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フランス出身の私が、日本のAI自動翻訳サービスベンチャーを選んだ理由

Enchanté!(はじめまして!)

みらい翻訳に2020年の11月に入社し、現在はエンジニアリング部のリサーチ・エンジニアとして、日英翻訳モデルの開発に携わっている、Luluこと吉場ルカ直人です。

入社から半年を超え、8ヶ月になる私が入社前後で面白いと感じたこと、悩んだことを主に紹介しようと思います。少し特殊な経歴だからこそ、どなたかの就職・転職活動の参考になれば幸いです!

自己紹介

私は、フランス生まれフランス育ちのハーフです。(🇯🇵🇫🇷)
日本語は、小学生の時に遊戯王とコナンといったフランスでも当時流行っていたアニメや漫画で学びました(フランスではアニメが大人気で、同級生の男子にはしょっちゅうアニメのセリフをカタコトの日本語でふられていました(笑) )。

そのため、語彙力は推理物やファンタジーに偏ってしまっていて、小さい時は日本に来ると日常会話でも困っていました。フランス語、日本語、英語、ドイツ語が全部中途半端で一つもマスターしていないゼロリンガルです。

幼い頃から数学は得意でしたが、フランス有数の進学校に進学した際に、一生かけても数学では敵わない、「天才」と思う方に出会いました。
彼は数学の試験で2位の生徒とダブルスコアになるほど優秀でした(ちなみに2位の生徒も定員100名のフランストップの学校に進学するレベルです)。「数学者はそういう人がなるんだろうな」と思い、より直接的に社会に貢献できると感じることができる、応用数学や情報学の分野に進みました。

そしてフランスのグランゼコール(大学院相当)で情報学とデータサイエンスについて学び、その間日本に一年留学しました。なぜ日本だったのかと言うと、自分が半分日本人なのに日本に住んだことがないというアイデンティティの矛盾のようなものを少しでも解消しようと感じていたからです。

留学中の日本では、駄洒落の研究や日仏翻訳など自然言語処理について取り組みました。駄洒落の検出は一定の成果が出ましたが、やはり駄洒落の面白さを測るという「お笑いの定量化」は大変難しかったです。駄洒落を研究対象にしたのは、SF映画のロボットはよく融通がきかなく冗談が通じないというイメージを覆そうと思ったからです!

その後、みらい翻訳に2020年11月に入社しました。

私がみらい翻訳に入社した理由

Last summer, I was looking for a job while enjoying a vacation on the banks of Lake Leman in Switzerland.
I was looking for a job opportunity related to natural language processing on a certain business SNS (not this site, sorry). As I scrolled through the list of applications from countless companies, I found a rare keyword.
"Machine Translation Engineer"
I was in a daze until then, but I woke up suddenly. I intuitively thought, "This is it!"

(上記の英語はMirai Translatorで日英翻訳したものです、お試し翻訳で日本語に再翻訳してみてください!)

みらい翻訳の募集要項やプロダクトについて調べると、母国語の一つである日本語の翻訳精度に拘っているところに魅力を感じました。

会社やプロダクトに興味を持った後、カジュアル面談(オンライン)からスタートしたので、違う国からのリモートで直接会えない中でも話ができ安心しました。日本から1万キロも離れていたので、時差で面接の設定時間や、やりとりが少し難しかったり、オンラインの面接で映像や音声が乱れたりして緊張しましたが、会社も柔軟に対応してくれました。リモートの面談で実際に話をきいてみたら、プロダクトや会社の文化により一層興味が湧くようになりました。まず、お互いを敬称なしのニックネームで呼び合うという文化が面白いと思いました。
フランスではインターン先の社長にもタメ口が当たり前で、そういう親近感がありました。

日系企業に対してはやや悪いイメージがありましたが(過労死がKaroshiと輸出されてしまうレベル)、
面接の雰囲気が良く、駄洒落の研究についてもたくさん笑ってくれたのが印象的でした!
実際に入社してからも、お互いにコミュニケーションを大事にしながら開発しており、とても働きやすいと感じています。

主要プロダクトであるMiraiTranslatorで最初に魅力を感じたのは、やはりその高い精度です。

ニュース、医療、法務といった企業にとって重要な分野で最先端の機械翻訳モデルを扱って自分もその進化に貢献したいと感じました。そして普段使っていた無料翻訳サービスで課題に感じていたセキュリティについてもとても重要視しているのも興味深かったです。プロダクトや組織も常に進化していて、新しい技術や機能を取り入れて前に進んでいく様がとても楽しそうなのが印象的でした!

