今だけ役に立つプログラミングを学んで投資したお金が無駄になる・・・?
こんにちは!日本語プログラム事業責任者の新徳雅隆です。
今日のテーマは以下です。
あなたが今勉強しようとしている、またはしているプログラミング、今すぐ役に立つことばかりに目を向けていて、近い将来そのスキルが役に立たなくなる可能性はありませんか?
ぜひ自分に問うてみてほしい質問です。ただでさえ変化が激しいこの世の中において、今しか役に立たない可能性があるものは瞬殺で使えない知識になってしまう。せっかく投資して学んだことが、それを学ぶことに投資したお金もさることながら、その時間が無駄になってしまう。これを避けてほしいと思って書いています。もちろん試してみないとわからないものもありますが、それでも今すぐ役に立つという観点だけで選ぶのは非常に危険です。
慶應義塾の長を務めたことのある小泉信三さんはこう言っています。
得てしてすぐに役に立つ知識を学びたがるが、それはすぐに陳腐化して役に立たなくなる。基礎教養が大事。
昨今プログラミングができるようになると給料が高くなるという触れ込みをよく聞きます。確かにそれはある意味正しい。ただし今すぐにしか役に立たない技術を学んだり、今すぐにしか役立たせることのできない学び方をすれば、瞬間風速的に給料は上がっても長続きはしないでしょう。
なぜか。
そういう学び方をした場合、ほかへの応用ができないからです。新しい技術をどのように学べば効率的に学べて、自分の仕事に効率的に生かせるかを学ぶことができない。場合によっては習得した技術がどのように動いているのかを理解しないという致命的なケースもあり、なにも応用できない。たとえばそれでアプリを作ってリリースしても、もしスケールが必要になった途端にもうお手上げとなってしまう。
こうなると学び直しが必要なレベルと言っても良いかもしれない。そしてまた勉強し直しでお金と時間を投資しなければならないわけです。投資に対するリターンの度合いが低い。専門用語を使うとROIが悪い。
ぜひ学習にお金と時間を投資するときは、ほかへの応用ができることを前提とした投資をしましょう。まさに基礎教養です。一度投資をすればそれ以降は少ない投資(=自分の自己学習)でどんどん活用できる技術が身につき、自分の価値が上がる。これこそリターンのある学習です。
ゼロから1ヶ月でマスターできます!アプリを作れます!と言って、何が起こっているのかわからないけどとりあえずアプリできたから良し!というような学習をしてソフトウェアエンジニアになった暁には、最悪のケースだともう一度同じような投資のし直し、少なくともつらい学習量が待っているでしょう。もちろん中身がわからなくても良くて、だいたいどんな感じかを理解できる程度がゴールであればそれで良い。それならば立派な選択肢です。なぜなら目的とリターンが合致しているから。ただプログラミングで生きていこうとしているのであれば、明らかに目的とリターンがミスマッチです。
もう一つ言えるのは給料を高くできるのはどんな技術でも迅速に適用できる体験を持ち、またそうできると自信を持って面接で言えてそれを証明できるソフトウェアエンジニアです。「この技術だけできます」「この技術だけ経験があります」では厳しい。実際に複数の技術を使ったことのある経験と、そうできる自信が必要です。
だからコードクリサリスはメタラーニングを大事にしているし、フルスタックアプリケーションを作れると同時にそれぞれがどのようなものかを理解できるところまで掘り下げるのです。だからどうしても3ヶ月はかかる。プログラミング基礎を学ぶためのファウンデーションズは異なるコースで提供している。
ただしこれらを受講すると、どんな技術でも適用できるようになるし、プログラム中でも複数の技術をマスターできるようになります。二度と同じようなプログラムを受ける必要はありません。自走できる=自分で勉強してどんな技術も身につけられるソフトウェアエンジニアになれるでしょう。
自分が進んでいる道がいつのまにかジェンガになっていて、このブログの写真のような状況にならないようにぜひ一度自分の状況を見つめ直してみてください。