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「目指す」と決めた仲間の影響力

昨年(2018年)8月11日(山の日)に、初めて登山に挑戦しました。
目指す頂は日本一の山「富士山」。

2日間かけた道程の中での気づきをお伝えしたいと思います。


どの山頂を目指すか

私が富士山に登るなんて考えたこともありませんでした。
今までは、絵葉書やパソコンのディスプレイの壁紙、テレビに映る富士山をぼーっと眺めて、「きれいだなぁ」と思っているだけでした。
でも今は「富士山に登ろう!」と決めて、富士山を登っています。

遠くから眺めていた時とは全く違うゴツゴツとした岩。赤土の山肌。
実際に目指して、登り始めるとわかる険しさ。山頂に近づくほどに感じる空気の薄さ。
遠くから眺めて「すごいなー。いいなー。」って思っているのと、実際に挑むのとでは、まったく違う。

素敵な景色を眺めながらの登山かと思いきや、霧の中。行く先も見えないし、来た道程も見えない。


誰と登るか

酸素が薄いのでゆっくり一歩ずつ登る。仲間を置いていかないように。仲間とはぐれないように。
辛くなったらこまめに休む。仲間同士で声をかけて励ましあう。
「俺たち日本一の山の頂を目指して登っているんだよな!」「あそこの岩まで登ったら休もう」「体調は大丈夫?」「みんな順調に進んでいるよ!すごくいい感じ♪」
どんなに過酷な状況でも、前向きな仲間たちと登ると自分の気持ちも前向きになる。
誰と一緒に山を登るのかも大切ですね。仲間にすごく助けれます。

霧の中を登り続け皆の口数も減ってきたころ、一瞬霧が晴れて、夕日に照らされた素敵な景色が現れる。
みんなで歓声をあげながら、笑顔になる。

皆で感動を分かち合いました。
一瞬の晴れ間でしたが、すごくパワーが湧きました。

その後夕日は沈み、暗い中、富士山を登り続けます。
9合目の山小屋についたのは夜8時。
そこで、軽く夕食を食べて、仮眠。
夜中の1時に山小屋を出て、山頂を目指しました。

山頂に近づくほどに、空気も薄くなり、高山病になりかける仲間も出てきます。
道も険しく急な上り坂が続きます。そして体が震えるほど寒くなってきます。

仲間を気遣いながら。自分のペースも守りながら。声を掛け合いながら。

全員で山頂に辿り着き、ご来光を見た瞬間の感動は一生忘れないでしょう。
そしていろんなことに気づきました。

山頂を出発の場所に変える力

人生や会社経営も登山と一緒だと感じました。

登山の最中に、もしも、仲間がこんなネガティブなことを言っていたらどうだったでしょうか。
「もう無理だぁ」「何でこんな辛いことをやろうと思ったんだろう」「もう帰りたい」「本当に辿り着けるの?」「全然楽しくない」「誰だよ、このルート選んだ奴は!最悪だ」「天気悪いじゃん。景色見れないなら登っても意味ないんじゃない?」
こんな言葉を聞きながら一緒に山を登っていたら、どんな気持ちになっていたことか。

皆が前向きに物事に取り組み、ゴールを目指す姿勢があったからこそ、過酷な状況も楽しめたんだと思います。

そして何より強く感じたのは、どの山を目指すのかを決めることの大切さです。
今回は標高が決まっている山の山頂を目指しましたが、私たちの人生や会社のゴール(山頂)は私たち自身が決めることができます。ゴールを決めず、目指す先のない登山は辛すぎますよね。山頂を決め、そこに辿り着いた時の景色を想像し、心の底から「登りたい!」と湧き上がる願望と情熱があるからこそ、沢山の障害を乗り越えられるし、一緒に登る仲間も同じ情熱を持っていればこそ、励ましあえる。

そんな仲間たちと、自分たちが決めた山頂に到達したとき、皆で喜び合い、ハイタッチをして感動を分かち合う。
そしてその経験はみんなの自信につながり、次の山頂を目指すことになります。

頂を出発の場所に変え続けていきたいと思いました。

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