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代表 渡部学が考えるマルチブックの未来とは?


採用担当:経営者インタビューシリーズ第一段は、2021年7月に株式会社マルチブック新代表取締役に就任した渡部のインタビューです。渡部の想いや考え方から、マルチブックの未来についてお伝えできればと思います!どうぞよろしくお願いします。

代表 渡部学(以下渡部):よろしくお願いします。

採用担当:早速ですが、社長就任おめでとうございます。今回の社長就任の経緯について、教えていただけますか?

渡部:私は、2019年にマルチブックに入社しました。当時の代表村山から「上場を目指したい。そのために資金調達を含めCFOとしてマルチブックを手伝ってほしい」と声をかけていただきました。お誘いいただいてから少し入社まで時間はかかりましたが、2019年にやっとジョインすることができました。

上場や資金調達という仕事は、投資家やパートナーなど、事業を大きくする仲間を増やしていく仕事です。また、出資を受けるということは、企業の信用を高めてもらうことでもあります。他社を見ても、事業の成長に関係の深い大企業から出資を受けて上場をすることで募集が行いやすくなり急成長するケースがあるように、当社にとって大切なステップでした。

更に、資金を調達して行いたいことがありました。それがプロダクト事業への大型投資、特に販売と開発の人材強化です。

弊社では、クラウド型会計・ERPサービス”multibook”を自社開発、提供しています。

このサービスを育てるために、より強力な営業やカスタマーサクセス、マーケターが必要です。お客様が増えれば要求も増えるため、それを叶えるエンジニアが必要です。さらに、世界を舞台に戦う中で、他社製品よりもお客様のビジネスを一歩、二歩と先に進める機能を、テクノロジーを駆使して提供することが求められます。そのために、テックリードや、インフラエンジニアが必要です。

このようなサービス強化を図るため、どうしても採用を強力に推進する必要性がありました。そこに投じる資金が必要でした。

採用担当:2021年7月、キャップジェミニ株式会社へSAPコンサルティング事業を会社分割により移転売却しました。

渡部:当時マルチブックの事業構造は、SAPコンサルティング事業とプロダクト事業の二つで構成されていました。ベンチャーキャピタルなど投資家の目線では、この構造と事業は投資を受けにくいものでした。SAPコンサルティング事業とは、コンサルタントの人数によりほぼ売り上げが決まるビジネスです。この構造において、SAP業界は現在活況です。つまり採用が難しい状況です。この状況で成長を目指すと、採用費や人件費が増え、肝心の利益や利益率が下がってしまう。つまり利益の成長性という観点でみると“投資家”からはうまみがないと見えたようです。さらにこのSAPコンサルティング事業を成長させていくためには大きな資本で、より大きなプロジェクトを請ける必要があります。しかしながら、弊社ほどの規模ではなかなか難しい。そんな時、キャップジェミニ株式会社より、M&Aのお話をいただきました。

同社は、弊社と同じく日本企業の海外進出支援、また外資企業の日本進出支援におけるSAPコンサルティングを強みとしています。事業シナジーがとてもあるため、村山を始め役員で検討を重ねた結果、事業を移転する契約に至りました。

この事業移転により、村山が牽引してきたSAPコンサルティング事業がより拡大を目指すことができる。そして、プロダクト事業一本にシンプルな事業構造であれば得た資本で”multibook”をしっかり育て上場し、世界で認められたサービスにするためのスタートを切ることができると確信しました。まさに一石二鳥、いや三鳥のM&Aが成功したと思っています。

採用担当:そのような背景だったのですね。
ところで、これまで外資企業の海外拠点経験が豊富な代表ですが、日本法人の社長に就任することをどう感じていましたか?

渡部:これまで日系半導体商社の株式会社マクニカに15年、ドイツのシーメンス株式会社に2年、そして米国・中国資本のマイクロポート・オーソペディックス・ジャパン株式会社に6年在籍し、マルチブックに参画しました。

マクニカ社では、「明日会社を買うから香港に行ってきて」と突然の辞令を受け、1ヶ月半後には香港に赴任し、買収先企業との買収後の統合、いわゆるPMIを経験しました。その後シンガポール、インド、マレーシアの拠点を立ち上げ、台湾で会社統合をするなど、アジアパシフィック全体を見ていました。ダイナミックなアジア各国での多くの人との出会いや、仕事はとても楽しかったのを覚えています。
日本に帰国後、シーメンス社ではドイツ本社が買収した日本法人のCFOを担当させていただき、その後中国・米国のマイクロポート社においても日本企業ではなかなか動き出せなかった資本最適化やグローバルのキャッシュマネジメント等、強いファイナンスの仕組みを学ぶことができたことが私にとって財産となりました。

一方、外資企業の日本法人では「会社全体の価値を上げる」ことには直接寄与できないということも実感していました。ほとんどの場合、資本に関する管理は本国CFOの仕事だからです。そのため会社自体の価値を上げる仕事をするには、本国法人のトップになる必要を感じていました。

また、シーメンス社にて当時CFOだったジョー・ケーザー氏が、CEOになりました。彼のこのキャリアは私にとってのリファレンスモデルで、CFOとはいつでもCEOになれる存在だと感じていたのです。

