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"multibook"の産みの親 CRO福井が考えるマルチブックの未来とは?

SAPコンサルタントがベンチャーに挑戦するまで

採用担当:経営者インタビューシリーズ第二段は、2021年7月に株式会社マルチブックCROに就任した福井 和男へのインタビューです。弊社看板商品である”multibook”の産みの親である福井から、マルチブックの未来をお伝えしたいと思います。福井さん、よろしくお願いします!

福井 和男(以下福井):はい、よろしくお願いします。

採用担当:はじめに、弊社へ入社したきっかけを教えていただけますか?

福井:私は新卒でビジネスブレイン太田昭和に入社し、会計システムの設計などに従事しました。途中IBMに数年出向しましたが、約20年ビジネスブレイン太田昭和にお世話になりました。私が20代の頃、SAPができたばかりで、衝撃を受けたことを覚えています。個々にばらばらに管理していた会計、在庫管理、生産管理などが、完全にリアルタイム連携しているシステムは画期的でした。当時会社でもSAPコンサルタント養成アカデミーでトレーニングを受けさせていただきましたが、ご縁がなくSAPプロジェクトに入らないまま20代を過ごしました。30代でSAPの導入プロジェクトの機会をいただけるようになり、SAPコンサルタントとしてのキャリアがスタートしました。この時にマクニカ社の導入案件に入り、前代表の村山に出会ったことがマルチブック(当時の社名:TD&Company)を知る機会となりました。

マクニカ社のプロジェクト後も、SAPコンサルタントとして経験を積み、40代になる前に今後の選択肢を考えました。より会計を深めるか、グローバルに挑戦するか。熟考した結果、グローバルERPであるSAPの経験を生かすため、グローバルへの道を決断しました。次にどこでグローバルに挑戦するかを考え、マルチブックへ参画することを決めました。

採用担当:グローバル挑戦のために、外資企業ではなく、日系企業を選んだのはなぜですか?

福井:はい。外資企業でも日本法人に所属の場合、日本企業の国内拠点向けに行われるプロジェクトに参加する可能性が比較的高いです。確実に海外で、または海外と仕事ができることは保証されません。

それに比べてマルチブックは海外案件が中心であることからマルチブックを選びました。当時のマルチブックの規模は、社員20名程でした。

採用担当:前職と比較すると規模が随分違う企業に入社されました。特に抵抗はありませんでしたか?

福井:抵抗はありませんでした。むしろ小規模を好んで入社しました。

小さいからこそ、自分の仕事に集中できます。自分のスキルを高めるには良い環境でした。挑戦したかったグローバルに集中するには最適でした。

内定を頂いてからTOEICの勉強を始め、入社から半年ほどで、シンガポール拠点をターゲットにしたプロジェクトにアサインされました。その次はタイへ行き、日本企業のタイ拠点へのSAP導入プロジェクトで、PMOを担当しました。全て英語でプロジェクトを推進することは初めての経験でした。大企業に在籍していたら、叶わない経験だったかもしれません。

日系会計システムとグローバルERPの良いとこ取りシステム”multibook”の開発秘話

採用担当:グローバルで活躍するSAPコンサルタントとしてご経験を積まれた福井さんが、なぜ”multibook”を設計したのでしょうか?

福井 :当時、フィリピン拠点を正式に子会社化する動きがありました。その際、日本から1名赴任し現地マネジメントを私が担当することになりました。役割はCFOでした。SAPコンサルタントとCFOの両軸で仕事をすることになりました。
ある日、村山がフィリピンに来て、「海外中小規模拠点をターゲットにしたリーズナブルなグローバルERPを開発・製品化したい。実現してほしい。」と依頼しました。正直驚きもありましたが、面白いと感じたため、引き受けました。

そこから約半年ほど、システムの機能などを具体的に企画し、2015年1月から現CTOの冨田が入社。”multibook”の開発が始まりました。

採用担当:SAPコンサルタントからCFO、そしてプロダクト開発への参画、様々な役割をご経験されたのですね。”multibook”設計の際、何を意識していましたか?

