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わたしの仕事とは何か

Photo by Rayson Tan on Unsplash

SANCYOの事業のひとつである『就労継続支援A型事業所』というのは、就労に特化した福祉サービスの一つです。

就労継続支援A型事業所とは

通常の事業所に雇用されることが困難であり、雇用契約に基づく就労が可能である者に対して、雇用契約の締結等による就労の機会の提供及び生産活動の機会の提供その他の就労に 必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練等の支援を行う。
引用:厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/service/shurou.html

こんな風に定義づけされているのですが、他の福祉サービスとの一番の違いは『雇用契約を結ぶ』というところではないかなと思います。

TANOSHIKAというのが事業所の名前なのですが、4つある事業所が3つの業務に分かれています。農業を行う『TANOSHIKA FARM』、WEBデザイン等のIT系の業務を行う『TANOSHIKA CREATIVE』、そして『TANOSHIKA PLUS』というその他の事業所以外の業務を幅広く行う事業所の3つです。

ここに通所する利用者のことを弊社では親しみを込めて『メンバーさん』と呼んでいます。
メンバーさんはSANCYOと雇用契約を結んで社内外の仕事を行い、支援員はそのサポートを様々な面から行います。

このメンバーさん達の就職活動支援がわたしのもう一つの業務です。かたや会社の採用人事、かたや就職活動の支援といった全く違うタイプの業務をそれぞれ担当するということは、同じ会社内で二足の草鞋を履いている気持ちです。

一般就労に向けての支援ってどんなことをしているの?

一般就労支援とは何ぞや、と聞かれると、いわゆる就職活動支援のことです。福祉サービスを利用しているのが『福祉就労』なので一般企業に就職することを『一般就労』と呼びます。

通常は日常的に支援を行っている支援員さんが、一般就労に向けての支援も実施するという事業所が多いと思うのですが、SANCYOの場合は少し違っています。

一般就労の支援は完全にわたしが中心となって、メンバーさんと支援員さん、そして企業、あるいはハローワークを筆頭とする就職支援機関の間に立って、さまざまな事情を調整していくという形で行っています。

こうすることで職業指導員や生活支援員は自身の業務に集中することができ、支援の質を上げることに繋げることができます。

一般就労に向けた支援において、わたしはけっこうなんでもやります。
例えば求人企業さんにお問合せをして、質問をします。

これは疑問点の解消といった意味もあるのですが、どちらかといえば担当者とお話をすることでその会社の雰囲気を掴みたいという気持ちの方が強いです。

他には、面接の調整もします。見学がある場合は同行もします。履歴書や職務経歴書を一緒に作ったり、志望動機を考えたりといったこともします。

障害者雇用に積極的な企業を見つけて、連絡を取って直接営業に出向くこともあります。

細かくマニュアルがあるわけではなく、今のところ完全に属人的に業務が進んでいる形ではありますが、現状の体制、人数であればこの形が適しているのではないかと思います。

もちろんずっとこの状態でやるわけではなく、たとえば数が増えても、さまざまなパターンにも、対応できるようにしていきたいです。

ママの仕事ってなに?

わたしには息子がいるのですが、夫の転勤であちこち引っ越しをしているという環境だったこともあり、彼は認可外を含めて保育園を5つ、小学校を3つ経験しました。

転居するということは、わたしの仕事も変わるというわけで、通勤ルートや出勤時間も変わってしまうわけです。

それに伴って、周りの人間関係やルールも違う場所に行くというのは、子どもにとっても大変なことだったのだろうなと思います。

ただ有難いことに、理解のある職場に勤務することが多く、保育園に行きたくない気分の息子を連れて、一緒に出勤をすることもありました。

コロナ禍になる前に子連れ出勤なんてワードがニュースをにぎわせた事もありましたが、5~6年ほど前のことなので、当時にしても今考えても恵まれた環境だったなと思っています。

そんな経緯もあって、今年中学生になった息子は、自宅とSANCYOの間の距離にある学校帰りにわたしの職場に来ることもあります。
SANCYOは、ひょっこりと恥ずかしそうに入ってくる息子に向かって、「おかえり」という温かい声が響く職場です。

親が働いている姿を見せるということが、世の中の仕事が細かく分業されていて、昔に比べて難しくなりました。わたしは息子に働く姿を見せてきたつもりですが、引っ越しの度に職場が変わるので、一体何の仕事をしているの?と聞かれることがありました。

一体何の仕事をしているのか。

まだ年端もいかない子どもにそう聞かれたとき、たとえば彼らが知っているような『消防士』や『おまわりさん』、『お医者さん』や『スーパーの店員さん』であれば答えやすかっただろうなと思います。

今だったら『プログラマー』とか『デザイナー』なんてのもイメージしやすいかもしれませんね。

「『youtuber』なんて仕事が生まれるとは思わなかった。」
というのは、テクノロジーの進化によって想像もつかなかった仕事が生まれる、といった現象を説明するのによく用いられる表現ですが、youtuberという職業の認知度が高く、誰でも知っているから例えにされているだけで、本当はもっともっと色んな職業が知らない間に生み出されているのだと思います。

そんな風に色んな事が複雑化している世の中で、果たして「どんな仕事なのか」とは一言で説明できるものなのでしょうか。

相手が子どもだから迷ってしまったのではなく、大人であっても「職種」からイメージするものや実態が違うのではないかろうか、と思うのです。

ちなみにわたしは最初に聞かれたときから今までずっと、「人のお仕事を探すお仕事なんだよ」と説明をしています。

わたしの職種は、転職することで「キャリアコーディネーター」だとか「コーディネーター」「リクルートアテンダント」「女性活躍推進アドバイザー」とか…色々呼び方があったんですね。

今は「人事」なのですが、同時に障害福祉の分野では「就労支援員」という役割もあります。

でも根っこにあるのは「人の仕事を探す仕事」なのだと思っています。

職域や職種というものも大切ですが、いったい何の仕事をしているのか、という部分に焦点を当てると、現在のお仕事も、転職活動も楽しくなってくるのではないかなと思っています。

仕事をする上で大切なこと。

SANCYOではVISION、MISSION、VALUEをとても大切にしています。

わたしたちの仕事は、対人支援である以上、完全にすべてをマニュアル化することは難しいです。
それでも可能なところまではルールを敷いて、でも本当に細かいことはスタッフ個人の判断が必ず必要になります。

どのような言葉選びをするのかひとつとっても、個人が判断して選んでいくものです。
何かが起こったとき、どんなタイミングで誰に相談をするのかなど、仕事とは小さな判断の積み重ねだと思います。
だからこそ会社の目指す方向と、個人の目指すものが同じ方向を向いていることが大切なんだと思います。

就労継続支援A型事業所の名前である『TANOSHIKA』=「楽しか」、筑後弁で「楽しい」という意味です。

SANCYOのMISSIONは【すべてを楽しさに変え、世界を前進させる】です。
お陰さまでわたしは毎日楽しく人の仕事を探す仕事をしています。

株式会社SANCYOでは一緒に働く仲間を募集しています
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