CFOとは過去の数字を集計するのではなく、将来の戦略と財務数字の関係を示し、CEOと一緒にビジネスとくに企業価値を高めることができる存在だと思っています。それを体現すべく、いつでもCEOになる準備ができているCFOでありたいと常々思っていました。創業者であり前任の村山も、私の海外拠点での経験とこのマインドセットを買い、”multibook”の未来を任せてくれたと思います。それがゆえに今回の就任は大変光栄に思っています。

日本企業の経営、ERP市場を”multibook”でひっくり返す

採用担当:自らが海外拠点で会計を見ていた経験から、”multibook”の価値はどこにあるのでしょう?”multibook”を通じて、代表は何を成し遂げたいのでしょうか?

渡部:私は”multibook”を通じて2つの変化を起こし、世界を変えたいと思っています。

1つ目は、日本企業の経営をデータ・ドリブンかつ数字オリエンティッドに転換し高収益化することです。データに即した経営判断、数字経営を行うことを浸透させたいということです。

日本の企業の多くは、欧米諸国の企業と比較すると利益率が低く、資本の効率が悪いことがよく上げられます。それは、数字管理と課題に対する実行力が外資系と比較して弱いことが原因の一つと考えています。

例えば海外進出の際、日本企業に限らず新しい市場に行くときは入念に計画をして海外に進出します。ただ、その後の経営は現地の肌感覚に任せ、定量的な経営判断を後回しにしているケースが散見されます。

外資企業の場合、各拠点の数字管理を徹底的に行います。私も海外拠点を管理する身として、毎週定期ミーティングが設定されていて業績やビジネスの会話を行っていました。その内容のほとんどが先の話、すなわちフォーキャスト(予測)です。外資系企業は、常に現状と未来をデータで示し説明し、やった結果どうだったのか?ということが求められ、本国ではそれを数十カ国からしっかり集め、全体の経営判断を行ないます。

数字経営を、なぜ日本企業ができず、外資企業ができるのか。数字に対する意識や価値観の違いもありますが、一つ言えるのは、外資のデータドリブンな経営を支えているのは、初歩的なところでは間違いなく共通のシステムを持つことです。ITとしてのシステム、そして組織の仕組みとしてのシステムの両輪です。

日本企業の海外経営を見ていると、本国と海外拠点で使用するITシステムが異なることがよくあります。そうなると、各国で異なる会計・ERPシステムを利用することになります。もし違うシステムを使えば、当然出てくる数値帳票はバラバラです。しかもその業務システムが異なれば原価や在庫の計算手法も異なり。そもそもの比較が困難になります。さらにはITシステムすら導入されていなければ、現地のどんぶり勘定がまかり通ることもある。実際当社に連絡をもらうとき現地での不正や”なんか変”な状況がトリガーになったりもしています。そんな状態でどのように本国は経営判断をするのでしょうか。戦略を立てるのは本国あとは現場任せでは結果責任を果たせないのは明らかです。

一方、外資企業は数字経営の大切さを理解しているため、拠点立上げからすぐに共通のシステムの導入を開始します。

“multibook”は、日本発で設計当初からクラウド・マルチテナントを前提に開発がされた多言語・多通貨環境で使用できるクラウド型会計・ERPシステムです。他社のソフトはオンプレミスからのコピペで作ったクラウドシステムや、旧来のホスティングサービスの延長線上にあったりと設計思想が異なると感じています。

当社のサービスであれば、導入コストも時間も抑えられ、世界中でより速く、より確実に統一したシステムを使うことができます。“multibook”を通じて、世界で戦うための環境を日本企業へ提供し、数字経営を当たり前に変えていきます。それにより、日本企業が世界で高い利益を実現しさらに飛躍できる強い経営体制の支援をしたいと考えています。

システムを統一することは、他にも利点があります。それは、ある国で働く社員が、別の国へ異動してもすぐ職務遂行ができるということ。そして欧州統括、アジア統括のような事業の再編を容易にし、しかも貴重な海外人材のナレッジ共有化によりグローバルでの人材活用にも効果的です。

もう一つ変えたいことは、ERP業界のあり方です。

SAPを始めERPコンサルティング業の多くは、SIer(システムインテグレーター)やゼネコンの構造と同じです。お客様(導入企業)がシステムを導入するために、様々な企業が介入しています。そのため、お客様がほしい機能をたくさん出させて開発し導入します。このプロセスを経ると実は本来必要ない金額が開発・導入の費用として発生します。なぜなら顧客に人月単価で請求するからです。優秀なSAPコンサルティングであるほどお客さんの要件を早く聞き、実装する能力があります。しかしながら顧客への請求が人月であるためお客さんにとって価値のある “早く導入すること” は導入をおこなうSierにとってインセンティブになりません。要は10日で終わる作業を20日(1人月)にしないと請求(売上)が成り立たないのです。このような本来支払う必要のない時間と費用を負担しているのは、他でもなくお客様です。この構造的な問題に対処するためマルチブックでは導入支援を明示していますし、極力各国で利用可能となっているシステムをカスタマイズを行わずに先ず使ってみることを推奨しています。マルチテナントのクラウドですので使っている間に、他社のベストプラクティスを吸収してmultibookシステムは毎月どんどんバージョンアップを行い新しい機能が利用可能になります。実際ヒアリングを行うと“競争優位”もないプロセスにこだわり続けて長い開発をすることが非常に多く見受けられます。事実、これらの開発要求で積みあがる導入費用が負担となり、海外拠点へのシステム導入を諦める、または先送りにする企業も存在します。これが、日本企業のDXやそもそものシステムを使った経営を阻んでいる要素でもあると考えています。我々は、とことんカスタマーファーストでありたい。だからこそ、クラウド型で最短2週間で導入できる、より早く利用を開始できるシステムを開発しています。ERP業界の当たり前を変える、Game Changerでありたいと思っています。

