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【PEOPLE】社内報の編集長から、未経験でプロジェクトマネージャーに。「必要だったのはスキルではなく、成果へのこだわり」

「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」プロジェクトマネージャー 津川彩理

2019年中途入社。
2015年グループ会社であるサイバーエージェントに入社。ゲームプランナーやマッチングサービスの広報を経て、SGE(※)統括本部人事統括室に異動。子会社を横断して行われる活動の活性化やカルチャー推進を担当し、SGE社内報の編集長も務めた。
2019年より現職。
※サイバーエージェント ゲーム・エンターテイメント事業部の略

自分から仕事をとりにいく、そういう姿勢すら知らなかった

ーゲーム業界を志した理由を教えてください。

ゲーム業界を志すようになったきっかけは、学生時代に経験した教育実習でした。
自分が実際に授業を行うなかで、学習が子どもたちにとって「受け身」のものになってしまっているように感じたんです。子どもたちの「面白い!」「楽しい!」という純粋な気持ちをかき立て、心を動かすような仕事をしたいと考えはじめたとき、世間でスマートフォンゲームが流行り出しました。担当したクラスの子どもたちが夢中になっている姿を見て、元々自分が小さい頃からゲームが大好きだったこともあり、直感的に「これだ!」と思い、この業界を目指すことを決めました。

ーCraft Eggに入社する前は、どういったお仕事をされていたんでしょうか。

2015年にサイバーエージェントに入社し、別のゲーム開発会社でゲームプランナーになったのですが、1年経ったあたりで「この仕事、自分に合っていないかも」と感じました。数字目標ばかりを追いかけ、自分がやりたいことを見失いそうになりかけていたんです。「私の仕事ってなんだろう」と自分の価値が分からなくなり、仕事に前向きになれなくなってしまいました。今考えると、自分から仕事をとりにいくこともできたはずですが、恥ずかしながらその時はそういう姿勢すら知らなかったんです。

そんな私を見かねてか、人事からSGE統括本部への異動の話がありました。事業部の活性化をミッションとして、イベント推進や社内報制作をお願いしたいということだったので、ゲーム開発に携われるわけではなく、正直最初はあまり気乗りしませんでした。
しかし当時の上司が「好き嫌いで仕事をするのではなく、まずは成果を出そう。津川ちゃんなら統括本部で絶対成果を出せると思ってるから。そうすれば、いつかやりたいことを叶えるチャンスが巡ってくるし、そのとき必ずこれまでの経験が役に立つよ。」と言ってくれたんです。どうしようもなかった自分にかけていただいた、厳しくもあり優しくもあるその言葉に心を打たれ、決意を固めました。

一心不乱にやってきたことがチャンスを引き寄せた

ー異動してみて、いかがでしたか?

異動後は、前任の方から活性化まわりの業務を引継ぎ、その一環として社内報の編集長に就任しました。社内報は、SGEで働く社員に何を伝えたいのか、また、社内報を通してどう感じてほしいのかを考えた上で、ページ構成や印刷の質感といった細部まで、デザイナーさんと一緒に考え、こだわって制作しました。社内イベントの運営一つとっても、思わず写真に撮ってSNSに載せたくなるようなサプライズを仕掛けたりと、ものづくりを通して誰かを喜ばせたり、楽しませたりすることが増え、初めて「この仕事私に合っているな」という実感をもつことができました。

ーCraft Eggに入社することになったきっかけは何だったのでしょうか。

転機は結婚でした。今後の人生を考えるなかで「ゲーム開発にチャレンジするなら、今が最後のチャンスかもしれない」と思い、上司に相談しました。その後、活性化の業務を通して築いた人脈で色んな方に話を聞きに行き、「ぜひうちにおいでよ!」と言ってくれたのが、Craft Eggだったんです。
「統括本部でのイベント運営や、社内報制作における進行管理の経験が活きそうだから、プロジェクトマネージャーをお願いしたい」と言われたとき、「いつかチャンスが巡ってくるよ」という上司の言葉が蘇りました。
あのとき成果にこだわることを心に決め、ここまで一心不乱にやってきたことがチャンスを引き寄せたんだと、嬉しくてたまらなかったことを未だに覚えています。

「分からないので相談に乗ってほしいです」と頼った方が自分らしい

ー現在の仕事内容を教えてください。

現在は「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」(以下、ガルパ)のプロジェクトマネージャーを務めています。プロジェクトマネージャーは、一言でいうと「ヒトモノカネ」を管理する仕事です。その中でもメインとなるのは、開発スケジュールの作成とその推進・実行です。施策のリリース時は問題が起きていないか必ず見守ります。万が一不具合が発生したら、情報を素早くキャッチアップし、プロデューサーと解消に向けた対応方針をすり合わせ、開発チームへ指示を出します。
また、プロジェクトの組織課題に向き合い、解決のためのアクションを起こすことも、プロジェクトマネージャーの仕事の一つです。

ーその中で意識していることはありますか?

