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【社員インタビュー #04】入社1年目データサイエンティストの海外出張 〜ヒューストンでの質量分析学会に参加してきました〜 ー データサイエンティスト/システムエンジニア・脇田和希

こんにちは。

社員インタビュー第4弾は、データサイエンティスト/システムエンジニアの脇田さんです。脇田さんは、6月3日から約1週間、アメリカのヒューストンで行われた学会に参加するため出張に行っていました。帰国直後の脇田さんに今回の出張について伺いました!

▽プロフィール

東京理科大学大学院工学研究科の在学中に酪農をテーマに3Dモデルを利用したデータオーグメンテーションの研究を行い、産官学連携のサポイン事業に携わる。大学院在学中に、アーリーリフレクションにて、医療分野向けAIモデルの開発、AIモデルの推定の信頼性に関する基礎検討、三次元点群解析などのプロジェクトを行う。
大学院修了後、大手IT企業に入社。運用部署にてセキュリティシステムのインシデントレスポンスを経験。
2022年10月にデータサイエンティスト、システムエンジニアとしてアーリーリフレクションに入社。
既存顧客のDXプロジェクト支援にてテストリードとして活躍するほか、自社プロダクトのビューア開発やインフラ分野向けの劣化検出AIモデルの開発を行う。ライフサイエンス分野では、生体試料分析における統計解析で活躍。
応用情報技術者、情報処理安全確保支援士(登録番号 025434)

-- 出張お疲れさまでした。まず、今回の出張の目的を教えてください。

現在進めている共同研究について、来年、アメリカの質量分析学会で発表する予定なので、その質量分析学会(ASMS)への参加が目的でした。

質量分析とは、化学、生物学、物理学など様々な分野で利用される分析手法で、物質の組成や構造を特定し定量するために使用されます。

ASMSは質量分析の世界最大の学会で約一週間開催され、その間、学術発表やワークショップ、パネルディスカッションなどのイベントがあります。最新の研究成果や技術の展示なども行われていました。参加者は、アカデミア、創薬関係者、化学分析メーカーなども参加しています。


-- そうなんですね。現在進めている共同研究について簡単に教えていただけますか?

アーリーリフレクションのデータサイエンスでは、従来手法だけでなく、新しい技術を使い必要なデータを取得することにも取り組んでいます。

現在進めている共同研究では、新たな手法で取得した様々な物質が細胞内でどのように分布しているのかという情報から、『疾患の発症に関わる可能性がある物質』を見つけ出すことを目指しています。この研究によって、疾患の予防や新薬の開発に役立つことが期待できます。

個人的には、新しいデータに対する発表時の反響もとても楽しみにしています。


-- 来年が楽しみですね。今回、脇田さんが出張に行くことが決まったきっかけは何だったのですか?

ライフサイエンス分野でアーリーリフレクションと共同研究を行なっている研究者の先生と打ち合わせしていた際、「6月にヒューストンで開催される学会に行くんだけど、脇田君も一緒にどう?」と誘われたのがきっかけです。即座に「行きます!」と返事をしました(笑)

一緒に打ち合わせに参加していた田中さん(代表取締役)にその場で「行っていいですか?」と聞いたら「いいよ、行ってきなよ!」と快諾され、その打ち合わせの場で今回の出張が確定しました。


-- 脇田さんの普段の業務の実績や信頼もあってこそだと思いますが、出張の決まり方がアーリーリフレクションっぽいですね。出張期間はどのようなスケジュールでしたか?

6/3(土)に日本を出発し、時差の関係で同日昼過ぎにヒューストンに到着しました。次の日は日曜日だったので野球観戦をし、前夜祭のセミナーへ参加、6/5(月)〜6/8(木)までは毎日学会に参加していました。

日によって、夕方は一緒に行っていた研究者の方々とテニス会や食事会に参加したり、美術館に行ったり観光をしていました。
6/9(金)は現地時間の早朝3時に出発し、6/10(土)の夕方に東京に到着しました。


-- みっちりなスケジュールですね!学会の様子と、夕方や週末の過ごし方についてはまた次回詳しく聞かせていただこうかと思います。 出張中、印象に残っているエピソードはありますか?

初日のフライトでダラスでの乗り継ぎがあったのですが、飛行機の遅延で乗り継ぎ時間が40分しかなく、すごく焦りました。その40分で、入国手続きと荷物を取り出し預ける作業もしなければならず、、、

空港のスタッフに事情を話したりしましたが、やはりスタッフの対応は日本ほど親切ではなく(笑)。

結果、猛ダッシュをして間に合うことができたのでよかったですが、安心したと同時に「あ、アメリカに来たんだな」と実感しました。


– 英語という環境で感じたことはありましたか?

正直、学会の発表内容は聞き取れない箇所も多く、力不足を感じました。

図表などで視覚的に理解できる部分の内容はまだ問題なかったのですが、質量分析自体が取り扱うテーマが幅広く膨大な知識が必要とされるため、言語+ドメイン知識の双方をもっと身につけていきたいと思います。

英語は出張が決まってからスピーキングトレーニングをしていたのですが、それは来年の出張に備えて継続しています。


– 出張前と出張後で変化はありましたか?

出張前に想像していたより何倍も楽しめました(笑)

今回の出張は来年に向けてという目的もあったので、英語や分野的知識を身につけなければという意気込みももちろんありましたが、一定部分は出張期間中になんとかなるものでもないと割り切り、初めてのアメリカという場を楽しみました。

今回の学会で知り合えた方々も、来年参加を予定されている方が多いので、またお会いできるのを楽しみにこれからの1年間を充実させようという目標もできました。


– 来年に向けて、どんな準備をしたいですか?

データサイエンスをもっと頑張りたいと思っています。

今回の出張を通して、質量分析の領域ではデータを活かしきれていないというような感覚を受けました。ハードやソフトの進歩により、精密な多くのデータ取得はできるためデータ収集のステップまでは進んでいるものの、そのデータの一部しか分析できておらず、データ分析についてはまだまだ発展の余地があると感じました。

業務上、案件としてのデータサイエンスはもちろんのことですが、幅広い分野に向けてより良い解析手段を提供し、データが持っている潜在的な情報を引き出せるようなデータサイエンティストになりたいです。


– 最後に一言お願いします。

今回、私はアーリーリフレクションに入社し1年目での海外出張でした。

前職は誰もが知っているような大企業でエンジニアをしていましたが、その会社ではこのような経験は決してできなかったと思っています。アーリーリフレクションは様々なチャレンジができる環境があり、自分自身の成長が会社の成長につながるので、それがモチベーションになっています。

今回の出張で得た新たな視野や気づきをもとに、さらなる成果を出していきたいです。

海外出張直後の貴重なお話、ありがとうございました。学会や出張スケジュール、週末の過ごし方については、また別の記事で深堀りさせていただきます!

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