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スタートアップ新入社員が聞く!忖度なしの社長インタビュー

新入社員の石毛です。今回は新卒である私が、保木社長にインタビューしていきます。
普段会話することは多いですが、どうしても目の前にある業務が中心となってしまいがち。新卒の特権を使って「聞きたいことを聞きまくろう!と思い、今回の企画になりました。起業するときや会社ができてから経営をしてみて感じたリアルな感想や、パーソナルな部分までてんこ盛りでお届けします!

起業した理由はルーティンからの脱出

石毛:今日はインタビュー宜しくお願いします。せっかくの機会なので遠慮なく聞かせて頂きます。

保木:お願いします!なんでもどうぞ。

石毛:早速ですが、なぜ起業したんでしょうか?

保木:前職の会社が組織が大きくなったから。前職はRPAホールディングスという会社で、RPAのリーディングカンパニー。2018年3月にマザーズに上場したんだけど、会社が大きくなりすぎていることを感じたのね。
僕は、2015年4月にRPAホールディングスに入社したんだけど、その時はグループで30名程度の会社だった。30人って高校の1クラスと同じような規模だから、全員の顔と名前がわかるような状態。仕事も余白が多かった。実際にメインのコンサルティングだけじゃなくて、インターン・中途人事とか、営業、法務、PL管理とか、総務以外のことは一通りやらせてもらえたんだよね。
それが楽しいし、勉強になると思って働いていたんだけど、どんどん組織が大きくなるにつれて、そういう余白が無くなってきた。具体的にいうと、リード顧客をサービスに定着させる内勤のカスタマーサクセスとか、開発だけをするエンジニアとか。上場するときには、人事部や法務部といった、一通りの部署ができてた。
この規模でいうと古株になっていたけど、このままいても同じことの繰り返しかなと窮屈さを感じて、転職か起業に悩み、起業をしたということ。基本的に、同じようなことを毎日やることが苦手なんだよね。大学生の時は、飲食店で何回かバイトしたけど、仕事を単調に感じて毎回3ヵ月ぐらいしか続かなかったし。。

石毛:ちょっと社会不適合者っぽいです(笑)ぶっちゃけ、起業前の想定からしてうまくいっていますか?

保木:1年目に関しては、全体的に想像以上にうまくいっているというか、出来過ぎなぐらいだったよ。2つトピックがあります。

1つは売上面。起業して30%の会社が1年でなくなると言われてるので、1年目に最も重要なのは会社を存続させることだと思って仕事をしてた。
個人事業主とは違って、会社として従業員を10名ほど雇っているので、その人たちが食いっぱぐれないようにしないといけないなと。幸い、大手企業の中でも一流企業と呼べるようなクライアントとも多く取引をさせて頂けて、売上は創業時に立てた年間目標の1.5倍以上になった。うちが契約させていただいている税理士さんは、スタートアップも多く見ている人なんだけど、他社は存命目的の借り入れの話もあるみたいで、1年目からうまくいっているのがすごいと褒められたほど。でも、1年続けるのも大変だったので、改めて大企業・優良ベンチャーの創業者はすごいなと、まだまだ足元にも及ばないと思ってるんだけど。

2点目は人事で、実はこれが1番の悩みだったんだよね。あまり人脈がある方ではないので、スタートアップで主流になっているリファラルはあまり期待できない。そうすると、紹介会社頼りになってしまう。幸い、取引をしているスローガンさんは前職から4年の付き合いなので、素晴らしい人を紹介してくれたんです。結果3名の優秀な人を向かい入れることができ、2年目に向けては盤石の体制ができたと思う。石毛君みたいなとっても優秀な人も入ってくれたし。

石毛:(苦笑)起業してよかったと思うことはありますか?

保木:起業して経験したことは、ほぼ全てよかったと思ってる。「起業しなきゃよかった」と思ったことは本当に1度もないんだよね。不思議だけど、起きている時間ずっと仕事していても好きなことだからやれているのかな。

具体的に2つ挙げると、外部環境としては、誰と会っても社長として接してもらうようになったこと。この規模の社長はあらゆる決裁権を持っているので、いろんな話が舞い込んでくる。クライアントからも、一目置かれた存在。ただ、それには相応の振る舞いや、価値提供が求められるわけで、僕は会社の最後の砦であり、そこで価値を出せなければ、ステラアソシエは終わりとなってしまう。そういう意味で一つ一つの打ち合わせにおける発言や、提出する資料の一言一句を吟味するようになったかな。内面、つまり自分自身の変化としては、何に投資するかを超シビアに見るようになったこと。これは仕事もプライベートも。仕事でいうと、社員の福利厚生一つとっても、本の補助を月いくらにするのが、最も効果的なのかを考えて、月三千円にしたんだ。前職でも書籍補助があって、しかも上限が明確にはなかったんだけど、それを利用して今すぐ必要ない本も買って、積読しちゃうこともしばしばあった。
これは良くないなと思って、従業員には本当に必要な本を厳選して買って、吸収してほしいなと。そのミニマムが月2冊だと判断しました。こういう、会社の判断、ルールを経営に即して考える癖がついたのは、雇われていた頃からの成長かなと思っています。起業しなきゃよかったとは思っていないけど、経営者はやっぱりキツイ(笑) 悩みが多すぎるというか、次から次へと問題が起きて対処していくという繰り返しなので、基本的にオススメできない仕事です。スタートアップから会社を大きくしたような創業者は、本当にリスペクトしてます。
ただ、その分の自由度はすごいなと実感してます。どこで働くか、誰と働くか、自分や従業員の給料、仕事の時間を何に割くか、出社時間、服装など、仕事におけるあらゆることを自分で決められる。ストレスは多くても、自由度と天秤にかけたら後者のメリットの方が圧倒的に大きいと感じています。事業さえ回っていれば、経営者はQOLが超高いですよ。

仕事を早く覚えたいなら仕事をしよう

石毛:話は変わりますが、仕事はどうすれば早く覚えられますか?

