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新入社員×ベテラン社員のクロストーク|クライアントに選ばれるクリエイターになるために大切なこと

展示会のトータルプロデュースを主戦場とするBEAKS。空間デザインというカテゴリーにおさまらず、デジタルコンテンツやグラフィックなどあらゆるクリエイティブを創出し、クライアントの本質的な課題解決に伴走し続けています。今では依頼いただく案件のほとんどが直クライアントとなり、コンペなしで指名受注いただけることも多数。選ばれる続ける組織やクリエイターへ成長するには「ものごとをニュアンスで捉えず明確に言語化する」「インプットとアウトプット」を大切にし、その考え方やプロセスを次世代へ継承し続けています。
2023年4月に新卒入社した中野と前田、デザイナーとディレクターというそれぞれ違うポジションで奮闘中の二人が今感じていることや、BEAKSで得た気づきとは一体どんなものか?指導係でもあるベテランディレクター沖田とのクロストークを通じて紐解いていきます。

右から
中野 友里恵(なかの・ゆりえ デザイナー/2023年新卒入社)
前田 咲夏(まえだ・さな ディレクター/2023年新卒入社)
沖田 壮司(おきた・たけし ディレクター兼マネージャー/2011年中途入社)

デザイナーからディレクターへ転身。個人の能力や強みを最大限に活かせるポジションをアテンド

沖田:二人とも実は同じ建築系専門学校で、同じ学科出身なんだよね。

中野:そうなんです、まさかこんな偶然があるなんて…(笑)

沖田:中野さんは「とにかくデザインが好き!」という気持ちが面接の時やポートフォリオから伝わってきて、ものづくりに打ち込むまさにデザイナータイプだな、というのが第一印象だったな。

中野:学校では建築物を中心に学んでいましたが、勉強していくにつれどちらかといえば展示会やショールームといった商業デザインの方が好きだなぁと感じていて…。だからBEAKSのHPでたくさんの展示会ブースの実績を見て、すごくワクワクしていました!

沖田:前田さんはすごくきっちりした人という印象。もともとデザイナーで応募してくれたけど、デザイン自体を考えることよりものごとの本質を考えることにボリュームを置いている感じがしたなぁ。「建築物を建てたい」ではなく「建築を建てることで、ものごとを解決したい」という課題解決にフォーカスしていたよね。この思考はディレクター向きだと思って、面接でデザイナーではなくディレクターの方を推したよね(笑)

前田:面接の途中から7:3くらいの割合でディレクターに関する話が多くなって、「あれ?私デザイナーで応募したんだけどな?」と思ってました(笑)

沖田:もちろん最初はデザイナーで入社してもらって、後からディレクター的な役割もやってもらってもいいかなという気持ちもあったんだけどね。でも課題解決に視点を向けられる前田さんの強みは、ディレクターになった方がより活かせるし成長スピードが速いと思ったから、ディレクターで内定を出したんだよ。

前田:専門学校の先生や友達にも相談したら、みんなディレクターの方が向いてるんじゃない?って言ってくれて…ちょっとびっくりでした。でも自分ではまったくわからなかった強みに周りから気づかせてもらって、背中を押してもらいました。
BEAKSはディレクターもデザイナーも、みんなやってることが少しずつ違いますよね。コピーを書いたり動画を作ったり、自分の得意分野を強みにして活躍しています
じゃあ自分だったら図面が描けるから、デザイナー目線を持ったディレクターを目指していけたらいいのかな、と思ってBEAKSに飛び込みました!

沖田:入社して3ヶ月くらいだけど、ぶっちゃけ今はどう感じてる(笑)?

中野:当たり前のことですが、学校でやってた勉強とは全然違う!ということですね。BEAKS独自の図面の描き方もそうですし、先輩について実案件のプランをどうパースに起こすか…毎日試行錯誤と学びの連続です。でもやってることは全部とても楽しくて、まったく苦じゃないです。

沖田:頼もしい!なんでも楽しめるところが中野さんのいいところだよね。まずはとにかくいろんな図面やパースに触れる段階だね。初級のプランからだんだん難易度の高いプランにもチャレンジしてガンガンレベルアップしてほしいし、中野さんなら絶対できると思う。

前田:私は実践でクライアントの打ち合わせに同行したり、実際に見積もりを作ってみたり…。見積もりなんて生まれて初めてなので、楽しさ半分・怖さ半分でドキドキしながらやっています。

沖田:ディレクターは最低限図面が読めるようになることやとにかく現場に慣れるために打ち合わせに同行してもらったりするけど、前田さんはかなり早い段階で見積もり作成を始めてもらったね。
前田さんはもともと図面を理解できているから、早く見積もりができるようになれば「クライアントの要望は大体これぐらいの予算感で叶えられそうだな」とプロジェクトの全体像が見えやすくなるからね。

中野:それぞれの長所や強みを活かせるように指導してくださってるんですね。

沖田:僕はもともとテレビ局のADでデザイン業界とは無縁だったから、図面の上下はどっち?くらいのレベルから始まってるから(笑)

前田:0がひとつ間違うだけで10万が100万になってしまうという責任感と緊張感がすごくて…。今はイベントブースに行った時にもこの看板は高そうだな、費用はこれくらいかな…と、デザインの横にお金の単位が見えるようになってきちゃいました(笑)

沖田:(笑)もうそこまで意識できてるのはすごいと思うよ。もちろん僕らの仕事は優れたクリエイティブを創ることだけど、予算ありきな部分も大きいから。その感覚は引き続き大事にしていってほしいな。

アイデアをロジカルに説明できるのがBEAKSの強さ

沖田:先日初めて二人に某大型案件のオリエンと社内のキックオフミーティングに参加してもらったけど、どうだった?

