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創業3年目へ向けて急速成長中のコンサルティング企業。代表へ創業の思いをインタビュー

Photo by Sonny Mauricio on Unsplash

こんにちは、FACTSENSE人事担当の宮田です!

今回は弊社の代表にインタビューを行いました!芳士戸(ほうしと)代表がコンサルティング業界で長年従事したからこそ感じられた葛藤やそこからの創業に至った考え、今後のビジョンなど社内でも中々しっかり聞く機会がなかった話を深く聞いていきます。

FACTSENSEに興味をお持ちいただいている方はもちろん、これからのビジネスモデルの着想を得たい方にもぜひ読んで頂けると幸いです。


➡まずは、芳士戸代表の経歴を教えていただきたいです!

僕は、東京都の品川で生まれ、幼少期は下町のお祭り文化の気の良い方々とともに過ごして、小学校から高校卒業までは神奈川県の川崎南部地区で育ちました。東京生まれというと「シティボーイだね」なんて言われることがあるけど、まるでそんなことはなく、下町気質を持ち工業地帯出身者に多い根性というかハングリー精神みたいなものが根底にあります。

そんな環境で過ごしてきたせいか、僕はもともと「安定大企業に入ろう」という意識自体が薄かったんだよね。仲の良い中学校の親友たちは高校や専門学校を卒業後に早々に就職し、僕よりも何年も早く自立しているのを見てきたので、「大学まで出るなら何かチャレンジしてやろう」という思いはありましたね。

➡そこから、なぜコンサルティング業界に身を投じたのでしょうか?

生まれつき理系な人間なので、どうせならその分野を極めてNASAで働いてやろうと思ってて、大学ではロボット工学を専攻したのだけど、学べば学ぶほどテクノロジーのポテンシャルの高さを体感し、テクノロジーには世界を変える力があると確信したんですね。大学2年ぐらいの時かな。ちょうど技術者ではダイナミズムが足りないと感じた折に、兄貴がコンサルティング企業の面接を受けた話を聞いて急激に興味が湧いてね。テクノロジーの恩恵を実世界で体現する最高の職業に思えて。そこからはコンサルティングにターゲットを絞って学生時代を過ごし、晴れて外資系コンサルティング企業の内定を獲得しました。

➡順風満帆のキャリアからどのような経緯で弊社を創業したのでしょうか。

ははは。振り返って見れば10年以上在籍し、昇進もまずまずだったけど、決して僕個人としては、順風満帆ではなかったですよ。それはさておき、話は外資系コンサルティングの面接時まで遡るのだけど、実は「とにかくオフィスがきらびやかで華やかで、僕は何故かそこに憤りを感じていたんだよね」 恐らくその頃から創業への道は何となく考えていたと思います。

今思えばブランディング戦略の一環なんだろうけど、下町生まれの工業地帯育ちの僕にとっては、これまで自分が見てきた世界に変化を与えられるイメージが浮かばなかった。むしろ「本当に困ってる企業のためにこそコンサルタントは存在しているのでは?だからこそ豪奢な装いを控えてリーズナブルな報酬でも支援できる構えを取るべきなんじゃないの?」って思っていました。しかし本気でコンサルタントを目指すのであれば、世界中の知見の集合体である外資系コンサルティング以外に道はないことも確かなので、とにかくここで頑張ってみようと心に決めてはいたんですよね。

そして、新卒から数年は当初の思いを振り返る暇すらもなく血反吐を吐くような生活でしたが、自分が人に教える立場になり、クライアントとも直接対峙出来るようになった時にふと思い出したんです。「あれ、俺って何がしたかったんだろう?」って。そこで初心に戻って「テクノロジーで世界をより良くしたい、今の自分はそのビジョンに向けて正しい道を歩んでいるんだろうか」と考えるようになったんです。

実はコンサルティング企業内部でも以前から労働集約型ビジネスモデルへのアンチテーゼが話し合われていましたが、巨大化した組織の維持発展という高い壁が行く手を阻みます。僕は労働集約型ビジネス自体が悪いとは思わないけど、それが主軸の巨大組織には以下のような歪みが生じると感じていました。

  • 売上意識が過度に強くなりクライアントの真の成長に向けた最も良いアプローチをピュアに考えられない
  • 過度に高騰した報酬が払える極一部の企業にしか優秀なコンサルタントが介在できない
  • ビジネスモデルが衝突するのでプロダクトアウト型のマス向けビジネスモデルへの挑戦が非常に困難

これは「問題解決のプロであるコンサルタント自身が、ユーザ企業デジタル部門の弱体化やデジタル格差といった社会課題を引き起こしてしまっている」こととほぼ同義だと思っています。そこから、クライアントと社会のことをピュアに考えられるコンサルティング企業を創業しようと考えるようになりました。

➡長年コンサルティングに真剣に従事したからこそ感じられた葛藤なんですね! 私もいつか同じ目線に立ってお話してみたいです!