福井:日系会計システムと、グローバルERPのどちらも経験があるため、それぞれのシステムの良いところを抽出し、課題点を排除、できるだけシンプルに設計しました。”multibook”を設計して感じたことは、ニッチな業界ではあるものの、ニーズはあるので成功できる、という想いです。

当時、フィリピン子会社のCFOとして会計管理する中で、様々な課題を抱えていました。フィリピンの会計システム事情はかなり遅れていて、未だに手書きの帳票が基本。システム導入の際、政府機関への申請が必要でした。フィリピン子会社の会計は会計士が担当していたはずですが、記帳方法に誤りがあり、実際の銀行残高と財務諸表の銀行残高が合っていないこともありました。一つ一つ数字を見て、基本的なことを改善していく作業が必要でした。恐ろしいことに、フィリピン拠点を立ち上げてからすでに7年ほど経過して、ようやくこのような状況に気づきました。日本からは全く見えなかったことでした。見えていないと指摘ができない。それが実際に弊社でも発生してしまいました。
解決のためにも”multibook”を弊社拠点で導入することで、日本から全ての拠点の動きが可視化されました。おかしいと感じたことは、現地に足を運び確認せずともメールや電話で改善をすることができるようになりました。

海外に拠点を持つ日本企業は、弊社と同じ事態に陥ることが少なからずあるかもしれません。”multibook”を導入いただくことで、まず状況が可視化される、実態が把握できる、対策ができる。グローバル化が進む中、必要とされる製品になると考えています。

システムは、ただ導入するだけでなく、実際に使用して結果を出すことが目的です。そのためには、できるだけシンプルな設計にすることが大切でした。海外、特に日本企業が多く進出する東南アジア諸国は、フィリピンの様にシステムに慣れていない事が想定されます。現地で誰もが使用方法を理解し、正しく運用されるためには、誰が見てもわかりやすいシンプルな設計である必要があります。大規模拠点向けグローバルERPは様々な機能があり便利ですが、その道のエキスパートが利用するにはとても良いシステムです。一方で、初見の社員には難しさがあるため、”multibook”は初めてでもわかりやすく、誰もが理解できる設計としています。

新たなチームでグローバルスタンダードを目指す

採用担当:日系会計システム、グローバルERPの知見、そして海外子会社CFOを経験された福井さんだからこそ、お客様に寄り添ったシステム設計ができたのですね。

福井さんは、2021年CRO(Chief Revenue Officer:最高収益責任者)に就任されました。経緯を教えていただけますか?また、今後のマルチブックの目指すことを教えてください。

福井:まず”multibook”の設計から始め、開発もマネジメントました。マーケティングは、その商品を一番理解している者がやるべきという前代表村山の考えもあり、2年前からマーケティングも担当、半年前から営業も管掌しております。すでに事実上プロダクトの開発からマーケティング・セールスまで責任を持っています。2021年7月のCRO就任は自然な流れでした。

チーム、メンバーとも良い関係性が作れています。リリース以来、一度も大きなバグを発生させることもなく”multibook”をお客様へ届けてきました。製品には非常に自信を持っています。この一年で、よりグレードアップさせるための重要な開発も完了する予定で、さらに自信を持って、”multibook”を最適なソリューションとしてご提案できると思います。

現代表渡部は理論派経営者です。ビジネスモデルを研究し、データから物事を判断します。例えば、”multibook”はサブスクリプション型のビジネスですが、以前は強くは意識していませんでした。そのため、サブスクリプション型のビジネスに不可欠な、カスタマーサクセスの活動を一切行っていませんでした。「それはおかしい」と指摘したのは渡部でした。あまりにプロダクト開発、受注に集中していた我々に、当たり前にやっていないといけないことを気づかせてくれました。

最終的に目指すことは、グローバルスタンダードです。製品の改善はもちろん続けますが、よりマーケティングや営業にも重点を置き、グローバルで”multibook”の良さを知っていただきたいです。まずはタイを中心とした東南アジアにある日系企業において、会計・ERPシステムのスタンダードを目指します。その先は、海外の企業が他国支社を管理する時、例えばドイツの企業がタイの子会社を管理するなど、グローバル全体で「海外拠点の管理といえば”multibook”」とイメージされる製品にしていきたいです。

