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ラグビー国内最高峰”TOP LEAGUE”でキャプテンとして、ラグビーキャリア絶頂期を迎えていた僕が突然引退して、リード・イノベーションに入社した理由。

はじめまして。森田洋介と申します。12月から正式にリード・イノベーションにジョインする事になりました。これからよろしくお願い致します。私、実は前職ラグビー選手なんです!しかも国内最高峰トップリーグのキャプテンまでやってました!そんな私がなぜ、LIに入社することにしたのか。しかもW杯期間中に引退をしてまで。長いラグビー人生を振り返りながらなので、長文になりますが、お付き合いいただければと思います。

22年間の始まり

 2019年10月、引退しました。22年間のラグビーキャリアにピリオドを打ったわけです。

 そんなラグビーの始まりは9歳でした。まさに運命の出会いといえるものでした。友人と遊んでいる時に自宅前の小川でラグビーボールを拾いました。その友人が既に地元のラグビースクールでラグビーを始めていました。早速教わりました。センスがあると言われました。いい気になってその週末には母と一緒に見学に行きました。「体が小っちゃいアンタなんかには無理やで!」母は言いました。それが僕の心に火をつけたのだと思います。

負けず嫌い。でも臆病でビビリ

 小学5年生の時にとある大学ラグビー部の特集番組を見て、猛烈に憧れました。憧れた結果、その大学でその大学のユニフォームを着ることが夢になりました。そこに最短に行ける方法として付属中学受験を決意しました。運良く合格、大学までの10年間ノンストップでラグビー生活を謳歌できる切符を得ることになりました。(※偏差値70弱なので、もちろん勉強もしないと進学できません)


 いよいよ大学進学の時、憧れのラグビー部に入部できる、まさに夢を実現する一歩手前で、足踏みしました。入ってくる仲間は全国大会経験者でスポーツ推薦入学のエリートばかり、更に1ヶ月に及ぶ超厳しい入部試験をクリアしなければならない。乗り越える壁は高く、大きな覚悟が必要でした。ただただビビっていました。しかし10歳から思い描いていた世界を目の前に、ここでビビって諦めては、身を粉にして協力してくれた両親にも顔を向けられないし、何より自分自身が絶対に後悔すると思い、入部する意思決定をしました。

 時は過ぎ就職の時、仕事を取るかラグビーを取るか、まさに究極の選択をしなければなりませんでした。ラグビーを仕事にできる自信なんてこれっぽっちもありませんでした。正直ビビりました。でも誰でも行けるわけではない、行きたくてもいけない世界に行ける切符をいただいたのに、行かない選択はこれまでのラグビー人生を否定することになる。今しかできないことを全力でできる環境なのに、やらない選択をすることで一生後悔する。だから覚悟を持って、ラグビーを極める道へ進む意思決定をしたのです。

困難だと思う道にチャレンジすること

 ビビりの僕はラグビーを通じて、チャレンジすることの大切さを学びました。困難な道を選択すると人は見えない世界が見える事を知りました。人はその環境に身を置くことで、その環境に適応していく生き物です。自らの限界を決め、そのレベルの環境に身を置くとそのレベル以上にはなれない、逆に自分の現状のレベル以上の環境に入ると、苦しい時期はあれど、そのレベルまで到達する確率が一気に上がるということに気づけたのです。

人が組織を創り、組織が人を創る

 ラグビーは究極のチームスポーツだと思っています。15人がカオス状態になり、その中で意思疎通を図りながら前にあるゴール(得点)を目指す。でもボールは前に投げることができない。体格に圧倒的な差があっても関係なく身を挺して止める、痛いし辛いし怖い。こんな理不尽なスポーツはそうそうありません。理不尽だからこそ人間の本性が現れます。本性が現れるが故に、組織力が勝負の分かれ目になります。誰かが崩すと一気に崩れます。競技レベルが上がれば上がるほど、小さな亀裂が、大きな歪みになります。しかし、なにより個と組織がガッチリ噛み合ったときの言い表せない高揚感、目標をみんなで達成する喜びは何者にも代えがたいものがあります。すべては組織であるからこそ体験できるのだと気づきました。



強いチームはどうすれば創れるのか?

 ラグビーを通じて手に入れた、人生をかけて追求したい命題です。強い=勝ち負けではないと思っています。チームがどんな世界を実現したいか、その想いが強いかどうかです。もしかしたら全国大会ベスト8かもしれない、もしかしたら週一回みんなで草ラグビーをすることかもしれない。ただ楽しむことだけでいいかもしれない。日本一を掲げるのが当然。本当にそうなんだろうか?

