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“ブレーンセンターのものづくり”を感じた瞬間

こんにちは。
企画部ディレクターの「由」です。

はやいもので、あっという間に年の瀬ですね。
2019年、おかげさまで色んな刺激的なお仕事をさせてもらいました。
その中でも、特に私にとって印象的だったことをお話させてください。

「信頼関係があるからこそのマジレス」

このフレーズは、『良いディレクションとはなにか?』というテーマで開催した 社内の勉強会にて耳にした一節です。 これ、個人的には2019年ベスト3に入るくらい響いた言葉でして。

本音と建前だとか、忖度だとか、気遣いだとか、ついついそんなことを気にしてしまうことって、誰しも仕事していたらあると思うんです。

予算と時間、お客様の社内の様々な都合など、私たちは限られた条件の中で企画~デザイン~編集~制作を進めていかないといけません。そうすると、一緒に作っているメンバーに遠慮してしまったり、迷ってしまうこともしばしば。自分の意見に確信が持てないときは、特に。

だけれど、自分ひとりだけでは完結しないものづくりの現場では、ときには本音の会話(=マジレス)が欠かせないのだなと今年は何度も痛感させられる場面が沢山ありました。


例えば、とある企業サイトの提案デザインを作り上げるための、後輩デザイナーKとの打ち合わせの場面で。

私「うーん、カッコいい感じでまとめてくれたけどさ、ここってもっと抽象的なモチーフ使ったビジュアル使えないかな」
K「・・・由さん、それは違いますよ。ここの会社さんは工場に特徴があるから、下手に抽象的な要素を使って曖昧なメッセージにするんじゃなくて、工場撮影の全面写真を使って1枚絵で勝負したほうがストレートに伝わるだろうって、こないだ話したじゃないですか。」
私「あんまり仕上がり想像つかないけど、本当に上手くいくのかなあ」
K「大丈夫ですよ。それに、ここでありがちなデザイン出したらお客さん喜びませんって。」
私「確かにそれもそうだね。撮影の時にはお客さんの協力が必要にはなるけど、それで提案してみよう。」



例えば、とある企業サイト制作のための工場撮影に、カメラマンAさんと一緒に出向いた場面で。


私「ここの工場内全景のカットは、このデザインカンプ(仕上がりイメージ見本)みたいに真正面から撮って下さい」
Aさん「・・・由さん、ここのカットって、ちょっと思い切って魚眼レンズ使って下からの煽りで撮っちゃダメですか。その代わり、時間の都合で元の想定カットは諦めることになりそうだけど」
私「うーん、元々全然想定してなかったので、どうしようかな・・・」
Aさん「絶対その方が面白いですよ。製品が上から沢山吊られたこの製造ラインの特長を捉えるなら、その方が上手く独自性を表現できると思いますよ」
私「・・・そこまで言うならやってみましょうか。お客さんと社内のデザイナーには私から話をつけてきます」

例えば、とある投資家向けレポートの制作中の、後輩エディターNと校正の打ち合わせの場面で。


私「ここの特集ページ、誌面企画とキャッチコピー考えてみたけどどうかな。」
N「伝えたい要素は全部入ってますし、悪くないですけど、ぶっちゃけこれ平凡じゃないですか」
私「うっ、そう言われたらそうかも。小綺麗にまとめすぎてるというか、特集ページにしては勢いが無いかなあ」
N「そう思います。このページの本文は、私の方で書いておくので、キャッチコピーはせっかくだからもっと攻めた表現まで詰めた方がきっとお客さんも喜びますよ」
私「そうだね。もうちょっと頑張って、ここまで使ってないフレーズ引っ張り出してみるよ」



これらはほんの些細な一場面ですが、立場に関係なく「本当にお客さんが喜んでくれる表現」を作り上げるために、限られた条件の中でも、とことん本音で意見を言い合える当社の環境はありがたいなと感じています。


冒頭で触れた社内勉強会で聞いたフレーズには前後に少しだけ続きがあります。

プロジェクトメンバーはもちろん、顧客であっても、信頼関係があるからこそのマジレス。仲が良いから褒めあうのではなく、共通のゴールに向かって本音で喋れてこそパートナー。

普段から何気なく意識していたつもりですが、「共通のゴールに向かって本音で喋れてこそパートナー」これはこれからもちゃんと覚えておこうと思ったものです。



最後になりますが、この姿勢はお客さんに対してもまさに同じだと思っています。

「本当にその修正、必要ですか?最初にお伺いした要望を叶えるためなら、この表現は安易に変えちゃだめです」
「社内で再度ご検討いただかないといけないので、少しご無理言いますが、でもこの表現は是非もっと一緒にブラッシュアップさせてもらえませんか。その方が、読者の方にはきっと届きますから。」


ゴールに向かって、言いにくくても交渉した方が良いことであれば、本音で話す。
それが“ブレーンセンターのものづくり”の現場だと私は思います。



てなわけで、現場からは以上です。
皆様、良いお年を。



隣の席の後輩Kさん「由さん、積み上げた書類が私の席にまで倒れ掛かってて正直ジャマなんですけど」
私「ご、ごめん・・・年内に片付けるから許して・・・」
本音の会話、大事です。


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