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攻めと守りが混在する bitFlyer を支えるサーバントリーダーシップの PM 集団 前編

bitFlyerのプロジェクトマネージャー(以下「PM」。)として活躍している5名全員に座談会形式で「bitFlyerのPMの働き方」について、様々な観点から前編、後編にわけてお話しを聞きました!

自己紹介

ーまずは、高木さん、高坂さん、そして矢口さんの3名から自己紹介お願いします!

(高木)入社前はSIerで官公庁向けのwebシステムの開発保守や海外のシステム開発案件等で開発やPL, PM をしていました。当時暗号資産も興味もあったし、凄腕のエンジニアがいるとも聞いていて、一緒に働いたら面白そうだと思い、2017年に入社しました。今は、海外法人のシステム改修や、リージョンを跨いだ取引を可能にするCBT(クロスボーダートレーディング)機能の開発等に携わっています。

(高坂)僕は国内保険系のグループ会社で社内SEを14年ぐらいやっていました。損害保険の契約入出力のシステム等を担当していました。bitFlyerには初めPMではなくてオペレーション企画として2018年の12月頃参画しました。

当時、新規募集を停止して業務改善に取り組んでいた一環でお客様の声を分析してオペレーションの改善業務をしていましたが、開発側が人手不足になり手伝っていたことがきっかけで、PMにキャリアチェンジしました!

(矢口)入社前は大手のインターネット接続会社にて株やFX関係のWebアプリのPMをしていて、暗号資産取引所の新規立ち上げもしていたのですが、もっと面白そうなことができるかなと思いbitFlyerに入りました。正直最初はすでに自分の好きな暗号資産の領域で仕事をしていることもあり、転職に興味なかったんですけど、お話を聞いていくうちに面白そうだなと思ったので、最終的には入社を決意しました。今はAPIの性能改善であったり、財務経理システムの高度化等々を担当しています。

ーみなさん入社する前から暗号資産やブロックチェーンに興味があったんですか?

(矢口)僕は元々暗号資産やブロックチェーンが好きでした!

(高坂)僕はこの中ではいちばんの素人だと思います(笑)最近暗号資産があるなーCMやってるなーくらいでふんわり認識してるくらいで、自分が関わることになるとは全然思っていなかったです。声をかけて頂いてから本格的に興味を持って、当時はそれこそ逆風で、業界全体が危うい状態だと思われていた頃だったんですが、逆に発展するしかない業界だと思ったので、その可能性にチャレンジしてみようって気持ちになりました。

現在のチーム体制について

ーPMチームは、どんな体制で仕事を進めているんですか?

(高木)どのプロジェクトにも必ずメイン/サブPMをアサインする体制を取っています。1人に業務が集中しないように、常にサブの人がバックアップできるようにしています。加えてスキルマップを作っていて、うまくメイン/サブを組み合わせることでバランスよく経験を積めるようにできるように取り組んでいます。

情報連携がスムーズになり属人化も防げますし、他のPMの人の意見も聞きやすいという色々な効果が見られています。また、特定の分野のプロジェクトに対し追加で開発依頼が走っても、前と同じPMに担当お願いしなくちゃとならないですね。

また、チーム全体のスキル底上げということも目的としています。せっかく社内にIT、コンプライアンス、ファイナンス、セキュリティ様々な領域で世界的に見ても最先端の課題に取り組んでいるというチャンスがあるので、各領域に対し、みんなが幅広くかつ深い知識を得ることで、それぞれのキャリアに生かせればいいなという想いがあります。

(高坂)例えば、会計回りのプロジェクトを担当したら、今後も同じ領域しか挑戦できないということはありません。6ヶ月後にはオペレーション関連のプロジェクト、またその4ヶ月後にはEU関連のプロジェクトも並行して挑戦できるといったようなチャンスがあります。マルチでプロジェクトを担当できるのはbitFlyerで働く醍醐味ですね。


プロジェクトアサインまでの流れ

ー新しいプロジェクトが入ってくるまでの流れを教えてもらえますか?

(高木)他部署からの依頼が8割9割を占めています。例えば財務経理、事業開発、あるいはコンプライアンス側等の人が、「こういうことをやりたい」ってアイディアをJiraチケットで起案するというのがまず第一のフェーズです。もちろんPMが所属するシステム開発部からも、「こういうことをやった方が顧客のためになる」というアイディアを同じプロセスで案件化しています。

基本的に内製開発しているので、起案された後は、取り組むべきか否かを経営層も含めて判断し、優先順位を決めるといった流れになってます。そうやって決まった段階で、先ほどのスキルマップの話に繋がります。どのPMが担当するか、「この案件の性質はこんな形だよね」というのをPMチーム内で話し合い、メインとサブの担当を選出します。

スキルが偏らないようにするため、新しい領域のプロジェクトをアサインしたりして、色々な経験の案件を担当していこうというチームの共通認識で取り組んでいます。わからないところはメインのPMに聞きつつ、サブとして学んでいく体制にしています。

PMチームと各部門との関係性について

ー経験領域を広げられる体制はPMとしては理想的に聞こえる一方、弊害はないですか?

