bitFlyer には、さまざまなバックグラウンドを持つ人材が集まっています。今回お話を聞いたのは、bitFlyer グループ各社で幅広い業務を担当している肥田 直人さん。ソフトバンクグループ の社長室メンバーとして、自然エネルギー事業や復興支援事業立ち上げなどで手腕を発揮しながら、一方で暗号資産のインフルエンサーとしての顔も持ち合わせていた彼がbitFlyer に転職した理由とは何か。「ブロックチェーンを国家戦略に！」という壮大ビジョン実現に向けて活躍する肥田さんに、さまざまなお話を聞きました。

暗号資産とブロックチェーン、両方に全力投球できる会社へ

――本日は宜しくお願い致します。まずは肥田さんのこれまでのキャリアについてお伺いさせてください。

当時 J-phone を買収した直後のボーダーフォンに新卒として 2004 年に入社しました。それから 3 年後、ボーダフォンがソフトバンクに買収され、ソフトバンクの社員になりました。当時の職種は社内エンジニアで、ERP システムを担当した後、全国約 3000 店舗のソフトバンクショップで利用する顧客登録システムや、携帯電話の使用料金を確認するための「マイソフトバンク」というサイトの運営などを担当しました。

その後、2011 年の東日本大震災をきっかけにソフトバンクが自然エネルギーや復興支援事業を開始するにあたって社長室へ異動（社内転職）。その後、2019 年 2 月まで社長室で孫正義社長のサポートや自然エネルギー事業会社の創業、そして当時日本一であった太陽光発電所の建設（111MW in 北海道）などに携わりました。また、いわゆる渉外業務も担当し、国会議員や官僚の皆さま、地方自治体との交渉業務なども並行して担当しました。その後、縁があって 2019 年 3 月に bitFlyer に転職。現在は社長室に所属しています。

――肥田さんが入社してからもう 1 年以上経ったんですね。

そうですね。2018 年にbitFlyer が参加していたブロックチェーン業界説明会で、bitFlyer のブースを訪れてから 1 年半近くになります。正直な話、説明会に参加したものの、当時は転職するつもりはありませんでした。

2017 年の 7 月頃にビットコインの存在を知り、そこから実際に売買したり送金したりする中で、この技術の可能性に驚愕しました。すっかりのめりこんで色々な通貨について調べたり、自分なりに調べたことをブログに書いて発信したり、趣味として知識を吸収していました。その後、「ハル」というアカウント（三女の名前から採用）でTwitterも始め、2018 年からは暗号資産の相場変動時の録画動画を Twitter で配信するようになりました。

Twitterを通じて出会うインフルエンサーや業界関係者が、純粋に暗号資産やブロックチェーンが好きで事業を推進している様子を見て、すっかり魅了されてしまって。「せっかくだから業界の色んな人と直接話してみたい」という思いから説明会に参加したところ、説明会にブースを出展していた bitFlyer に転職することになりました。

――説明会には他にもさまざまな企業が出展していましたが、bitFlyer に転職を決めた理由はなんだったのでしょうか。

一番大きかったのは、bitFlyer のプレゼンテーションで知った「miyabi」が秘める大きな可能性を感じたことです。数少ない日本発ブロックチェーン・プラットフォームをゼロから構築した技術力や実行力に興味を持ちました。暗号資産とブロックチェーン、どちらか一方を事業として営む会社は数多くありますが、これを両立させている会社はありません。

自分たちの手で新たな市場を作り、ルールメイキングしていく醍醐味

――bitFlyer に入社してからどのような仕事に携わっているか教えてください。

株式会社 bitFlyer Holdings の社長室 PR担当として、主に EU/US の海外拠点も含む bitFlyer グループ全体の PR 業務を担当しています。具体的には、メディア取材の企画、対応、新プロダクトの発表（プレスリリース）などの社外向け PR 業務から、従業員モチベーションアップや文化醸成のための社内向け PR 業務まで幅広く対応しています。

