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これからプログラマーを目指す方へ。私のプログラマーへの道③

Photo by Scott Graham on Unsplash

「真摯に取り組んだ結果」

某電力会社のテスターとして初めてお客様先でのプロジェクトに参画する事が出来た私は電力会社が提供する一般ユーザー向けのサイトのテストでした。当時はスマホだのレスポンシブだのはあまりなく、ブラウザ毎の見た目や動きに差異がないかテスト仕様書(確認箇所や方法、結果などを予め決まった様式で纏めた資料)に従って実施した。不具合箇所があればテスト仕様書に記載し、担当のプログラマーさんへ持っていき、修正依頼をして、修正後は再びテストする事を繰り返す。

テスターの私はソースコードを見せてもらえる立場ではありませんでしたが、現場のプログラマーさん達はとても忙しく、「今の自分に出来る事を精一杯やる」事を心掛け、テストで不具合が出た場合はjavascriptやhtml,cssはブラウザの機能でソースコードを確認できるので、問題箇所を洗い出してからプログラマーさんのところに持っていきました。丁度同じ時期に参画したテスターさんは「そこまではやらなくていいんじゃないか」と言い、自分の業務が終わればさっと帰る方でした。確かにそうかもしれないとも思いましたが、現場で頑張っているプログラマーさん達を見て「私も同じ気持ちで仕事したい」という半分憧れのような気持ちの方が強く、真摯に取り組んでいました。

そんなある時、現場を取り纏めていたプロジェクトマネージャーさんから「開発手伝ってくれるか?」と言って頂き、ついに開発業務を手伝わせて頂けるようになりました。言語はJava。strutsというフレームワークを使ったサーバーサイドの開発業務です。スクールやフリーランスでは経験できなかった大人数の大規模プロジェクトのソースコードを初めて見た衝撃は今でも忘れません。真摯に取り組めば、良い方向に向かう事もあるのだと、再認識した出来事でした。

今回の出来事は賛否あると思います。「契約外の業務では?」「結局、媚びを売っているだけ」と思われる方もいるかもしれませんが私が当時感じた事は「プログラマーになりたいならテスター以上のテスターになろう」と。かの小林一三さんの名言「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ」に倣った気持ちで真摯に取り組んだ結果だと思います。どうか斜に構えずに温かい目でお願いします。

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