(高坂)僕はあんまり感じたことないです。会社の規模がまだそこまで大きくないので、他部署も含め、横断的に見ていくっていう考え方が強く働いてる気がします。もちろんPM毎にどこの部門から相談されやすい等はありますが、僕たちがチームで関わることで各部門同士の要件のコンフリクトを未然に防げている場面もあります。

ですので僕はデメリットをあまり感じてはいなくて、逆に全体をみて話ができるから、他の会社にはない面白さだなと思っています。

一般的には他部門の人に話しに行こうとしても話すきっかけがないとか、下手すると『お前は敵だよな』みたいな感じで当たられることもあると思うんですよ。そういうのが全くないっていうのはbitFlyerの強みだと思います。PMの担当が違ったとしても、部門側の担当が違ったとしても、会社にとって何が一番いいのかということを話し合いながら案件を作り上げられていくっていう雰囲気がbitFlyerにはあるのかなと思います。

(高木)もともと、属人化していた事が原因で開発のボトルネックになっていた背景がありましたが、今はそれをなくすための体制をとっているのと、あと実際に大きな弊害は出てきていないですし、メリットの方が大きいです。

我々は自社サービスを作っているので、全社で一丸となって顧客体験を作り出しているんですよね。プロジェクトは社内からの依頼ですが、最終的なエンドユーザーはそこじゃない。

例えば事業部からの依頼だけを実装すると、結果としてその企画は達成できたけどオペレーションが回らなくなってしまうといった、見落としが発生したりしてしまいます。反対に、コンプライアンスからの依頼だけを実装すると、今度はお客様に対してユーザビリティが著しく下がってしまうみたいなことが起きてしまう。

なので、ある部署の依頼だけを取り組むということはせず、お客様や会社全体にとって本当に最適なのは何かっていうところを常に意識してバランスを取ることが大事ですし、今のPMチームの体制だからそれが出来ていると思っています。

また、PMの意見も表明しつつ、他部署一緒に考えながら誰にとって一番良いサービスになるかっていうところつきつめていくと、結果として依頼する側される側ではなく、『一緒にプロジェクトを進める仲』という形になるのかなと思ってます。



プロジェクトを成功させる秘訣ついて

ー『一緒にプロジェクトを進める仲』という認識を社内に持ってもらうため何か工夫されていることありますか?

(矢口)一番重要なのはやっぱり企画した部署に責任を持ってもらうことですね。オーナー側が「私達は依頼だしたから、あとは開発して終わり」って考えるんじゃなくて、「依頼してからがスタートなんだよ」ということをオーナー部署に認識してもらうように進めています。

たとえ「開発依頼を投げた側、投げられた側」という関係性であったとしても、オーナー側が何を実現したいのかを常に開発側と共有し続けて、あるべき姿にするためには最後まできちんと見届けてもらうことが大事です。ですから我々としても依頼を受け取るだけではなくて、積極的に働きかけるようにします。

反対に「プロジェクトが案件化されてからPMが参加します。」という姿勢をとっていると仕事にならないと思っているので、それより前のゆるふわな企画の段階であっても必要に応じて、サポートだったり相談に乗るとかっていうことも柔軟にやっています。

(高木)今企画を考えてるんだけど一緒に入って考えてくれないかっていう具合に、PMに早めに声をかけてもらえる環境がありますね。

(高坂)規模が大きい会社さん見ていると、PMは要件定義が決まった後で登場し、依頼側は「あとはうまく進行してくれよろしく」みたいな感じのとこが結構ありますよね。PM側でこの工程いらないかなと思ってても、決まった後なんでやんなきゃいけない場面もあるって聞いてたりして大変だなと思います(笑)

次回予告

次回は、PMチーム5人のうち、のこり2人も登場しサーバントリーダーシップや、チームカルチャー、活動等をさらに深堀していきます!

最後に

とにかくビットコイン取引量世界トップランクの環境ですから、まだ誰も直面したことがないような課題がゴロゴロ転がっています。取引所のパフォーマンスの継続的向上は言うまでもなく、見落とされがちなところでは大量の取引に対応できる経理システムとか、暗号資産の管理とか、コンプライアンスとユーザビリティを両立したeKYCとか、EUの法律が変わったとか、世界中のハッカーの攻撃を防げとか…。

1人では解決できないことでも、チームを組めばきっと答えは見つかるだろうという姿勢で取り組んでいます。この考えはチーム内だけではなく、全社的に共感してくれる人が多いのでとても仕事がやりやすいです。

後編に続きます

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