プロフェッショナルとして尊敬し合える組織であり続けたい

採用担当:目指したい姿を叶えるにあたり、目下の課題を教えてください。

福井:まず一番は体制づくりです。今までは、SAPコンサルティング事業が主軸にある中で、本当に限られた予算の中活動していました。よく言えば少数精鋭ですが、最低限のことを続けてきたまでです。これからは”multibook”にリソースを集中します。早急に体制を整える必要があります。第一に社内の体制づくり、第二に社外の体制づくりです。

社内体制は、繰り返しになりますが、開発、マーケティング、営業、カスタマーサクセスを充実させ、まずはタイを中心とした東南アジアを攻める準備をします。

私が考える理想の組織とは、全員がプロフェッショナルで在ることだと考えます。

プロフェッショナルとは、ただ与えられた仕事をするのではなく、お客様の成功を第一に考え、行動ができることです。我々は、ただのシステムベンダーではありません。単純なシステム提供・導入だけではなく、より広い視野でお客様を成功に導きます。

そのために、私の組織には「行動力」と「論理的思考」を求めたいです。

「行動力」は一番重要視している要素です。20名弱のチームでは、指示待ちはタブーです。自ら考え、トライアンドエラーをいち早く繰り返し、ビジネスを推進する力が不可欠です。

「論理的思考」は会計・ERPシステムを扱う上で最も重要です。”multibook”の利用を検討する企業は、何かしらの課題を持っているはずです。ただ、課題の言語化や分析はできていない事が多い。そのため、何が課題で、”multibook”を導入する事で、どのように解決でき、何が実現できるかを、整理してわかりやすく伝える力が求められます。

その他、専門知識ももちろん必要ですが、基本スキルとして、「行動力」と「論理的思考」が最も重要だと考えます。

プロフェッショナルが集まると、個人商店の様な組織をイメージしやすいですが、弊社の考えるプロフェッショナルはそうではありません。皆が同じ方向を向き、どうしたら良くなるのかという議論を続けるうち、お互いへの尊敬と会社や製品への愛着も湧いてきます。結果として、お互いの仲が良く、マルチブックが好きだと言える組織になる。今のメンバーは仲が良く、雰囲気の良い組織です。今後組織規模が拡大しても、せっかく同じ会社で仲間として働いている者同士、関係性も良く楽しく仕事ができる仲で在りたいと考えています。

社外体制に関しては、ビジネスパートナーの体制を整える事が最優先です。

例えば会計事務所や会計コンサルティング企業など、”mulibook”とビジネスの親和性があるパートナーを増やし、”multibook”の活用が必要なお客様に提案してもらえる体制を作りたいです。

広く”multibook”を知ってもらう体制構築に着手します。

採用担当:今後マルチブックは、さらにグローバルでの事業拡大を図ります。これからグローバルで活躍する人材を目指す方々へ、アドバイスはありますか?

福井:グローバルで活躍するためには、まず自分の身をグローバルな環境に置くことが大切です。私も、弊社に入社して、グローバルプロジェクトを経験する中で感覚や技術を身につけました。もし本気でグローバルに挑戦したいなら、いますぐ飛び込むべきです。

次に、最低限の英語力です。英語力はグローバルビジネスの中で重要な関係構築のためには必要不可欠です。コミュニケーションを通じて、信頼関係を構築し、円滑に仕事をするために、ぜひ身につけて欲しい力です。

採用担当:最後に、今後マルチブックに入社する方へメッセージをお願いします!

福井:一緒にマルチブックの仕事を楽しみましょう!

会社自体は創業20年以上経ち、”multibook”もリリースから5年となりました。しかし今年に入り、組織改編を行ったことで組織規模は10名強となりました。”multibook”サービスの飛躍のために製品を広く多くの方に知ってもらうために新しい組織作りを行っています。

実質スタートアップ状態のため、スターティングメンバーの一人として、1からビジネスを創り上げる楽しさがあります。1日でも早く入社して、一緒にマルチブックを世界スタンダードにするために邁進できたら嬉しいです。

採用担当:ありがとうございました!プロフェッショナルとしてグローバルに活躍したい方、そして一緒に”multibook”で世界を変えたい方、応募をお待ちしております!

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