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キャリアに悩むエンジニアが、「アドテクエンジニア」を目指すべき理由

とてつもないスピードで技術革新が進んでいくIT業界。常に新しい学びがあることに面白さを感じる一方で、「これを極めたらこれからのキャリアは安心」と思える技術がなく、エンジニアのキャリアに不安を感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

Web / SI / ITコンサルなど、領域においてキャリアアップの方向性は異なるかと思います。特にテクノロジーが好きなエンジニアが多く在籍をしているWeb領域においては、技術力を身に着けるべく、自己研鑽をしていらっしゃるかと思います。

FLUXでは、”アドテクエンジニア”という新しいキャリアの選択肢を提示しています。専門スキルを持つ人数が少ないわりに市場ニーズが高く、どの業界でも通用するスキルが身につきます。

アドテクエンジニアの市場価値とは?アドテクエンジニアになるためには?CTOのEdwin Liさんにお話を伺いました。


CTO Edwin Li

3歳から父親の影響でパソコンを触り、小学生でプログラミングを学習。学生時代に中国にて北京代表として数学・天文学・物理学・化学オリンピック優勝。中3でTOEFLの塾教師になる。英ケンブリッジ大学コンピューターサイエンス学部を1年で中退し、東京工業大学工学部に入学。アルゴリズム、機械学習、深層学習を専攻する。在学中は英語の学習塾の立ち上げに携わる。中国英語翻訳者資格最年少記録保持者。

未知への挑戦に心が踊り、アドテクエンジニアの道へ

――Edwinさんは、ケンブリッジ大学を中退し、東工大を主席で卒業。在学中は英語教育の塾を立ち上げたとお聞きしました。アドテクに興味を持った理由はなんでしょうか?

小学生の頃からプログラミングをしており、大学では情報系を専攻していました。子どもの頃から慣れ親しんでいたせいか、ごく普通のシステムを開発するのは簡単で、つまらなかったんです。そのため、英語の塾講師をしたり、EdTechを活用した塾を立ち上げたりしていました。

塾講師をしながらシステム開発の仕事も受けていました。そんな中、2018年頃に、FLUX 現COO 布施さんからFLUX 現CEO 永井さんを紹介されました。何かビジネスを立ち上げたい、プロダクトを立ち上げたい、などの話をしており、ただ、開発を担当できるメンバーがいなくて困っているとのことでした。ただ、当時から「アドテク」の領域においてビジネスをしたい、という気持ちを永井さんは持っていました。

忘れもしません。恵比寿のタリーズコーヒーで、永井さんがノートを広げて手書きでアドテクの仕組み/市場について教えてくれたんです。正直そのときは、アドテクの「原理」の半分も理解できませんでした。ただ、コンセプトが面白そうだなと思ったのです。そもそもネットサーフィンをしているときに広告を目にするのは当たり前すぎて、原理を考えたこともありませんでした。探求するのが根っからの性分なので、どんな原理なのかすごく気になりましたね。

ただ、ネットで調べても全然情報が出てきませんでした。日本語はもちろん、英語の情報もなかったのです。つまり、世の中にノウハウがほぼ公開されていない。正解がないことを探求するのは、僕としてはものすごくワクワクすることだったのです。

それからはとにかくアカデミックの論文を読み漁りました。大学の研究室には多数足を運びましたし、海外のカンファレンスを探したり、特許を読んだりもしましたね。どれだけ調べても、出てくる情報はわずかで。それを解読して自分なりに理解しました。その過程も楽しかったですし、これをビジネスに実装するのは、すごくエキサイティングなことに感じました。

正解があることについてはワクワクしないタイプかもしれません。正解がなく、且つ原理がものすごく複雑であるアドテクに惹かれていきました。


有用だが難解すぎて広がらないのがアドテクの課題

――Edwinさんの探求心の強さが伝わってきます!そもそもアドテクとはどんなものなのでしょうか。

アドテクの発端は2008年のリーマンショックで、ウォール街のエンジニアが職を失ったことにあります。株取引のシステムを模倣し、RTB(Real-Time Biddng)の仕組みを作ったんです。リアルタイムで大量の情報をもとに、ロジカルに価格を決める。革命的でしたね。