中野:わからないことを調べてるうちにもう次にいってる!と、アイデアラッシュのスピードについていくのに必死で…。でも「そういう考え方があるんだ!」と皆さんのアイデアを聞けたのはとっても刺激的な時間でした。そして一つのアイデアが、いろんな意見を織り交ぜることでどんどん広がっていくのを目の当たりにして、私も早くその輪の中に入っていけるようにしなきゃ!と思いました。

前田:私も同じで、とにかく聞き逃さないようにするのが精一杯で余裕がなかったです。それと同時に、皆さんが出しているアイデアはどんな考えでそうなったのか?というロジックを説明する重要性を感じましたね。それができないと、どんなに素敵なアイデアも説得力がなくなってしまうんだなと…。

沖田:なんとなくこれがいい、という感覚やニュアンスで伝えるのとロジカルに伝えるのとでは、クライアントの納得感が全然違うからね。なぜこれがベストプランなのかをきちんと言語化できることがBEAKSの強みであり、クライアントが僕たちを選んでくださっている理由でもある。

中野:私たちに指導してくださる時もそうですよね。何か間違ったとしても「間違ってるよ」で終わるんじゃなくて、「これはこういう意図だからこうなるんだよ」と必ず理由まで説明してくださいます。

前田:正解だけを教えてくれるんじゃなくて、なぜこうなのか?という過程を重点的に教えてくれますよね。「なるほど、だからこうすればいいのか!」ってストンと理解できるし、言語化もしやすくなるんだなと思いました。

沖田:だから僕も含め、BEAKSの人達ってみんなフィードバックが長いよね。

中野・前田:(笑)

沖田:それは疑問をそのままにせず、根本的に理解してもらうことを大事にしているから。相手がきちんと理解したっていう確証が得られるまで、しつこく説明するからね(笑)

中野:きちんと時間をかけてフィードバックしてもらえるから理解度が全然違います。私、これまで自分が失敗したことについて、そこまで真剣に考えたことがなかったんです。表面上でしか理解が及んでいなかったんだと初めて気づきました。きちんと振り返って納得しないと、本当の意味での理解とは言えないんだなと感じています。

「なぜ?」を追求することがインプットの始まり

沖田:でも、まずは二人とも一歩ずつ目の前のことからクリアしていけばいいと思ってるよ。成長を急いで慌てる必要はまったくない。
これはデザイナーとディレクターどっちにも当てはまることで、目に入ったもの・聞いたものをどれだけ素直に吸収できるかそれによって1年2年後、できるようになっている量が全然違うからね。どれだけ自分をゼロの状態にして人の話に耳を傾けられるかが一番大事。とにかくいっぱい自分にインプットするための方法を考えてみてほしいかな。

前田:沖田さんはどうやってインプットしていたんですか?

沖田:まずはすべてにおいて疑問を持つこと疑問を持つ→考える→調べる、それが全部インプットに繋がるからね。例えば他社のブースを見てかっこいいなと思った時、なんでここに看板が付いてるのかな?おそらくこんな目的で付けたのかな?じゃあこういう打ち出しをしたい時はこんなデザインの看板を付けると効果的なのか…と考えていくと、自分の中の引き出しがどんどん増えていくよね。
いつも二人が失敗したとき、僕が「なんでこうなったと思う?」「何が伝わってないと思う?」ってよく聞くじゃない?

中野:先輩方みんな、日頃からすごい「なんで?」って聞きますよね(笑)

沖田:(笑)あれは詰めてるんじゃなくて、どういうプロセスを踏んだ結果どこでつまづいたのかをきちんと理解できれば、同じことも繰り返さなくなるよね。それもインプットのひとつ。
「さっきあそこの段差を見ないでジャンプしたからこけたんだな。じゃあ今度はそこの段差をきちんと見よう」ってなったらもうこけないよね。それを言語化をできるようになるために「なんで?」って聞いてる。インプットしたあとは必ずアウトプットすることで自分のモノにする。それの繰り返しだね。

前田:根本的な話なんですが、ものごとを説明する時は自分と相手の前提は違うということを念頭におくべきだと学びました。特にディレクターはデザイナーや現場の職人さんだったり、人にものを伝えるシーンが多い仕事です。伝わってるだろうと思ってた内容が、相手はまったく理解していなかったり…。それも「なんで伝わらなかったんだろう?」「じゃあこの表現なら伝わるよね」というやりとりを通して気づくことができました。

沖田:これから二人はどんなデザイナー、ディレクターになっていきたい?

中野:見た人の印象や記憶に残るデザインを作りたいですね。先輩が担当したある展示会ブースの現場に行った時、めちゃくちゃ感動したんです。
それは物流会社の展示会ブースで日本地図をモチーフにしていたんですが、日本地図が立体構造になっていて。他社のブースにいた人たちも写真を撮りにきたりと、すごく注目を浴びていました。
そんな風に人の目を惹きつけるものを作れるデザイナーになりたいと思います。

前田:私はやっぱり将来的にはデザインもできるディレクターを目指したいなと思いますね。ゼロから100にするだけじゃなくて、プラスアルファの提案までできる人になりたい。クライアントにとっても社内にとっても、「前田に頼めば安心」と思ってもらえるような存在になっていきたいです。

沖田:僕らの業界は表向きはキラキラして見える世界だけど、正直泥臭い現場もたくさんある。二人もこれからいろんな経験を重ねていくと、そんなシーンにたくさん出くわすと思う。
でもどんな時も絶対に忘れてはいけないことは、「クライアントが何を求めているか」という原点の部分。仕事に追われるとつい「こなす」方にシフトしてしまいがちだけど、その視点は絶対忘れないでほしいな。

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