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海外経験からジャパンコンテンツの可能性を感じた話

リアライズ代表佐藤です。

今日は僕の青春時代のちょっとした話を書きたいと思います。今日は会社の事とは少し関係の無い話ですが、リアライズがコンテンツに携わる企業となるきっかけになった一つ(かもしれない)お話をしようと思います。また日本のアニメ文化の持っている可能性について話をしますのでお時間の許す方はぜひお付き合いください。

アニメコンテンツから遠かっていたバンド活動時代

僕が20代を過ごした2000年代は、オタクと言われてアンダーグラウンドにあったアニメ文化が不景気の中で唯一元気な産業として市民権を獲得した時代だったように思います。ONE PIECEやHunter x Hunterなどのジャンプ系の漫画だけでなく、エヴァンゲリオン、マクロスフロンティア、涼宮ハルヒの憂鬱などの作品が大ヒットをしていました。

ただそんな中でもパンクバンドに人生を捧げ、音楽で世界を変えられるwと思っていた僕は、アニメやゲームはあまりする時間もなく、子供の頃大好きで兄と一緒になって集めていた漫画本もコンビニ少し立ち読みをする程度でした。時間もお金もなかったというのが正直なところかもしれません。
アニメやゲームからもっとも遠い20代だったと言えます。

活動をしているうちに、縁にめぐまれて海外のライブツアーに年に1回程度はいけるようになってきました。

そんな中で日本アニメの強さを感じさせられるようないくつかの出来事がありました。

海外ツアーに行った時に感じた日本アニメの人気

アメリカツアーに行き始めるとライブハウスで会う多くの外国人から「ONE PIECE」が好きだとか「セーラームーン」が好き「らんま1/2」が好きと本当に多くの人に話しかけられ、日本と言えばやはりアニメなんだということを強く感じさせられました。

3回目の渡米、オレゴン州にあるグランツパスという小さな街でライブをやった時の事。
その日はサンクスギビングデイという祭日で街に人出は少なく、おそらく普段から静かな田舎町がさらに静かな雰囲気となっていました。
ライブハウスの場所がわからなくて道行く人に声をかけたところ、無視されました・・・。
アメリカ人ってみんな陽気で親切だと思ってたのだけど、初めて無視された。。。
前週はサンフランシスコの陽気な人達と一緒だった為に余計そのギャップを感じたことを覚えています。
そこでこの街が閉鎖的で排他的な街なのだと悟り、

「下手な演奏したらビール瓶が飛んでくる、ここはきっとそんな街なのだ」

「でもそれこそがアメリカにツアーに来た醍醐味じゃないか」

・・・と、そんな風に自分を鼓舞し、覚悟してライブハウスに辿り着きました。

ライブハウスに辿り着くと駐車場に5.6人のキッズ達が座り込んでいて、”日本人がきたぞ”、というような目つきでこちらをじろじろと見てきました。

僕らは戦いに出向く様な気持ちで車を降りライブハウスの中に入っていきました。建物に入ってスタッフさんに話しかけるとその日の企画者だというジョシュという青年を紹介してくれました。

アウェイの雰囲気の中にあってジョシュはとても気さくで明るい性格の人物で、すぐに打ち解けることができました。

そこで先ほど道を聞いたら無視されたことやキッズ達から睨みつけられたことなどの話題をしてみたところ・・・

「君達が外国人だからこわいんだよ。ここは田舎街だから日本人にどう接していいかわからないんだと思う。サムライや忍者の印象もあるからね笑」

思わぬ反応でした。
なるほど。日本人が外国人に遠慮してしまうのと同じで、アメリカでも田舎町であるここの人達は奥ゆかしい人達なんだなと。しかもサムライって・・・w

そう言うとジョシュは先ほど僕らをにらみつけるように見ていたキッズ達やその日出演のバンド達を順番に紹介してくれました。

きっかけができたことで彼らともすぐに打ち解けることができ、中には「日本人と初めて話したー!」と興奮していたり「刀は持ってるか?」「手裏剣投げれるか?」そんなことを本気で聞いてくる奴もいたりして、都会と田舎では意識や情報に随分違いがあるのだと実感をしました。

そうこうしているうちにその日の音響を担当してくれるスタッフを紹介され彼は一枚のDVDを取り出してこう言いました。

「君達が演奏しているバックにこの映像を流していいかな?」

彼の手の中にあるDVDを見ると「AKIRA」のパッケージでした。

https://v-storage.bnarts.jp/sp-site/akira/

日本人のことは誤解されていても日本のアニメは人気

日本人にはまだサムライがいるのか?と聞いてくる人達がいる街でまさか自分が小学生の頃に流行ったAKIRAのDVDパッケージをみるとは、後ろを振り返るとAKIRAの映像がでっかく白壁に投影されている、そんな環境で自分が演奏をすることになるとは思いもしませんでした。

ビール瓶を投げられるどころかこんな異国の地でAKIRAに歓迎されるとは・・・。

このような経験から日本のアニメ人気の凄さを感じることができた、というお話しでした。

このエピソード以外にも日本アニメの人気を感じた面白い出来事はあるのですがそれはまたの機会に記すことができたらと思います。

その後僕は自分のビジネスを始め自然と日本のコンテンツがまた身近に感じられるような環境になってきました。そんな中でいつか日本のコンテンツを世界に発信したいと思っていましたし、また自分も海外で勝負したい、という気持ちはずっと持っていました。

思いながらも目の前にある仕事に終われなかなか実行できていないことが多くあったのですが、昨年からのコロナの影響で先々何が起こるかわからないという実感もあり”やりたいことは今やらなきゃ”そんな風に考えるようになりました。
あれからもう何年も経ってしまいましたが、あの頃の海外挑戦の続きを、武器を変えて実行しようと思っています。
今リアライズでは海外向けのコンテンツ発信のサービスを構想中です。そしてその事業立ち上げに関わってくれる方を募集しています。

https://www.wantedly.com/projects/497306

興味のある方はぜひ気軽にお声がけ下さい。最後までお読みいただきありがとうございました。

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