保木:単純な話、仕事の優先度を1番にすることだよ。仕事のために体調管理したり、休みの日も勉強したり、出かけている時も仕事のことを考えたりする人が一番伸びる。それが少ない人ほど、成長は遅い。
でも、これは意識的にすることは多分できなくて、自分の仕事が好きだとか、「できなくて悔しい」というモチベーションがあってできることだけどね。勘違いしないでほしいのが、24時間仕事をするということではないこと。仕事を常に考えて生活をするってことだね。

石毛:根本的なモチベーションが重要なんですね。ステラアソシエとして、「これはやったぞ!」と言えるものを教えてください。

保木:昨年支援したある会社の事業が立ち上がりつつあることです。支援の段階は事業初期フェーズからだったけど、そこから事業のロードマップを描いて、実行の部分も支援しました。結果、アーリーアダプターからの引き合いを頂けて、実証実験をすることになりました。こういう、新規事業における分かりやすい成果を、プロジェクトの中でしっかり出していきたいなと思ってます。

石毛:そのプロジェクトは成功でしたよね。逆に言いづらいことかもしれないですが、会社の弱みはなんだと思いますか?

保木:メンバーの平均年齢が28歳ぐらいなのに、新規事業コンサルという大手コンサルさえも敬遠するような難しい領域を事業としていることかな。新規事業ってシンプルに表現すると「正解がない、失敗確率が高い仕事」です。どれだけスマートなアウトプットを出したとしても、成果が出るとは限らない。むしろ、泥臭い行動の方が結果に結びつくことの方が多い。そういうぎりぎりの仕事を、若い人が頑張ってやっているというところが、弱みでもあり、ある意味強みでもあると思います。精神的なバイタリティや肉体的な体力がないとできない仕事なんでね。寿命縮むと思うんで、この仕事は僕が年取ったらやりたくないですよ(笑)

猫が大好き

石毛:ちょっと、保木さんのパーソナリティ的な部分も聞いてみようと思うんですが、好きな食べ物はなんですか?

保木:石毛くんが大好きな、ラーメン。家系、二郎インスパイア、豚骨なんでも好きだよ。あとは、カレー。大学時代にインドカレーにハマっていた時期があって、ガラムマサラとかコリアンダーとかスパイスを取り揃えて自宅で作ってました。ただ、1回作ると3日は匂いが消えないので、もうやらなくなったけど。

石毛:ラーメンは僕も大好きなので、おいしいとこ連れてってほしいです。休日は何をして疲れを取っていますか?

保木:みーちゃんと遊ぶことと、ライブ・フェスに行くこと、フットサルが多いよ。知ってると思いますが、みーちゃんは僕と住んでいる猫です。(みーちゃんとのツーショットを見せる)

石毛:かわいいですね、みーちゃん!保木さんのモチベーションはなんですか?

保木:「あらゆることを人に強いられずに、自分が意思決定をして人生を送りたい」というのが、根源的なモチベーションです。
これは、過去の経験が関係しているんだけど、例えば中高ではサッカー部に入っていたものの、万年補欠。でもそれを周囲の環境のせいにしていたんだよね。「俺はもっとできる」とか思っていたけど、それほど努力もしないで、他の人と同じような練習ボリュームしかしていなかった。その時と同じような人生は送りたくないと思っているので、僕がやりたいと思うことは制限なくできるような人間になりたいんです。例えば、働く場所や住む場所は自分で決めたいし、社会に貢献している人には報いたい。その一部を、今の立場ではできているということになるね。

石毛:なるほど。会社ではなく、個人としてのキャリアをどう考えていますか?

保木:これを言うのもどうかと思うけど、仮にステラアソシエが今後50年存続したとしても、社長の座に固執するつもりはないんだよね。やる気がないのに、地縛霊みたい残る会長にはなりたくないんで。今だから言える綺麗事かもしれないけど。
私がステラアソシエでやりたいのは、イノベーティブなサービスを作ること、日本のロールモデルになること、起業家のエコシステムを作ることです。これらを実現してしまったら、他の目標を考えると思います。もしその目標を達成する最善の手段がステラアソシエグループでやることなら残ると思うし、そうでなければ会社は移るかもね。
とはいえ、どれも壮大なことなので、そうすぐに達成できるわけはなく、10年20年で作り上げていくものだと考えてるけど。

石毛:ずっとステラにいるという選択肢以外もあるということが意外でした。そんなビジョンがある中、なぜ僕を採用してくれたんでしょうか?

保木:色々ありますが、会社にいてくれると面白そうだなと思ったからです。というのは半分冗談で、決め手は仕事への熱量です。懸念点を正直にいうと、話し方や会話の論理性などは、荒いと感じました。これは、大手企業の部長と仕事をするうちにとっては、結構なネックです。キャラだけでは仕事ができなく、かなりの納得感を持たせられる人でないとだめので。
でも、場にいると自然と明るくなったり、仕事を始めると夢中になって取り組んでくれる姿がいいなと思いました。私が新入社員に求めるものを持っていると思う。

石毛:そうなんですね、意外ですが、頑張っていきます!では、インタビューをこの辺で終わりたいと思います。ありがとうございました!

保木:ありがとうございました!

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