入社から半年間は社長室業務として取締役会や執行会議といった重要会議体の運営、経営管理業務などを対応していましたが、2019 年 11 月より PR 業務をメインで対応することになりました。経験のない PR 業務を担当することになり、当時かなりドキドキしたのを覚えてます。

また「ブロックチェーン事業の開発にも携わりたい」というわがままな希望を聞いてもらって、bitFlyer Blockchain の事業開発担当者としても新規事業を任せてもらっています。具体的には、日本語のアニメ記事を「Tokyo Honyaku Quest」というブロックチェーンを利用した翻訳プラットフォームで英訳する事業です。翻訳者は日本人だけでなく、アニメ好きで翻訳が出来る世界中の人たちです。そこではアニメ好きのファンコミュニティが形成されており、翻訳の対価として現金ではなく、独自トークン「HON」がもらえて、アニメグッズなどの特典に換えられるといった、ブロックチェーンならではのトークンエコノミー社会実装を進めています。新しい価値観を作る仕事はなかなかできないので、難しくも試行錯誤しながら挑戦できる喜びがありますね。

――入社してみてから驚いたことやギャップを感じたことは何かありましたか。

いい意味で裏切られたという意味では「bitFlyer は金融機関だ」という点でしょうか。セキュリティ対策やコンプライアンスなどに相当力を注いでいます。一方で、スタートアップらしい年功序列のない組織風土、海外出身者も数多く在籍しているグローバリゼーションを感じられる環境もあり、一言で言い表せないカオスな感じが bitFlyer の魅力だと思います。

そうした社風のためか、社員の顔触れを見ても個性が尖った人が想像以上に多いですね。一人ひとりに明確な強みがあり、喧々諤々と議論や意見を交わせる人に囲まれていて、一緒に仕事をしていても楽しいです。

あとは些細なことかもしれませんが、グッズが可愛いです（笑）。ほぼ毎日着ているパーカーをはじめ、Tシャツやボールペン、最近は bitFlyer のロゴをモチーフにしたルービックキューブを作りました。それぞれのプロダクトにもデザインのこだわりが感じられます。社員の家族やパートナーも含めて参加したファミリ―デーも盛り上がりましたよ。

――ありがとうございます。肥田さんから見て、今の bitFlyer だからこそ経験できること。そして得られるキャリア価値とはどんなものがあると感じますか。

FinTech 業界やブロックチェーン業界の中でも、bitFlyer グループは最先端に関わる機会が多いため、新しい制度や法律を含めたルールを自分たちの手で作っていく、という意義のある仕事を経験できると思います。前例のないファーストペンギンとしての役割を果たすことも珍しくなく、日々新しい学びがあります。

例えば、私は業界団体である JBA（一般社団法人 日本ブロックチェーン協会）の運営にも一部携わっています。bitFlyer という会社単体の視点だけでなく、暗号資産やブロックチェーン市場全体をどう盛り上げていくかという点にも取り組むことができ、インパクトの大きな役割を任せてもらえていると実感しています。

――それでは最後に、どんな人と bitFlyer で一緒に働きたいかを教えていただけますか。

仕事を仕事と割り切って淡々とするタイプの方も良いですが「暗号資産やブロックチェーンで世の中の仕組みを変えていきたい。その為に自分の力を使いたい」という強いパッションを持った人であれば、より成長できること間違いなしの環境が揃っています。そうした思いを抱いている方は、自然と目がキラキラ（ギラギラ？）していると人と思うので、まずはオンラインでも構わないので顔を合わせてお話してみたいですね。

「ブロックチェーンを国家戦略に！」というキャッチフレーズを掲げて政府への働きかけなども進めていますが、まだまだ仲間が足りません。暗号資産やブロックチェーンが活用されたより便利で豊かな未来を作るだけでなく、自分自身の能力をこれ以上ないほど磨ける環境、そして何より頼りになる愉快な仲間たちが bitFlyer グループには集まっています。ご興味がある方は、一度お話しましょう！

　　　　　　　　　　　　　　（Twitterアカウント「ハル」のアイコン）