現在みらい翻訳は黒字化で軌道に乗り、スケールアップをする1→10フェーズです。
このフェーズに一緒に挑戦してみたく、会社のビジョンに共感して自分もプロダクトの成長に貢献したいと思い入社しました。今思えば、個人的に成長物語が好きなのかもしれません。(「ヒカルの碁」という作品が大好きなんですが、それも主人公の成長の過程や描写がとても気に入っています!)

私は「言語の壁」を越えて、より多様な人と多様な経験ができるように貢献しようと思っています!

私のしごと

私が所属しているエンジニアリング部については、同じチームのメンバーが記事を執筆してくれましたのでこちらもぜひ一読いただけると嬉しいです!


私の主な業務は、日英翻訳モデルの精度向上に関するものです。

学習コーパスの拡充、モデルの評価、新しい技術やアイディアの検証、プロセスの自動化、最新技術のリサーチを中心にやっております。最近は訳抜けの減少、慣用句の評価、NGワードの制限について取り組んでいます。

どのタスクも基本的には自分で選んで取り組める自由度があるのが大きい魅力だと思っています!
フランスの標語である「自由、平等、友愛」にあるように、フランス人にとって自由はとても大事です。(余談ですが、自由の女神もフランスがアメリカに贈りました)

上司やチームと年度や四半期の目標を一緒に決めて計画的にやっていくので、毎日好き勝手やっている訳でもないですよ!会社の方針と一致していれば、自分が提案した取り組みをほぼそのまま自分のプロジェクトとして進めることができることがストレスがなくて楽しいです。

そしてプロダクトはB2Bの商用サービスなので、学会で出るような機械翻訳タスクとはゴールが少し違うのも新鮮でした。ビジネス利用なので、専門性、頑健性、信頼性も重要視されています。論文で使われるBLEUスコアのみでは足りない複雑性があるのがさらなるチャレンジになっていてやり甲斐を感じます。

精度向上のために誤訳に目を通すタスクさえも楽しく取り組めています。
納得するような間違いが多く、言語の家庭教師をやっている感じに近いイメージです。直近では、「羽根を伸ばす」を「stretch one's wings(=活動を広げる)」として誤訳していたのが面白かったです。そしてこの業務はプロの翻訳者と担当しているので、仕事しながら英語や日本語の勉強にもなります!

しかしながら私がはじめての新卒として入社して、私も会社も少し苦労することはありました。
課題はありますが、それでもみらい翻訳は柔軟に変わっていく会社で、みんなで少しずつ改善しようと取り組んでいます。自分で会社の変革の手助けができると思えることも、会社の良い文化だと思います。

例えば入社以来、ほとんどリモートワークであまり人とコミュニケーションがとれないのが悩みでしたが、バーチャルオフィスという名の雑談部屋を用意して対応してくれたりします。面白い人が沢山いるので、出不精の私でも出社したいと思ってしまいますね。(オフィスのお菓子コーナーも狙っています)

組織もプロダクトもまだまだ課題が山積みですが、それが業務の楽しさにもつながっていると思います。成長中なので、未来がどうなっていくか、自分がどう作っていくか楽しみです。

今後の展望

これからもさらなる精度向上を目指し、試してみたいことがたくさんあるので楽しみにしています!
今後は母国語である日本語⇄フランス語翻訳にも貢献していきたいです。
そして将来は動物言語の翻訳、さらには宇宙人言語の翻訳も!(※個人の想いです)

プロダクトをより良くしようと思ってくれる方、言語に興味のある人、色々な方面に興味があると一緒にお仕事できると嬉しいです。

そして個人的にはもっと日本語に興味を持っている外国出身の方が入社してくれると、組織もより多様性に富んで雑談も盛り上がって楽しくなりそうだと思っています!

記事を読んでいただいた中で、何か少しでも興味をお持ちいただけた方はぜひお話ししましょう!

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