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不可能を塗りかえる瞬間【Member's Story #3】

ジャパン・メディカル・カンパニーは、最先端の3Dプリント技術を用いて、医療領域で製品開発を行うものづくりベンチャーです。「不可能を、塗りかえろ。」というミッションのもと、さまざまな人たちが働いています。その一人一人をご紹介していきます。第5回目は、技術担当のT・Iです。

プロフィール

パソコンを使用した医療用模型データの作製に興味を持ち、ジャパン・メディカル・カンパニーに入社。頭蓋形状矯正療法ヘルメット「アイメット 」の作製をメインに、医療用模型「KEZLEX」の作製にも携わる。

すべての赤ちゃんに、自分を重ねて

最初は本当に試行錯誤の連続でした。アイメットは、赤ちゃんの頭の歪みを矯正する医療器具。私は、その造形データを作成しています。赤ちゃんがヘルメット治療に適している期間は限られ、一般的には生後2〜8ヶ月での矯正スタートが適していると言われています。だからこそ、データ作成の精度を高めることに必死でした。私次第で、赤ちゃんがヘルメットを被れる期間を逃してしまう、人生さえも左右されてしまうかもしれない。データ作成には、学生時代に勉強した3D CGのノウハウが役立ち、ソフトウェアの操作もすぐに習得できました。今から考えると、必死だったあの頃の私は、患者様を幼い頃の自分に重ねていたのかもしれません。私、赤ちゃんの時の写真を見ると頭が長く変形しているんです。その歪みのせいで、歯科矯正もして、肩こりもひどい。だからこそ、赤ちゃんにはそんな思いをさせたくない。アイメットのご注文を受けるたび、早く届けてあげたい!と心から思いますね。

当たり前を、とことん当たり前に

忘れられない光景があるんです。アイメットの診察を行なっている東京女子医科大学のロビーでのこと。そこでアイメットを被った赤ちゃんを見かけたんですが、時期を考えても、私が製作したものでした。「ちゃんと頭に合っているかな?泣いたりしてないかな?」そんなことを考えて目で追いかけていたんですが、本当に自然に笑っていてくれて安心しました。自分たちの仕事はちゃんと届いている、だからこそ、もっと誠実に仕事をしなくちゃ!って身が引き締まりました。仕事って、どれだけ基本に立ち帰れるかが大切だと思うんです。お医者様の指示を的確に進める、アイメットの先にいるお客様を想像する。当たり前を、とことん当たり前にやっていきたい。私は、ジャパン・メディカル・カンパニーの「不可能を、塗りかえろ。」というビジョンに共感するんです。不器用な私でも、アイメットのデータ作成をめげずに取り組んでいると、形になってきました。粘り強く続ければ、何でも超えていける。これからも、不可能を塗りかえる瞬間をつくりたいですね。会社としても、私自身としても。


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