ーーそれだけの価値があるのに、あまり知られていないような気がします。

実はアドテクはオープンソースで公開されているんですよ。ただ、難しくて、理解できる方が少なく、活用できないのです。論文を読み解けるレベルがないと理解、活用は厳しいかと思います。

アドテクの仕組みとしては、DSP(Demand-Side Platform)とSSP(Supply Side Platform)の大きく2つが挙げられます。DSPとSSPの「原理」は非常に難解なため、理解できている方は少ないかと思います。原理を理解できないとビジネスができないわけではありません。そのため本質的に理解できていなくとも事業は成り立ってしまうのです。ただ、エンジニアとしてアドテク領域で働くのであれば原理を理解したいですよね(と僕は思っています)。

難しすぎて、広がっていかないのが現状と言えます。


キャリアに悩むエンジニアこそ、FLUXへ!

ーーエンジニアでアドテクのキャリアを積んでいる方は非常に希少なんですね。Edwinさんがキャリアとしてアドテクエンジニアを勧めたい理由は何ですか?

エンジニアの多くは、「新しい技術をキャッチアップし続けること」にやや疲れを感じているのではないでしょうか。例えばフロントエンドのフレームワーク。Angular.jsやVue.jsが流行したかと思いきやすぐにReact、そしてTypeScriptなど少し前にトレンドになった技術がすぐに廃れていくのですから。一時期、MEANスタックがトレンドになりましたが、今では誰ひとり話題にしていません。技術が移り変わるのは仕方ないことですが、「このサイクルを一生続けられるの?」と不安になる方も多いと思います。

そんな方こそ、アドテクが向いていると思います。今や広告は社会のインフラです。インターネット自体が消えない限り、レガシーになることはありません。かつ、エンジニアが圧倒的に足りていないのです。

ーーなぜアドテクエンジニアが足りないのでしょうか?

まず、専門性の高さです。エンジニアはググるのが仕事のようなものですが、私がはじめてアドテクを知った当時と同じく、今もなおアドテク関連の情報は多くありません。専門性を持つごくわずかなエンジニアに仕事が集中している状態です。

次に、日本の広告業界の独自性が挙げられます。広告代理店に入社しても、アドテクエンジニアにはなれません。広告業界は海外の技術をOEMで使用しているからです。Yahooでさえ、独自のアドサーバーを作っておりません。現在、日本でアドテクエンジニアになりたいならば、FLUX以外の選択肢はありません(と言いたいです)。

ーー日本でアドテクエンジニアになる道は少ないのですね。ほかにも、アドテクエンジニアの魅力はありますか?

異業種や異分野にも適用できることです。

アドテク領域で有名なAppNexusの社長は、RTBを活用して農業Tech企業を立ち上げています。もともと株取引から生まれたアルゴリズムであるDSPとSSPは、ディマンド(受容者)とサプライ(供給者)をうまく融合させていくという考えです。

そのため、ディマンド(受容者)とサプライ(供給者)が存在しているサービスであれば、アドテクのスキルは活かすことができます。例えば、マッチングアプリ/求人広告/ECサイト/ホテル予約などはアドに強いエンジニアは求められるかと思います。

――アドテクのキャリアがすごく魅力的に思えてきます!最後に悩んでいるエンジニアの方にメッセージをお願いします。

まだ日本ではアドテクが浸透していませんが、これからどんどん広がっていくと思います。キャリアに悩んでいる方は、ぜひアドテクエンジニアを検討してみていただきたいです。

ただ先述した通り、日本でアドテクを勉強したいなら、FLUXしか選択肢はありません。ほかに高い専門性を持つ会社がないのです。

安心してください。毎日の勉強会など、教育プログラムが整っています。評価としてスキル評価のレベリングも行っており、自分の能力を可視化することもできます。探求心と成長意欲のある方にはぴったりの環境だと思います。

僕がアドテクを学び始めたころは、最先端に追いつくのに必死でした。でも今は、最先端を共に作ることができます。未来のアドテクを共に築いていきましょう!

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