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【攻めるヒト#3】オミクロンに負けるな!

いよいよ!なのに…

社運をかけた一大プロジェクト「推しゴハン」。
新番組のキャストも決まりだし(詳細は#2にて)、あとはオープンに向けて最終準備を進めるだけ!と安堵する太田を再び悲劇が襲う。

オミクロン株の猛威だ。連日報道される都内の感染者数は1万人を超え、飲食を伴うプラチナLive開催へのハードルがどんどん上がる。オープンまであと2週間。太田は、企画に賛同し厳しい状況下で出演を決断してくださったキャストの顔を思い浮かべながら、プロジェクトの定例会に臨んだ。

太田:「初回のプラチナLiveの企画なんですけど…」

社長:「オミクロンが大変だから、プラチナLiveは延期ね!うちはそういうリスクは取らないから。」

うなだれる一同。

心のどこかでは意識していたものの、オープンに向けて走り続けてきたメンバーにとって、延期の判断は心が折れそうになる出来事であった。定例会に参加していたメンバー全員の思考が停止する中で、一人だけまだ進み続けようとする人がいる。

部長:「じゃー、お客さんの人数をグッと減らして、先行トライアルにしましょうよ!これでもかってくらい感染防止対策して、ユーザーもキャストもこれなら安心だねって思えるレベルならいいんですよね?」

社長:「んーー、実際に見てみないと分からないな…どうやって安全を担保するのか作って見せて」

部長:「やるよ!川口さん!」

川口「はいっ!」

諦めない、絶対に。

新規事業にはトラブルがつきものである。必ずと言っていいほど不足の事態は発生するし、その度に立ち止まっていたら絶対に事業はスタートしない。

白羽の矢が立ったのは、配信制作チームのリーダーである川口だ。これまで幾度となく修羅場を乗り越えてきた経験を持ち、どんな事態に陥ろうと得意の昭和ギャグを片手にチームを笑顔に変えていく。チームに悲壮感が漂う中でトラブルを乗り越えるアイデアは生まれない。川口が先頭に立つことで、ピンチをチャンスに変えるアイデアが生まれるのである。

※真剣に新作ギャグを考える川口

実質0円に感じるほどの価値

当初の計画では、同じ推しを持つユーザーがスタジオに集まり、推しと同じ料理を食べながら、ユーザー同士が談笑して楽しめるような体験をコアな価値にする予定であった。蔓えん防止措置期間中に、ユーザー同士が談笑したり、声を上げて盛り上がることは絶対にできない。しーんと静まり返った空間の中で、キャストもユーザーも楽しめるような体験…そんなものあるのだろうか…川口は頭を悩ませた。

立ち止まっていても仕方ない。得意を活かそう!川口は、声を出さずにキャストとユーザーが一緒に盛り上がれる企画案の一人千本ノックをスタートした。

お料理ジェスチャーゲーム、なりきりいただきますゲーム、目隠し味覚クイズ、箱の中の食材はなんだろな…書き出した昭和感満載の企画案を眺めながら脳内シュミレーションをしてみる。

ん?そうか!この企画ならユーザーとキャストの目が合う!推しキャストが自分を見てくれたら絶対に嬉しいに決まってる!

企画を通じてキャストとユーザーの目が合うものをピックアップし、1時間の配信の中で数回、キャストが自然とカメラではなくユーザーの方を見てしまうような仕掛けを作り、アプリで配信を見ているユーザーが来店ユーザーのことを羨ましくて仕方なくなるような設計を作ってみた。

社長:「これなら安全だし、すごく楽しいね!」

無事、社長のGOサインも出たため、早速先行トライアルを実施。やると決まれば凄まじいスピードで動き出すのがcookpadLive流!約2ヶ月の間に50本ものトライアル配信を実施し、リリースを控えた頃には、プラチナLiveに強い自信を持てるようになっていた。

先行トライアルを体験したユーザーからは、「推しと一緒にこんなに楽しい食事ができて5,000円?こんなの実質0円!」と嬉しい声が殺到!先行トライアルへの応募倍率も跳ね上がり、最高のウォーミングアップができた。

挑戦は終わることなく続く…

そしてついに東京都の蔓えん防止措置が解除され、ブラッシュアップされたプラチナLiveがリリースされる日がやってきた。

部長:「よし!やっとリリースできるね!でも、観覧の応募が少なかったらプラチナLiveやめるから!」

ライトに新しいチャレンジをするけれど、事業の継続判断にはシビアな会社…結果はいかに…

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