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Animoが生まれるまで-おなまえ編

2016年、1月がもうそろそろ終わろうかというある日の夜
橋本を含む4人の男女が、大阪某所でひとつのテーブルを囲んでいた。
真冬にもかかわらず、4人をとりまく空気は熱気を帯びていて
みな一様にテーブルの中心あたりを見つめている。
視線の先では牛の肉が魅力的な網目を伴ってその身を焦がし
もうもうと立ち上る煙は、天井からぶら下がったダクトへと吸い込まれていく。

要するに、焼き肉屋での酒宴である。

この日の議題は、「会社名、何にしよう?」
橋本が興すと決めた会社の法人登記に際し、名前を付ける必要があり
かねてから付き合いのあった、会社社長の某氏(以下、O氏)をはじめ
3人がこの場に招集されたというわけだ。
頃合いよく焼けた肉をほおばりながら
O氏は先ほどから、橋本の魅力とはなにか
その橋本がやる会社の魅力とはなにか、使命とはなにか
と、的確な切り口で話を進めている。
「やっぱり行動力が!」「裏表のないさっぱりした人柄が!」
若手の男女2人が橋本の魅力について、口々に意見を交わす傍ら
急に押し黙ったO氏に3人の注目が集まるその刹那、こう口を開いた。

「橋本には動物的な魅力があるよな!アニマール!」

酔っているのだろうか。
酔っているに違いない。
しかし、これはめちゃくちゃに的を射た意見であった。
動物的カンとでもいうべき、橋本の直感力は特筆すべきものがあったし
目標と定めたことには猪突猛進、一心不乱に進んでいけるタフさがあった。
「女性の社会復帰を支援したい」という、原点となった想いも
本能的な危機感や使命感から起こったものだったのかもしれない。
そして、O氏はそのあとも満面の笑みで「アニマール!」と連呼し
しまいには「アニモ―!アニモ―!!」とネイティブ発音になっていった。

収拾不能な地獄絵図のような状況に一石を投じたのは
2人の若手の、女性のほうであった。
「ちょっと待ってください。アニモって言葉、すごくいい意味がありますよ!」
若手女性がなにやら調べているスマホを、全員がのぞき込むように顔を寄せる。
「Animoってスペイン語があります。
 頑張って、とか元気を出してって意味の励ましの言葉みたいです。
 これって橋本さんがやりたいことにピッタリじゃないですか?」

それだ!!

満場一致の大団円。

予想外の角度からではあったが、橋本が思い描く
女性に寄り添い、時に励まし、応援するというミッションを表すのに
これ以上ないピッタリな言葉に出会ったのだった。

―事実は小説よりも奇なり

社長として大先輩にあたるO氏の人を見る目の確かさが光った運命の酒宴から数日後
橋本は株式会社設立登記申請書に力強く

「Animo株式会社」

と商号を記入し、法務局へと高らかに会社設立の意思を宣言。
こうして2016年2月2日、わが社が正式に誕生した。

そんな橋本からのショートメッセージ
ぜひご覧ください。

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