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【経営幹部インタビュー】異業種からの視点で切り拓く、医療法人の地域貢献と未来への展望

大手一流商社から医療業界へ、異例の転職

ーーまずは、新卒からこれまでのお仕事について教えてください。

元々生きものが好きで、生物学や細胞学、分子生物学に興味があり、大学・大学院ともに分子生物学領域の研究に取り組んでいました。マラリアのセントロメアに関する研究や、霜降り牛肉の形成過程の脂肪組織細胞外マトリクスの変化についての研究など、完全な理系コースを歩んでいたのですが、大学院修士課程修了後には一転し、就職するなら新しい分野で様々な人と関わる仕事がしてみたいと思い、伊藤忠食品株式会社の営業職に就職することになりました。

前職では、加工食品の流通に関わる仕事に10年以上携わりました。入社当初は、町の小さなスーパーマーケットの担当から始まり、その後は大阪本社での酒類取引の実績を買われ、東海本部での酒類の取引部門の新規立ち上げも行いました。そして最終的には、中部地方に本社を持つ、東証プライム上場のスーパーやドラッグストアを担当するまでになりました。当時は、合計約800店舗、年商にして約80億円くらいの加工食品や酒類の流通を一人で担当していました。実際に自分が商談した商品が店頭に並び、お客様が購入されていく姿を見るのがやりがいでしたね。

ーー今とは全く違う業界にいらっしゃったんですね。

はい。担当させて頂く店舗が多くなったことは喜ばしい反面、スーパーとドラッグストアを兼任していたため、体力的にもかなり厳しかったですね。当時は新店舗の開店が続く時期でもあり、新店舗の商品陳列も私たちの仕事であったので、週に5日店舗へ行くことも珍しくなかったです。

朝から店舗へ伺い商品の陳列を行い、午後は会社へ戻って内勤業務、帰宅後も深夜まで自宅で書類作成などに追われ、かなりハードな毎日でした。

ーー転職を考えたきっかけは何だったんですか?

それは、妻の出産がきっかけでしたね。私が仕事でかなり多忙な毎日を過ごしていた頃、ちょうど妻は第三子を妊娠中で、出産間近だったんです。逆子で帝王切開で生まれてきてくれたのですが、私は仕事の忙しさのあまり、満足に家族をサポートすることが出来なかったんです。その時「今の働き方のままで本当に良いのだろうか。家族との時間が取れないことは、自分にとっても家族にとっても良くないのではないか」と感じ、転職を考えるようになりましたね。

ーーでは、転職先に梅華会を選んだ決め手は?

それまでは10年以上営業職をしてきたので、せっかく転職するなら今度は違うことをしてみたいと思い、営業職以外の職種を探していました。そんな時、たまたま求人サイトのオススメとして出てきたのが、梅華会でした。梅華会の求人には「異業種からの転職歓迎」とあり、これまで医療業界は全く経験が無かったのですが、異業種から医療業界へ転職ってどんな感じなんだろう、面白そうだな、と思いましたね。また「どんどん新しいことに挑戦したい理事長」という記載もあり、この職場なら新しい仕事も沢山任せてもらえそうだな、と感じたことも、梅華会への転職を決めた理由の一つです。

ーー実際に入職してみて、ギャップを感じることはありましたか?

良い意味で、本当に「自由」なんだなと。(笑)

私が理事長の梅岡から最初に指示されたミッションは「農業を立ち上げてほしい」ということでした。ただ、梅岡からは「3か月間の農業立ち上げ準備中に、また違うことを依頼しているかも」と言われていました。それはそれで、新しいことが出来るし面白そうだとは思っていたのですが、入職1か月が経ち、農業立ち上げの目途がついてきた頃に、梅岡からは本当にあれこれと様々な事業の依頼が舞い込んできたんです。

ただ、そのように経営者として次々に新しい事業に取り組む梅岡の側で働けることは、常にチャレンジの場を与え続けてもらっていると感じますし、そのおかげで楽しく働けていますね。

医療法人として未踏の領域へ、貪欲に挑戦

ーー現在はどのような業務を担当されていますか?

私の担う事業は多岐にわたっており、農業事業や医師採用を担当するほか、産学連携・行政連携事業など、社外と連携した事業にも幅広く取り組んでいます。

産学連携では、梅岡の母校でもある奈良県立医科大学の細井学長様や教授陣と共に、新しい在宅医療サービスの開発・創設に取り組む「MBTコンソーシアム事業」に取り組んでいます。この事業では、例えば若年層の健康に関心はあるけれど受診する時間が無い人などに向けて、医師が出向いて健康診断が出来るなど、在宅医療としての新たなサービスを提案できないかと考案中です。

また、行政との連携事業としては、大阪府高石市健康協議会に参画し、健康増進プログラムに医療として関わっています。他にも、奈良県田原本町や奈良県庁とも、自治体の課題解決の為に医療として貢献すべく、連携を進めている所です。

そのほか、梅華会グループの行う事業との親和性が高く、業績に貢献出来る見込みのある企業の買収・グループ化を進める、M&A事業にも取り組んでいますね。

ーー医療法人とは思えないくらい、幅広い業務内容ですね。どんなところに仕事のやりがいを感じていますか?

仕事のやりがいを感じるのは、自分が知らなかった世界が見えるようになった時ですね。例えば、私の担当する農業では、就農体験として患者さんに実際に野菜を収穫してもらい、その場で調理して食べてもらうことも行っています。食べてもらった患者さんから、直接感想を聞くことも出来ますし、苦手だった野菜が食べられるようになるお子さんがいたりもして、食育にダイレクトに関わることが出来ていることを実感でき、とても嬉しいですね。

また、私たち経営幹部の担う業務は、梅岡からは主に方向性を伝えられるのみで、その後の進め方に関してはかなり自由度が高く「任せてもらっている」という実感があります。そのため、梅岡と自分の方向性を、いかにすり合わせながら実現していくかというところにも、面白味とやりがいを感じています。

医療業界の当たり前を変革し、新しい常識を創り出す

ーー今後、梅華会でどんなことをしていきたいですか?

今後は、クリニックで働くスタッフの新しい働き方を実現していきたいと思っています。私も医療業界に携わるようになって初めて知ったのですが、クリニックで働くスタッフは、診療時間の都合上、どうしても中休みが長くなり、拘束時間が長くなってしまうんですよね。なので、例えば朝はクリニック勤務、その後1時間の休憩を取り、午後は事務所で内勤業務を行い、17時には退勤。というような働き方を確立し、個人の趣味や自分の時間を充実させられるようにしたいと考えています。そのためにも、診療業務以外の仕事もどんどん増やしていきたいですね。

また、「梅華会」という医療法人のブランドロイヤリティを更に上げて、全国の方に知って貰いたいと思っています。現在進めている、農業事業や無農薬有機野菜を販売するECサイトの設立、医食同源の考えに基づく飲食店の立ち上げ、行政と連携し地方創生事業に関わるなど、医療法人が診療以外でも地域に貢献出来るということを、全国の他のクリニックの方にも知って頂きたいですね。今後も「医療法人がこんなことやってるの!?」と思われるような事業を発信し、「医療機関は、病気になった時に患者さんの方から行くところ」ではなく、医療の方から患者さんに向かって働きかけていきたいと考えています。

ーー実際に異業種からの転職経験を持つ金生さんから、転職を考えている方に向けてメッセージをお願いします。

私も医療業界は初めてでしたが、学ぶ姿勢さえあれば、バックグラウンドは全く関係ないと思っています。「悩むよりも、まず行動」そんな方が梅華会にはマッチするのではないでしょうか。

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