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CAとして現場で働いたからこそできる指導を。CAから専門学校講師へ

航空業界に進みたいという学生の夢を叶える。日本外国語専門学校の国際エアライン科講師の方に、入校の経緯と学生の夢を叶えるためにどのような指導をしているのかを伺いました。

中東でCA→国際エアライン科講師

-前職は何をされていたんですか

中東の航空会社でCAをしていました。その前はアメリカの航空会社、さらにその前は日本で。大学を卒業した時は全然違う方面を志していたので、CAになるまでは卒業から2年ほどブランクがありました。

-入校の経緯を教えてください

中東に5年間いたんですが、日本に帰国しようと思ったタイミングがありまして。それで転職サイトに登録したら、校長からオファーが届いたのがきっかけです。「CAの経験を生かして働ける」点に興味を持ちました。

自分が教育関係の職につくとは夢にも思っていなかったんですが、「こういう選択肢もあるのか」と初めて気づきました。塾講師等の経験も一切なかったので、大きなチャレンジだったと思います。

-初めての教壇で苦労はありましたか

最初はもう何が何だかという感じで(笑)。19〜20歳の年齢層が対象の仕事をしたことは初めて、30人に注目されて話す経験も初めてでした。学生の反応を見ながら授業を進めるんですが、最初はうまくいかずに落ち込むこともありましたね。

先輩の先生方にアドバイスをもらって徐々に形になって。今は学生の人数が多い授業にむしろ面白さを感じています。

CA現場の泥臭さを伝える

-入校後はどのような指導を担当されているんですか

国際エアライン科の講師として学生の指導をしております。具体的にはモックアップといって実際の航空機の内部を模した教室で、CAとしての実務を指導していくのが一つ。あとは現場で使用する英語の指導ですね。担任しているクラスのホームルームも行います。

-現場のCAとして活躍されてました。学生にとっては憧れの存在ですね。

そういう存在になれていればいいですね。私の役割は学生にCAの仕事の現実を伝えて、覚悟を持って業界に飛び込んでもらうことだと考えています。もちろん技術的な部分も大切なんですが、スタートの部分で勘違いしないことが大切です。

世間一般でのCAやグランドスタッフのイメージって、身長が高かったりルックスがいい人が集まる華やかな職場だと思うんです。学生は社会人経験がないのでそういったイメージをそのまま信じて入学してきます。身長が高いから、ルックスがいいから活躍できるだろう的な感じですね。

まずはこの勘違いを正してあげる必要があります。例えば便が欠航になったら何日も外国で待機しなければならないし、様々なトラブルにも対処しなければならない。乗客の命を預かる仕事なので覚悟も必要だし、そういった場面に遭遇する可能性だってある。私は現場での勤務を通して「CAは泥臭い仕事」と感じているので、その経験を学生に伝えていきたいと考えています。

学生にたくさんの選択肢を用意してあげることが大切

-担任のクラスの進路指導も重要なお仕事ですね

とても責任がある仕事ですね。学生にはより多くの選択肢の中から進路を選んで欲しいと考えています。「国際エアライン科に通っているからCAやグランドスタッフにならなければならない」わけではないんです。

授業を受けているうちに「自分の思っていたのと違う」「適性があるか疑問が出てきた」など進路に対する悩みが生まれてくる学生もいます。その場合に、他にどういった進路があるのか選択肢を提示してあげて、一緒に考えるようにしています。2つの中から1つを選ぶより、20の中から1つを選んだ方が可能性は広がるので。

幸い日本外国語専門学校は幅広い業界への就職実績もありますし、他の学科の先生方との連携もあるので、協力をしながら学生の希望を叶えるようにサポートを行っています。

あとは担任として日常的な学生とのコミュニケーションも大切ですね。地方や海外から入学する学生も多いですし、みんな若いのでホームシックにかかったりとか、精神的に安定しないケースもあります。いきなり泣き出してしまったりとかもあるんですけど、まずはしっかり話を聞いて精神的なよりどころになれるように心がけていますね。普段から話しやすいように「髪型変えたの?」とか適度な雑談をしたり等も大切です。

-進路指導において最新の業界の情報は必須だと思うんですが、どのようにアップデートしているんですか

まずは、現場で働いているCA時代の同僚には状況を聞くようにしています。あとは、卒業した学生が顔を出してくれることがあるので、その際にも情報はアップデートしています。

やはり、卒業生から得る情報は大きいですね。航空業界の状況とそれに伴って必要とされる人材を知ることができるので、私たちとしても「じゃあこのような指導をしなければならない」と繋がっていく。

学生の成長が嬉しい

-このお仕事のやりがいを教えてください

入学時は本当に未熟で子供だった学生が、希望の業界に就職して立派に活躍している姿を見るのが本当に嬉しいですね。責任のある立場なのでプレッシャーもありますが、今後も講師としても人間としてもさらに成長して、学生の夢を叶え続けていきたいです。

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