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日本の「システムエンジニア」の市場価値を上げて転職でも社内キャリアでも優位に立つためには

こんにちは!コードクリサリスの日本語プログラム事業責任者の新徳雅隆です。

これからいろいろなカテゴリーの方向けに特化して発信するシリーズでブログを書きます。

これまでのイマーシブに参加してくださった方のキャリアをグラフにしています。


これを見ると、元々ソフトウェア業界にいた方は23%になります。1/4(2020/04/29時点で約25人)が元々ソフトウェア業界で働いていた方です。かなり多い数字かと言うとそうでもないですが、私たちコードクリサリスのイマーシブはソフトウェア業界で働いていた方でも満足してもらえるプログラムであるということが言えると思います。実は私もその1人です。

日本ではよく「SE」とか「システムエンジニア」とか言いますが、これはおそらく日本以外にはない言葉です。僕も今は「ソフトウェアエンジニア」です。僕の中では、グローバルスタンダードのイケてる技術を活用して自らプログラムも書ける人をソフトウェアエンジニアと定義しています。

そして自分の経験から、「システムエンジニア」はアーキテクチャを理解して設計したり運用保守をしたりすることはできるが、自分ではグローバルスタンダードのイケてる技術を活用してプログラムをゴリゴリ書くことはできない人と一旦定義します。

さらにいえば「システムエンジニア」のキャリアは大きく2つに分岐して、1つはプロジェクトマネジメントに、2つ目は日本の従来のヒエラルキー構造の中でかなりの労働時間の中、レガシーなプログラムを書く仕事に従事される方を分岐します。

自分の経験からも自分の周囲から聴く意見からも、これらの方々は以下の悩みを持っていそうです。

1.自分が労働市場で「これができます!」と訴えるものがない(なぜならマネジメントでは調整がメインの仕事であり、プログラマーでもレガシーなプログラムしか書くことができないから)
2.ブラックな環境を抜け出したい(ウォーターフォール&ヒエラルキー構造でブラックになりやすい環境が整ってしまっています)

※ コードクリサリスのミッションの1つに「日本をソフトウェアエンジニアリング大国にする」というものがあり、これは日本の会社のやり方を変えるというやり方と、個人の方をエンパワーメントするという療法のアプローチが必要なので、日本のIT産業構造の変革も強力に推し進めますが、ここではそれは置いておいて、個人のシステムエンジニアの方にフォーカスします。

システムエンジニアやプロジェクトマネージャーの強みはないのか

さて、ではシステムエンジニアやそこからプロジェクトマネジメントに携わっている方に強みはないのだろうか。もちろんあります。

まずアーキテクチャを理解している方が多い。例えばホストコンピュータ時代からクライアントサーバシステムになって…といったような時代背景を理解し、また自分が携わっているシステムのアーキテクチャが頭に入っている。

次に、特に運用保守に携わっていると、すでにネットワーク、サーバ、データベースやミドルウェアに強い。WindowsサーバでもUnixでも何でもよいですが、プロンプトに入ってサーバ作業するのはお手のものの方もいるでしょう。データベースサーバに入ってSQLを叩くのだってできる(手順書使っても)。メッセージキューだったりRESTだったりSOAPだったりとかいったプロトコル。ネットワークでもL2、L3という言葉だったり、OSI参照モデルをかすかに覚えている方もいらっしゃいますね。

これらはすべて、ソフトウェアエンジニアが覚えていくべき知識です。特にシニアレベルになっていく中でアーキテクチャ設計に携わるとき、この知識があるととても強い力を発揮する。なぜなら自らゴリゴリプログラムを書けてアーキテクチャも描けるわけですから。

つまりシステムエンジニアやプロジェクトマネジメントの方が応用力・即戦力となれるソフトウェアエンジニアリングを身につけると、今まで培ったスキルが指数関数的に効力を発揮します。

さらにいえば「調整」というのはコミュニケーションです。これはソフトウェアエンジニアリングに必須の要素。特にアジャイル原則ではコミュニケーションもメンタリングという言葉でとても重きを置かれているし、コードクリサリスで行うプロダクトマネジメントの講義でも、いかにコラボレーションしてソフトウェアエンジニアリングを推し進めるかという文脈の中で、この調整の経験がかなり役に立ちます。

つまり、ソフトウェアエンジニアリングを学ぶことは「システムエンジニアにとっては自らの経験を具現化・言語化するための最強の手段のひとつ」です。

これから日本の大企業が求める人材は両方わかる人材

少し話が逸れますが、日本のIT産業構造を変革すると言ったとき、それはどのように推し進められるのでしょうか。

僕の仮説では今あるIT産業構造を地道に改善しながら推し進める方法だと考えています。一気にディスラプトするのではなく。もちろんきっかけは今のご時世のようにディスラプト的なものかもしれない。かといって今までのこのIT産業構造がすでに存在している事実を無視するわけにはいきません。今、企業がオープンイノベーションとかDXとか叫んでいるのは、何かしら変化したい兆しです(たとえそれが仮にナンセンスであっても)。

そしてこの地道な変革に必要とされるのは、既存のやり方も分かっていながら変革を推し進められる人材です。つまり、今のこの時代は今までのIT産業で頑張ってきた方々にはチャンスなのです。

今までのキャリアを二乗三乗で役に立たせるために、ソフトウェアエンジニアリングを学び、応用力のある即戦力となるソフトウェアエンジニアとなり、自ら書き、また後輩に教え、そしてそのやり方を会社に広める。これがこれからの日本のIT産業構造を変える/変えたい会社(当然大企業も)に必要とされる人材であり、労働市場でも価値は爆上がりでしょう。少なくとも「私はこれができます」と具現化できるようになるわけで、自分の市場価値が上がることは簡単に想像できると思います。

今の会社を辞めようと言っているわけではありません

もちろん転職もありでしょう。ただ必ずしも辞めないといけないと言っているわけではありません。コードクリサリスのイマーシブは会社に許可をもらって3ヶ月間武者修行して、会社に戻って活躍されている方もいます。

もし上司を説得したいという方がいらっしゃれば僕まで連絡をください。説得に必要なシラバスであったりデータであったりをお渡しします。

このブログは僕の自分の経験からリアルに書きました。非常に多くの同僚が同じ悩みを持っていたことを思い出します。ぜひ皆さん自分の経験を輝ける価値に変換しませんか?コードクリサリスでお待ちしています

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