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【あびら職員#11】行動することで生まれる、“新しい関係性”

鈴木 裕也(すずき ゆうや)
2017年安平町役場に入庁。2年半前に胆振東部地震が発生した際は復興・生活再建支援室の担当として、町民と力を合わせ、復興に向けた動きを先導した。現在は、総務グループに席を置きながら、町長秘書としても活躍中。

控え目な部長がチームを引っ張るようになるまで

北海道深川市で3人兄弟の末っ子として生まれました。自由奔放な兄弟に比べると、僕自身は物静かな性格だったと思います。

兄弟の影響を受け、中学校の時からバスケを始めました。中学のバスケ部では2年時に顧問や先輩から部長になることを勧められました。良い機会だと思い引き受けると、3年時にバスケ強豪校から新しい顧問がやってきて、それまでの顧問が他の部の顧問になってしまったんです。(笑)勿論、それまでの練習とはガラッと雰囲気が変わりました。正直、「どうすんだ、これ・・」と毎日思っていましたね。そんなある日、冗談まじりではあったのですが、顧問が「この試合に負けたら坊主な!」と部員全員に向かって声をかけたことがありました。結果は1点差で敗退。僕は「ここで気持ちを切り替えていこう!」と思い、翌日、部活に行く前に、副キャプテンと話して、坊主にして練習に参加したんです。すると、他の部員も次々と坊主にしてくれて。この一件を通して、チームで厳しい練習を乗り越えていこうという一体感が生まれました。結果、引退する頃には、これまで太刀打ち出来なかった学校とも張り合えるようになりました。

行動を起こすことから、信頼関係は作られる

大学を卒業し、最初に就職したのは建築会社でした。タイル課に配属され、主にタイル工事を職人さんにお願いし、現場全体と調整しながら完成させる仕事をしていました。最初は職人さんに頼んでも「仕事が入っているから出来ない」と取り合ってもらえないこともありました。頭で考えがちな自分に対して、当時の上司がくれたアドバイスは、悩んで立ち止まるくらいなら、まず行動してみること。そこで僕がまず始めたのは、現場での荷揚げでした。とにかく現場に足を運んで、職人さんの信頼を得ようと思ったんです。すると、最初は気にも留めてもらえなかったのですが、回を重ねるごとに職人さんとの会話も増え、最終的には「仕事はあるけど、鈴木くんの現場ならやってみるか。」と言ってもらえるようになりました。人との繋がりを大切することで仕事が前に進んでいくことを、身をもって体感しました。

             ▲鈴木さんが職人さんと共に手がけたマンション

震災を経て生まれた、町との繋がり

仕事に慣れ始めた28歳の頃、働き方を考え直すきっかけがあり、小さい頃に憧れていた公務員を目指すことにしました。安平町役場に入って1年。ようやく仕事にも慣れてきたかなという頃に、町全体を大地震が襲いました。真夜中に突如発生したこの地震により、町全体がパニックに陥りました。

混沌とした状況の中、復興・生活再建支援室が立ち上がり、その部署を担うことになりました。まだ町のことも、町民の顔もあまり把握していない中、正直不安も大きかったですが、何より目の前で困っている町民を助けたいと思い、日々町民の相談にのり、対応をしていくことに徹しました。震災から2年が過ぎ、町も落ち着きを取り戻してきましたが、「あの時、お世話になった。」と今でも言ってくれる方がいます。とても嬉しいですね。その時生まれた繋がりが、今でも僕の支えになっています。

役場職員を志す人に向けて

現在は、総務課で総務グループと復興・生活再建支援室の業務を兼任しています。具体的には、会計年度任用職員の方々の保険手続き等の運用関係、各課の課長が集まって行われる庁内会議の運営等、業務は多岐に渡ります。

庁内会議では各課の方針等が話し合われるのですが、この業務に携わるようになってから町の全体の動きが俯瞰して見えるようになりました。役場は異動すると、別会社に就職するくらい業務が変わると言われます。様々な課を異動して新しい仕事に触れるのは、できない自分に直面することも多く大変ではあるのですが、町全体のことが横断的に分かるようになります。町民との関係を大切にしながら、地道に行動していくことが大事かなと思います。

安平町役場は、新しいことに挑戦している人たちが多い職場だからこそ、サポートをしてくれる仲間も多く、とても働きやすいです。挑戦したい人は是非、思い切って飛び込んできてください!!

安平町役場では一緒に働く仲間を募集しています
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