カスタマーファーストで、行動し続ける企業が勝つ

採用担当:日本企業の経営を変え、ERP業界を変える。それを目指すために、マルチブックはどのような組織であるべきでしょうか?

渡部:「走り続ける組織」であるべきです。

走り続けるというのは、ビジネスの成長もそうですが、社員一人ひとりが、自ら動き、やり抜く力を持つということです。

私は、優秀な人材を集めたいと考えていますが、「優秀」の定義は「動ける人」と捉えています。

皆チャンスは平等にやってきます。その場合、挑戦した数が多い人が成功に近づく。ビジネスをする上で結果を出すことは重要です。結果を出す人は行動をした人なのです。

できない理由を並べてやらない人より、できることにとにかく早く着手する。社員には、失敗してもいいから、早く失敗してくれと伝えています。失敗すれば、何か見えるものがあるはずです。それを踏まえて、また挑戦すればいい。それができる環境を、私が責任を持ち用意します。

やると決めたことをやり切るため、行動し続ける人材の集団でありたいです。

また「カスタマーファースト」な組織でもあるべきと考えます。”multibook”をお客様に提供することで、お客様にとって良い環境を、真面目に作り続ける会社でありたい。

真面目にお客様を考え続ける企業が勝つ、と考えています。もしかすると、お客様はまだ困っていないかもしれない。数字経営をすることの利益を考えられていないかもしれない。それでも我々は現状に楔を打ち込み、お客様にとって良い環境を真剣に考え、作り、提案し続けたいと考えています。

採用担当:代表はマルチブックの経営をどのように考えていますか?

渡部:事業成長をする、しかも急角度で成長させることが私の役割だと考えます。

これまで、CFOとして、幾つもの「事業が成長する場面」を見てきました。マクニカ社に在籍した15年間で業績が前年比で下がったのは、リーマンショックとITバブルの2回だけ。シーメンスでは事業が急成長したことで、日本法人で一番高いボーナス支給率だったとおもいます(笑)。これらの経験から、事業経営において“成長”するということは、対外的、対内的にとても大切だと考えています。対外的にはお客様により価値を提供することができ、対内的には社員に成長機会を与えることができるためです。社員に成長機会を提供することができれば、より優秀な組織となり、結果として優秀な人材が増え、そしてまた企業が成長する。

好循環を作り出すことで、企業価値を高め、お客様に貢献し続けられる会社でありたいと考えます。

その理想の組織となるため、現状の経営課題は採用です。スピード感とやり抜く力を持ち合わせた方々を獲得することです。

採用の方針として社員に伝えているのは「自分より優秀な人材を採用する」ことです。意外に難しい事ですが、会社の目的や自身のミッションを考えれば、必然です。優秀な人材を集め、会社を成長させていきます。

今、第二創世記を迎える、マルチブックの社員、また今後社員になる方には、様々な分野でリーダーを任せるつもりです。それぞれの強みを発揮して、会社を引っ張っていく存在になることを期待します。将来、マルチブックを卒業することも歓迎です。例えばリクルートやソニーのように、弊社の卒業生がこのERP業界、クラウド会計業界を席巻するぐらいで丁度いいでしょう。

本気で世界を変えたい方にお会いしたい

採用担当:これまでの代表の経験から、マルチブックの未来についてなどたくさんお話を伺いました!
最後に、今後マルチブックに入社する方へメッセージをお願いします!

渡部:ERP業界で真のカスタマーサクセスを実現し業界の常識をひっくり返しにいきましょう。ぜひ日本から、世界で戦うことを、一緒に本気でやってみましょう。

弊社で思う存分能力を発揮してください。そのための環境は整っています。

よく裁量が多いとか、任せてくれる環境と言いますが、全面的に任せる企業は弊社ぐらいでしょう。ただ、権限を委譲しますが、責任は委譲しません。失敗しても私が責任を取ります。

この事業と組織には間違いなく、成長できる土壌があります。

世界を相手に仕事をしてみたい方に集まっていただきたいし、どんどんトライしてどんどん失敗して、成長してもらえたらと思っています。多くの志ある方と選考でお会いできることを楽しみにしています。

採用担当:ありがとうございました!本気で日本から世界を変えるマルチブックに、ぜひご期待ください!

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