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地域とともにある養育、生きていく力を育む養育・保育を目指して――児童福祉の歩みを見つめ、子どもと向き合い続けてきた50年と、保育園のこれから。

社会福祉法人わらしこの会の理事長を務める、中山正雄さん。社会福祉・児童福祉を専門とする教授として、白梅学園短期大学保育科で教壇にも立たれています。児童福祉について、また、わらしこの会の目指す養育・保育について、お話を伺いました。

児童福祉、そしてわらしこの会との出会いと関わり

Q.児童福祉との関わりについて教えてください。

家庭での養育が難しい子どもたちを預かる児童養護施設で働いていました。
40年ほど前にグループホーム(親との生活が困難な子どもを一般住宅で養育する社会的養護の一つ。現在のファミリーホーム。)を始めたのですが、おそらく日本初の試みだったのではないでしょうか。

グループホームの実践に関する発表をするなどの活動が認められ、児童養護施設での25年間の勤務の後、短大の保育科で教鞭をとるようになりました。


Q.どのような経緯でわらしこの会の理事長となられたのですか?

わらしこの会の前身である「わらしこ共同保育園」は、当時まだ無認可の保育所でしたが、認可保育園への移行を目指していました。児童養護施設時代の後輩職員の子供さんが同園へ通っていた縁で、大学で児童福祉を研究している私が認可運動参加者に紹介されたのです。

同園の職員と保護者たちとが一丸となって認可運動に取り組む、その熱意に感じるものがあり、応援するつもりで関わりました。理事長になるなどとは、その頃は想像もしていませんでしたが……。


児童福祉の移り変わり

Q.時代とともに児童福祉も変化しているのでしょうか?

児童福祉の基本的な考え方として、子どもたちにとって一番良いのは、生まれた家庭で適切に育てられることです。ですから、まずはどの家庭でもその本来の機能が発揮されるよう働きかけます。それでも家庭では子どもの健全な成長を望めない場合に、様々な支援が必要となります。

とはいえ、20年くらい前までは、子どもだけをケアするスタイルでした。それが徐々に「子どもの幸せのためには家庭を丸ごとケアする必要がある」という考え方に変わってきています。

また、2016年には児童福祉法が改正され、「大人には子どもを保護する義務がある」というスタンスから、「子どもの権利を尊重する」というスタンスに変わりました。大人の都合ではなく、「子どもにとっての最善の利益を常に考える」といった意識へのシフトですね。


Q.現在の児童福祉における課題は何ですか?

地域と関わりながら子どもを育てていく必要がある中で、どのようにしてそうした「地域」を作っていくかという問題に直面しています。
例えば、昔でしたら近所の人に挨拶をしたり仲良くしてもらったりなんて当たり前だったと思うのですが、現代は何かと変な人扱いされてしまうので、地域の方との交流が薄くなってきていますよね。

また、家庭の子育て力、地域の子育て力、学校の子育て力のすべてが低下してきているのが現状です。


これからの児童福祉に求められる役割

Q.地域との関わり合いが薄くなってきている今日、児童福祉はどうあるべきでしょうか?

人は、人と関わらなければ人らしくあれません。
分断された状態、たとえば孤立した家庭では虐待などの問題が起こりやすくなります。近年の傾向として、自分だけがひとり勝ちしようといったような方向性の教育になりがちですが、そうではなくて、周囲と手をつなぐことの大切さを教える必要があります。そしてそのためには、まず大人が手本を見せなくてはなりません。


Q.そうした中で、保育園はどのような役割を果たすべきなのでしょうか?

保育園は、子どもが最初に人と関わる場といえます。だからこそ、子どもたちが「ここに来てよかった。これからも人と関わっていきたい」と思えるような、安心できる環境であるべきです。良い保育を目指す方法は1つではありませんが、根本となる考え方はこれです。

そして、園児一人ひとりの生活や置かれた状況を見つめ、その子が生きていくためにはどうするのが最善かを探るのが、保育者の務めです。子どもの未来を考えたときに何をすべきかを考え抜くことから目を背けない、それが保育者となるということではないでしょうか。



わらしこの会の目指す姿

Q.わらしこの会として、どういった姿でありたいとお考えですか?

地域とともにあり、みんなで話し合って進めていくのがわらしこの会のやり方だと思っています。
組織についていえば、たとえ昨日入ってきた職員であっても、今後のあり方について意見できるような組織を目指したいですね。地域の方々、職員の方々、園児や保護者とともに進めていく。常にこの姿勢をベースとしています。

また、わらしこの会は「人間尊重」「子どもの最善の利益の追求」「地域における最善の子育て環境の整備」を理念として掲げていますが、この理念は私たちの普遍的な価値観です。


子どもに生きる力を

Q.すぐ隣に畑のある保育園など、自然に触れながらの保育は、わらしこの会のこだわりですか?

保育方針として、「心身のバランス」「豊富な体験に基づく生きる力」「考える力と自己表現」を大切にしています。畑での体験も、子どもたちが生きる力を持てるようにという考えに基づく実践の一つです。
新潟まで毎年米作り体験に行っています。この米作りも合わせて、園児たちは自分たちの収穫した野菜が使われた、シンプルな薄味の料理を食べます。食べることの大切さ、命の循環やその尊さなど、子どもたちがそこから得られるものは多いです。



Q.子どもたちにはどういった大人になってほしいとお考えですか?

一人ひとりの良さを伸ばしていってほしいと願うだけで、こんな大人になってほしいというのはありません。ただ、上手に人の手を借りて自分らしく生きられるように、そして助けを必要としている人に上手に手を貸せるような人になってくれたら嬉しいですね。


Q.最後に、わらしこの会にはどういった人に来てほしいですか?

とにかくしっかりと子どもに向き合える人、向き合いたいという思いを持っている人です。
子どもにちゃんと向き合えば、自分にも、また周りの人たちにも向き合うことができます。子どもは大人も育ててくれるすごい力を持っていますから。
そんな子どもたちと、楽しく向き合おうとする人が良いですね。


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子どもが子どもらしい子ども時代を生きること。 それが私たちの望みです。 東京都府中市で2つの保育園を運営しています。 小金井市には運営を委託されている学童保育所が2ヵ所。 児童発達支援事業も手がけています。 無認可の小さな保育所からはじまってから40年近く。地域のなかに深く入り込み、地域の人たちとともに。私たちは、子どもにかかわってきました。 未認可保育園として運営していくのは厳しく、たくさんの困難にも直面してきました。 きょう、どうする? あした、どうする? 未来を、どうする? お金もありませんでした。 でも、気持ちを失ったことはありません。 共同保育所といわれる施設だった頃から保護者の方たちと一緒に、手を取り合って、助け合いながら、子どもたちのために、なにかしよう。できることをしよう。そう考えてきました。 きょう、どうする?そういいながら、協働する。 保護者の方たちと、そんなふうにして信頼関係を築いてきました。 私たちは、地域のなかで、地域の人たちとともに、子どもと向き合っています。
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