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【舞台裏編】「子供たちみんなで考えよう!夢のサッカースタジアム」

2020年12月22日 アンダーデザイン主催・FC大阪協力の配信イベント「子供たちみんなで考えよう!夢のサッカースタジアム」を開催しました。

計画があがったのは11月中旬。FC大阪さまとの共催イベントで企業向けに行ったDX(デジタルトランスフォーメーション)勉強会が好評だったことから、次はお子様を対象にDXの紹介のみならず選手と触れ合う機会をつくるというのが当初の案でした。

まずは内容のヒントを得るためNEC Future Creation Hubに訪問しスポーツ界の未来のデジタル活用や、マスク着用や密を感知するソリューションを見せていただきました。


この時点ではまだ参加のお子様にも当社オフィスに来ていただき、選手と直接お話いただいている様子をウェビナー配信する予定でしたが、12月上旬から新型コロナウイルス感染が大阪で再拡大してきたこともあり、計画を変更してお子様はご家庭からzoom参加とすることにしました。

zoomを使ったウェビナー配信、それ自体は当社も経験がありそこまで難しいことではありませんでした。ですが、登壇者が考えてくれた初案の台本をみたとき、その内容の面白さに欲がでてきてしまいました…。
フリースペースに大型ディスプレイがあるアンダーデザイン大阪オフィス。日頃は東京オフィスと常時つないでいるこのスペースをスタジオに見立て、テレビのような番組にしたい!と思ったのです。

この簡素な手書きの1枚のメモから、いかにスムーズに双方向のコミュニケーションをしつつ番組のように配信を成立させられるかの試行錯誤が始まりました。

最初のテストでは社内にあるカメラやPCなどのITインフラ環境とzoomなどのアプリケーションを使って、この番組形式が実現できるのか?ということを検討しました。

まずはJabra Panacastをカメラとして使用し、Jabraスピーカで音声をとるという案をトライしました。Panacastは高性能の180℃パノラマ4Kカメラで、3つのカメラが内蔵されていて狭いスペースを広角でとらえることができるカメラで当社の会議室でWeb会議に使用しているものです。

そして次に試したのがLogicoolのMEETUP。
こちらは東京と大阪をつなぐ大型ディスプレイの接続に使用していて5倍HDズーム搭載の4Kカメラにマイクとスピーカが一体型になっているものです。高性能で音声、映像ともクリアにストレスなくやりとりができます。

(いつもの大阪オフィス)   

(いつもの東京オフィス)

今回は、アンダーデザイン大阪オフィスにFC大阪選手・コーチにお越しいただきメインスタジオとし、各家庭からzoomで参加する子供たち、その双方向のやりとりを配信で見る方々がいるという3拠点の想定が必要でした。ああでもない、こうでもないと何日もかけて複数のパターンで機器構成を試した結果、カメラ・マイクスピーカはMEETUPを使い、zoomからYou Tube連携して配信することに決定しました。

(数回にわたり行った配信テスト)

それぞれの画面の見え方、音声のクリアさ、双方向のコミュニケーションのスムーズさなどテストを重ねました。同時にイベント告知用のWebチラシ制作、こちらも何度もデザインに変更を加えて完成しました。

本番1週間前にはFC大阪フロントの方にお越しいただきリハーサル。大まかな進行、参加いただく選手・コーチの方とお子様とのコミュニケーション方法の確認を行いました。

(メイン会場の見え方も重視する段階に。ソファを移動して、テラスハウス風のスタジオにしました)

この段階ではまだ参加のお子様からのお申し込みがほぼなく不安に思っていましたが、FC大阪さまからSNSでアナウンスしていただいた結果、4組6名と予定より多くのお子様にご参加いただけることになりました。

本番3日前からはご参加のご家庭とzoom接続テストを行いました。
そして、ここでとても大事なことに気づいたのです。それは皆さん本当にFC大阪が大好きでこのイベントを楽しみにしてくれているということ!

2020年はコロナ禍で試合数も少なく、スタジアムでの応援や選手との触れ合いが少なかったFC大阪ファンの子供たち。テストの段階からサイン入りのユニフォームや考えてくれた夢のスタジアムを見せてくれ、ワクワクしている様子が伝わってきました。

そこで前日に再度打ち合わせし、構成を見直し参加者により楽しんでいただける内容に変更しました。
そして迎えた本番当日!アンダーデザインメンバーは4時間前から会場設営、機材チェック、進行のイメージ確認。直前に選手から見える位置のディスプレイを大きいものに変更し、zoom越しのコミュニケーションに臨場感がでるように最後までこだわりました。

2時間前にFC大阪の舘野選手、平野ヘッドコーチ、青野マーケティングダイレクターが到着し最終リハーサル。その後、お子様とのzoom接続が終わりいよいよ配信スタートとなりました。

進行もスムーズで笑顔あふれる本番でしたが、サッカー界のデジタル化、平野ヘッドコーチのデータ分析、お子様の夢のスタジアムの発表、全体の流れをみて、司会が急遽予定を変更、用意していたスライドを割愛して舘野選手への質問コーナーに変更する機転をきかせていました。

裏方を担当したエンジニアは、要望に応えられるように配信方法を何度も考えてくれました。直前の思わぬ機材トラブルも落ち着いて解決し配信を進め、終了した直後の一言「次はもっとうまくできますね」はとても印象的でした。

アンダーデザインメンバーは、コロナ対策として体調不良があった際の交代メンバーも含め準備を重ねていました。もっとレベルをあげることはできると思いますが、皆様のご協力をいただいて参加者が楽しんでいただける時間になったこと、1枚の手書きのメモからチームの力を合わせてイベントとして実現できたことを誇らしく思いました。

本番の模様は以下の記事やYou Tubeアーカイブでぜひご覧ください。
【イベントレポート】
https://www.wantedly.com/companies/company_6199774/post_articles/302313

【You Tubeアーカイブ】
https://www.youtube.com/watch?v=mzJKI3NkMm8&feature=youtu.be

コロナ禍で、会いたくても会えない、伝えたくても伝える方法が分からない、という声を耳にする機会が増えました。 情報通信インフラを提供するアンダーデザインとしてお客様に提供していた「通信・ネットワークを構築する」ことは、手段でありその先の「思いを伝え合う」ことが目的であることを改めて気づきました。 今回の取り組みをきっかけに今後もウェビナーやイベントを企画し「人の感情まで乗せるインフラを提供」に挑戦していきます。

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