ビジネスとラグビーのバランス感

 あくまでもラグビーが主業務のサラリーマンでした。通常業務は限られた時間・範囲でやります。一人前になるって、人様に何かしらの価値を提供して対価を得る、それを再現性を持たせて持続させる。それが一人前の大人だと今も思っています。ラグビーをしている限りでは、仕事面で一人前を実現できている、もしくはできそうな実感はあまりありませんでした。自分の取り組み方にも、環境にも問題はありました。とにかくその側面で中途半端になっていることが嫌でした。

 訪れる引退に向けて、少しでも準備をしたいと思い、実行した対策は公認会計士試験に挑戦することでした。年齢、家族のことも鑑みて、3年間の挑戦としました。それは少しでも引退に向けて前に進む手段であると共に、本気でこの道で食べて行ければハッピーだと思える職業でした。課題は勉強のための時間を創出すること。そのためにすべての無駄を排除して、必要な部分は効率化する生活を始めました。

主体性がいかに大事かという経験

 そんな効率化生活で得た恩恵は数多くありました。その中でもラグビーに好影響を与えたことは、想定外の恩恵でした。余分な自主練習時間をとりたくないので、ジェネラルスキル面では全体練習で取りこぼさないよう、集中力を最高に保ちました。スペシャルスキル面私の場合はGK(五郎丸さんのやつ)でしたが、1日の蹴る数を5本のみに絞り、それを毎日続けました。すると集中力が上がり、成功率も大幅に上がりました。試合のパフォーマンスも上がりました。そのおかげでキャプテンも経験できたのだと思います。すべては自分で考え工夫して実行してきたからです。主体性が私を成長させてくれたことに、改めて気付きました。

ティール組織に出会う

 大学は副将、社会人でリーダーを5年、キャプテンを1年経験しました。さらには司令塔ポジションということもあり、どうすればチームを勝たせることができるのか。ひたすら考えていました。

 そんな中ティール組織に出逢いました。ものすごく衝撃を受けました。自分が目指すチーム創りはこれじゃなかろうかと。こんなチーム創れたら、ラグビーが楽しく強くなるだろう。そう心から思いました。

2019年5月

 多くのきっかけが生まれた1ヶ月でした。3年間のラストとなる公認会計士短答式試験不合格(5回目!)。立て続けに発生した怪我(30歳の壁?)、3人目妊娠判明(楽しみ〜)、公式戦メンバーからの落選(悔しい!)、様々なきっかけと気付きを得ました。怪我はチームを客観的に俯瞰できるいい機会を与えました。不合格は4000時間の勉強時間が水の泡になった現実を突き付けました。妊娠は背中を押してくれる起爆剤になりました。

 3年間なりふり構わず突っ走ってきた分、なりたい自分、やりたい事、改めて考える時間にする事ができました。ラグビーで培った事、実現した事、実現できなかった事、やってみたかった事、すべてをビジネスの世界でやってみたら、経営というフィールドで実現できたら面白いんじゃないのか。そんな事を考えながら、次の道しか見ていない自分がいました。

 こんな気持ちでラグビーなんてできないし、したくない。そして何よりチームメイトに顔向けできない。そう思うと、今すぐに潔く去る事が僕にとってのベストアンサーでした。



ティール組織というチーム創りに挑戦したい

 この組織形態の可能性を信じているし、自身でも経験・実践してみたいと思っています。自らがそこに身を置く。つまり身体を張る、身を挺す、それこそ説得力が生まれる源泉なのです。

ラグビーでのチーム創りをビジネスの世界で実現してビジネスインパクトを起こしたい

 ラグビーは経営に似ている。よく言われます。でも誰も証明していないと思うのです。超絶優秀な経営者は一定数いらっしゃいます。それはラグビーをしたから優秀なのか、優秀な人がたまたまラグビーをしてただけなのか。僕が手に入れたチーム創りの命題を解くことでわかるのではないかと考えています。

アスリートの社会的価値を高めたい

 アスリートの価値ってアスリートにしか高められないと思います。アスリート自らが気付かないと本質的に解決できないはず。そんな刺激を与えることが少しでもできれば、自分にとっても価値があるなと。

なぜリード・イノベーションなのか。

 とある転職サイトで「ティール組織」と検索しました。たったこの行動だけで出逢いました。見た瞬間、9歳のときにたまたま見つけたラグビーボールを思い出しました。そして初めてラグビーボールを触るかのように、恐る恐る問い合わせました。気づけば代表礒谷を前に焼肉を食べていました。そしてラグビースクールに体験入部するように社内ミーティングに参加しました。翌日、礒谷に意思決定したことを伝えました。もはや誘われてすらいないことに気付きました。面接しましたっけ??笑

 とんでもなく優秀で成長欲の強い個性豊かなメンバーと、人の希望を創出するコーチングという在り方と、ティール組織型経営と、人をあるべき姿に導く天才礒谷幸始の存在が、強烈に僕の心を動かしました。

 ここなら、この人なら、この人たちとなら、人生賭けれる。

 よく思い切ったね!と言われます。でもラグビーからコーチングへ。よくある事です。スポーツからビジネスへ。ただ芝生から外へ出ただけです。そう思います。

 楕円球ってどこに転がるかわからない。だからラグビーが面白かったんです。時には思い通りにコントロールできたり、全く予想できなかったり。ただ今は、楕円球が人になっただけなんだと思っています。どう動くのか楕円球より分かりづらい。それが人であり、面白いところだと思うのです。結局、楕円球を追っかけるか、人を追っかけるかの違いであって、そのバウンドをどこまで予測できるのかチャレンジする事。根本にあるのは強いチームを創って行く事。そしてそれに全力を注ぐ事。何一つ変わらないんだと思っています。

 とにかく今は、日々成長痛だけを噛み締めて、全力で動きまわっています。

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