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今の自分を承認できているか

私たちは100年以上前から、デザイン、染色、縫製、サービスにより、伝統文化を継承し、「日本の文化を守る染物屋」として、今日までお客様、地域の想いに寄り添い、日本の歳事を支えてきました。
これから始まる新たな100年は私たちの技術、サービスを通じ、布に意味づけ意義付けをすることで新たな価値を生み出し、「世界を彩る染物屋」として、お客様の心豊かなライフスタイルの実現、日本文化の継承と地域の発展に貢献します。
「一関から世界へ」を合言葉に、京屋で働く一人一人が「志」「技」「知識」を高め、みんなの力で、顧客、地域、社員が共に豊かさを実現することを目的としています。

お客様と職人の距離が近い職場

京屋染物店では、普段から工場見学を受け入れています。
毎年この時期に岩手県で開催される「オープンファクトリー五感市」の開催期間中(11月8〜11日まで)は、特別企画として、染物体験、縫製体験をはじめ、染物の魅力が伝わるイベントが様々開催されています。

このイベントを開催する目的は、、、
・多くの方々と職人の交流の場を増やしたい。
・普段見ることのできない、モノづくりの現場、作業風景を体感してもらうことで、その魅力と職人たちの努力と価値を知ってもらいたい。
・岩手の魅力を全国に発信したい。
などなど。
私たち若手職人が中心になり立ち上げた「いわて県南エリア伝統工芸協議会」が主体となり、お客様と職人が一緒に楽しみながら、モノづくり、岩手の魅力を発信する活動です。

そんなわけで、この期間中は、たくさんのお客様が、京屋染物店の工場に訪れ、職人と交流しています。


あなたはあなたのままで素晴らしい

イベント期間中もいつものように朝礼をしていました。企業理念唱和から始まり、挨拶練習、スケジュール確認、業務の確認、引き継ぎ事項の確認などを終え、最後に日直から一言メッセージがあります。
今日の日直は縫製部のアキちゃん。



アキちゃん
「おはようございます。昨日は嬉しいことがありました。お客様から『何年くらい縫製の現場で働いているのですか?』と聞かれたので、『40年以上ですね』と答えたら、お客様から『そうでしょうね。あなたの手を見ていたらわかります。素敵な手ですね。これからも素敵なモノづくりをしてくださいね。本当にありがとう』と言ってもらえたんです。
私は、指が曲がっています。若い時からハサミを使ったり、針やミシンを使って縫ったり、、、。ずーっと手仕事をしているから、指が変形しているんです。私はそれが恥ずかしくて、誰かと会うときは必ず手を隠していたんです。
だから、お客様から『手を見たらわかります』と言われたとき、今までの私の人生全てを認めてもらえた気がして、本当に嬉しくて。。。。すごく感動しました。それと同時に、気を引き締めなくては!と思いいました。お客様は凄い細かいところ、些細なところまで、見ているんだなぁって。すごく見られているんだと思うと、色々なことが気になって、、、。
職場の整理整頓ができているだろうか?身だしなみは大丈夫だろうか?言葉遣いは?表情は?普段の仕事ぶり、仕事に向かう心構えは?お客様のことをどれだけの想ってモノづくりできているの?
お客様が見ていない、見ることがないだろうなぁって思うところにも心を込めなくては!って思いました。   今日も一日よろしくお願いします!』

メンバー全員が感動しました。私は涙が出ました。
どんなに「良い職場環境」だったとしても、本人に感じ取る力や感性、考え方、捉え方がなかったり、マイナス(否定的な)解釈をすれば、その人にとってみれば「最悪の職場環境」になってしまいます。

アキちゃんは全てのことに感謝の気持ちがあるから、お客様からの言葉を素直に受け取り、自分を認めることができたのだと思いました。
これからもみんなで「世界を彩るモノづくり」をしていきます!

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