もちろん、まずは目の前の仕事を頑張ってもらえればと思います。僕たちのビジョンは「言うは易し行うは難し」なので、今はそこまで気にしなくて良いんですよ。僕たち経営陣も日々試行錯誤を繰り返しながら、どうビジョンを実現できるかを考えていたりします。余裕ができたらぜひ一緒に考えてもらえれば。

弊社の竹芝オフィスからの景色

➡ビジョン実現に向けて今はどのようなことを考えているのでしょうか?

詳細はまだオープンに出来ないけど、2023年での本格オープンを目掛けて、いくつかのプロダクトアウト型のビジネスモデル検討を始めていて、これらはコンサルティングとの強力なシナジーを生み出しながら、社会にも大きなインパクトを与えられるプロダクトやサービスであることを目指しています。

ただ、今は経営基盤を固めることも同じぐらい重要です。かなり計画通りに進捗しているけど、社会にインパクトを与えるようなチャレンジをするにはまだ足りない。だからコンサルタントの皆には、安易に飛び道具に飛びつかず、トラディショナルなコンサルティングスタイルでまずは一人前を目指してほしくて、それこそがプロダクトアウト型ビジネスを成功に導くための基礎にもなると思っているんですよ。

もちろんコンサルティングに習熟しても、スタートアップ的な活動が出来るか不安だと思うけど、それを見越して、OJTやトレーニングの中で様々工夫していたりするし、そこまで心配しないで大丈夫だよ。

クライアント討議訪問直前の最終レビューの様子

➡裏側で色々考えていただいているんですね・・そんな中で芳士戸代表は私たちに直々に研修を組んでくれますが、大変ではないですか?

僕たちのビジネスで最も大事な源泉はコンサルタントであり人ですので、大変ではないですよ。やるべきことを一個ずつやっていく、それ以上にビジョンを実現する最短ルートはないからね。

ただ、研修を組む上での知的労働的な難しさはありますね。大手と同じような研修ならいくらでも出来るけど、皆には労働集約型ビジネス主体のコンサルティングを変革する尖兵になってもらいたいので、可能な限り自分の頭で考える力を養ってもらいたい。しかし何のガイドもなければ何をしていいか分からないのでその線引は毎回苦労しているし、また今の若者世代の価値観も踏まえてどうすれば高いモチベーションで脳みそをフル回転してもらえるかという演出やアプローチもずっと考え続けています。

➡話は変わり、芳士戸代表が一緒に働きたいと思うメンバーはどんな人ですか?

いま在籍しているメンバーは皆そうだよ。大事なことは、僕らのコンダクトポリシーにもある「」な心を持っている方かどうか。「」というと捉え方が難しい人もいるかもだけど、要は「クライアントや社内メンバーが惚れるようなカッコいい生き様かどうか」ということです。

もちろん最初は右も左もわからない時もあるだろうけど、その中でも「こうしたらあの人はどう思うか?気を利かせてみよう!」とか「この仕事が難しくて逃げ出したい、だけど自分が逃げたら誰かがこれを代わりにやることになる、よしやるか!」というような考え方と具体的なアクションが出来るかどうか。

そういう単純だけど誠実でカッコいい思考と行動の積み重ねの先にこそ「粋」なコンサルタント像があると思っています。途中過程では結果が振るわなくても良いんです。それより「クライアントのことを考え抜いて日々全力を出し、昨日より少しでも成長しようと思える人」こそ一緒に働きたい。

それと「自分事として何事も面白がれる」ことと「狂気的な没頭力」がある人は本質的にコンサルティングに向いてますね。その道20~30年選手のクライアントに対して支援をするわけですから、普通の人と同じことをやっていて出来る仕事ではなく、最低限クライアントが眼を見張るような一芸が必要になります。

若手のうちは「粋」なマインドでひたすら頑張るでもいいですが、一人前になるほど「専門性」が問われてきます。その専門性も当然ながら一朝一夕で身につけられるものではありません。

例えば、僕は気になるテクノロジートレンドがあれば、実際に実装したり使ってみてクライアントに役に立つものかを吟味したりするのだけど、面白くなって平気で徹夜したりもしています。ゲームが好きな人なら徹夜でゲームしてもそれほど苦ではないと思いますが、それと同じ感覚だと思っています。つまり、ビジネスの世界をゲーム感覚で没頭できる人はこの上なくこの仕事に向いている、と言えますね。

最後にFACTSENSEのPURPOSEを教えてください!

僕たちがビジョンを実現するためにどのようなことをする組織であるかをPURPOSEとして定義しています。弊社の存在意義にも等しいもので、何か仕事の進め方や様々なことに迷った時の原点でもあります。弊社へのジョインをご検討されている方は是非その意味を咀嚼してもらえたら幸いです。

PURPOSE OF FACTSENSE

Dive into the forefront and share enduring value

不確実で難しい問題に挑戦し、その解決の枠組みを分かち合う


芳士戸代表、ありがとうございました!私もさらなる成長のために頑張っていきます!

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