計画の作成、
融資の相談、確定申告など商工業者の困りごとをサポートしています。
コロナじゃなければ、お祭りなどのイベントの運営もありますが、この状況でほぼ中止になっています
ね。今は、国、県、町の給付金や補助金などの支援策がたくさん打ち出されていますので、そのお手伝
いがメイン業務になっています。


ーーどんな時にやりがいを感じますか?

入職したての時は、自分の目の前のことで精一杯でした。補助金を申請するに当たって、何から手をつ
けるか分からなく、ヒアリング1つとっても苦労しました。同僚や中小企業診断士の先生に何回も相談
して、アドバイスをもらい、なんとか申請まで持って行けました。

最近、支援した会員さんがありまして、様々なやりとりを経て、無事採択されたんです。その採択され
た方から感謝されたのがとても嬉しくてお手伝いして良かったなと思いました。最初から最後までやり
とりを自分でして採択までいけたことが自信に繋がりましたし、会員さんから頼ってもらえたことにと
てもやりがいを感じました。

ーー壁にぶつかったことはありますか?

そうですね、前職との仕事内容と差がありすぎて、本当になんだか分からないまま日々を過ごしていた
ので、全部が壁に感じていました(笑)

ただ、ある先輩職員から「簡単な道と難しい道があったとしたら、難しい道を選ぼう。それが吉野君の
今後の経験として活きてくるから」というひとことで、壁にぶつかっても、経験を積めると前向きに乗
り切れるようになりました。

ーー吉野さんが感じる会社の強みや魅力を教えてください。

商工会の職員って公務員ではないんですが、ご存じのとおり公的な立場として動くことができます。公
的な立場であるため、行政や関係団体への働きかけもしやすく、そして信用力があることが強みかなと思います。

あとはスピード感がある仕事ができることが魅力です。具体的には、会員さんが興味のあることをヒア
リングして、その中でやりたいことを1つ企画にして、それを上司に提案して、これやりたいんですけ
どって言った時にそれがとんとん拍子で進められることがあります。ただ、商工会によって、職員の人
数がバラバラなので、そこはバランスを考える必要がありますが(笑)

ーーともに働くメンバーはどのような業界出身なのでしょうか?

商工会に転職で入ってくる方は、金融機関の方が多い印象です。ただ、全く違う業種の人も私のように
全然おりますので、未経験の方でも入ってから学べる環境は整っているので、どの業界の方が有利とか
考えなくても大丈夫です!

ーー具体的に学べる環境について教えてください。

まず商工会に配属されると、基本はOJTですが、商工会の勉強は商工会連合会が企画してくれます。
私の一例をあげると、中小企業大学校という学校があって、そこに1ヶ月も研修に行かせてもらえまし
た。研修内容は、経営者さんと話すために必要なスキルや会社の数字を読むためのスキルなどを学びま
した。全国から同じ支援者の仲間が集まって授業を受けたり、グループワークをしたりとまるで学生時
代にもどったような、とても貴重な経験になりました。

ーーこのお仕事にはどんな方が向いているのでしょうか?

とにかく業務が多岐にわたるので、色々なことに好奇心を持って学べる方やアンテナを高く張れる方が
向いてると思います。今、情勢が変わってきてて、どんどん新しい制度が生まれてくる中で、経営者さ
んに届ける情報も常に新しくないといけないんです。

そうすると、まず商工会として情報を経営者さんにかみ砕いて伝える必要性が出てくるわけです。自分
がよく理解していないと、もちろん相手にも伝えることができないですからね。
アンテナを高く張って、新しい情報を取り入れて、正確にかみ砕いて会員さんに届けることが大事です 

ーー今後のお仕事の目標とプライベートの目標を教えてください。

いろんな業務をこなせるようになりたいっていうのが1番の目標です。そこから、自分だけにしかでき
ない支援の形を構築していきたいです。

先述の通り、とにかく仕事の幅が広いんです。午前中に会員さんの補助金の相談を受けたと思ったら、
午後から、お祭りのために水風船の在庫を確認したり...それが落ち着いたと思ったら、融資のための
書類 を揃えたりだとか、ほんといろいろあるんですよね。

今後は、商工会に入っていてよかったなと、会員さんに思ってもらえる仕掛けをどんどんつくっていき
たいなって思います。今までは、商工会=イベントというイメージがわりとついていたので、それだけ
はなくて、経営のお手伝いになるような仕掛けづくりをどんどん作り、発信し、この地域の事業者さん
に還元していきたいなと思います。

ーー最後にこの記事を読んでいる方に一言メッセージをお願いします。

当会は入職してからの研修制度はしっかりと整っているので、異業種からでも安心してください。
また、商工会で働いていると、全力でサポートしたいと思える経営者さんと必ず出会えると同時に、と
てもとても長い付き合いが始まります。経営者さんに寄り添い、困り事を一緒に考え解決していく、ま
さに伴走支援の経験は、他では味わえない経験になること間違いなしです。

最後に、求職者の皆様、埼玉県商工会でお待ちしています。一緒に地域経済を盛り上げましょう!

埼玉県商工会連合会では一緒に働く仲間を募集しています
39 いいね!
39 いいね!
同じタグの記事
今週のランキング