チームメンバーとのコミュニケーションは日頃から大事にしています。これまで、職種が違うメンバー同士でお菓子を囲んで雑談をする「お茶会」など、コミュニケーションを円滑にするための取り組みを行ってきました。メンバーには「雑談の機会が増えて嬉しい」「普段なかなか話せない人と交流できた」と嬉しい感想をたくさんもらいました。

「お茶会」も私らしい取り組みの一つかなと思いますが、自分の特性を生かしたプロジェクトマネージャーでいたいなと思っています。みんなを引っ張っていく立場でもありますが、まだ経験は浅いですし、分からないこともたくさんあります。そこは見栄を張らず「分からないので、相談に乗ってほしいです」と頼った方が自分らしいなと思います。私がCraft Eggに必要とされて嬉しかったように、私もみんなの力を必要としていると伝えつつ、互いに支え合っていきたいです。

「あきらめたくない」という一心で、自分にできることをとにかく探して動いた

ーCraft Eggに入社してから最も印象に残っているエピソードを教えてください。

「どうしても9月頭にリリースしたい」。プロデューサーからそう話されたのが、月額サービスの「ガルパPASS」でした。この機能の開発は、私が大きく成長するきっかけとなりました。
課金が関わる機能は、万が一不具合が起きた際にはお客さまに多大な迷惑をかけてしまう、繊細なものです。その上、当時はスマートフォンゲームへの月額サービスの導入事例がほとんどなく、情報も不足していました。開発の難易度がとても高かったんです。
グループ会社にヒアリングに行ったり、プラットフォームの関係者に相談したり、「あきらめたくない」という一心で、自分にできることをとにかく探して動きました。

開発担当チームと毎日密に連携し、急ピッチで開発を進めましたが、それでも予定のリリース日に間に合うか分からないという厳しい状況が続きました。プロジェクトマネージャーとして、これ以上メンバーに無理をさせてはいけないと、リリースを遅らせるという決断が頭をよぎりました。すると、大変な思いをしているはずのメンバーが、「もし不具合が残っているようだったら、土日も出社するんで教えてください」「ここまで来たんだから、最後まで走りきりましょ!」と言ってくれたんです。そのとき、「気持ちはみんな同じだったんだ」と気づきました。「このチームでリリースすること」にすごく意味を感じましたし、みんなの気持ちを無駄にしたくないという強い気持ちがかき立てられました。

結果、「ガルパPASS」は大きな不具合もなく、予定どおりにリリースすることができました。メンバーとときにぶつかり合いながらも最後までふんばり、チームで成果を出せたことは、私の自信にも繋がりました。

「あなたも活躍できるよ!」と今度は私が背中を押してあげたい

ーこれからCraft Eggで挑戦したいことはなんですか?

チームのメンバー全員が「このチームでものづくりができてよかった、このチームだからこそできた」と思えるようなチームにすることです。
ちょっと話がそれてしまうんですが、以前SGE統括本部で一緒に働いていたデザイナーさんが、「サイバーエージェントに入って一番良かったと思うのは、津川さんと一緒に仕事をできたことです」と言ってくれたんです。それがすごくすごく嬉しくて。「誰かのために頑張る」「誰かと一緒なら頑張れる」という気持ちの力の大きさを感じました。チームのメンバー一人ひとりがそういう気持ちをもてたら、チームはすごく強くなれるし、そうやってお互いがお互いを必要とするチームづくりがしたいなと思っています。

ー今思うCraft Eggで働く魅力はなんですか?

スキルがなくても、やりたいことに挑戦するチャンスをくれ、それを体現させてくれる場所であることです!
お伝えしたとおり、私は2年ほど前は社内報の編集長という、今とは全く異なる仕事をしていました。そしてその前は、自分らしさや本当にやりたいことを見失いかけている時期もありました。そんな私でも、今ではプロジェクトマネージャーとして組織を支えていく立場にあります。それはきっとここで働く一人ひとりの熱い気持ちを大事にしてくれる会社であり、そして支え合いながら同じ方向を向いて進んでいける仲間たちがいてくれるからだと感じています。
誰かが自信をなくしていたり、うまくいかずに落ち込んだりしていたら、今度は私が「あなたも活躍できるよ!」と背中を押してあげたいです。


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FROM 松橋 正樹(QAリーダー)

お客さまに喜んでいただけるものづくりができるチームを目指し、開発チームの指揮を取ってくれています。どんな小さな相談でも親身になって聞き、一緒に解決に向かって行動してくれる、頼もしいリーダーです。苦しい状況のときもいつも明るく笑顔で接してくれるため、チーム全員の元気の源です。今後もお客さまのため、チームのために一緒に頑張っていきましょう!

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