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代表近藤の『地方とデザイン』への想い

代表の近藤は兵庫県丹波市生まれ。豊な田園風景の広がるまちで幼少期を過ごしたが、何もない田舎が好きではなかった。進学をきっかけに地元を離れ、デザイン事務所に就職し、10年ほどインテリアを中心としたデザイン業務に従事していた。その中で「地方とデザイン」に対して、このままではいけないと考えたさせられる出来事があった。

当時、国内需要の減少から元気のなくなりつつあった全国の伝統工芸地に、補助金を使い有名デザイナーが入り、新たなデザインを施すことで世界に販売していくプロジェクトがあり、近藤は営業企画として参加した。近藤が関わっていた産地は、デザイナーの才能により当初はヒットしたものの、その後すぐに売れなくなった。ここだけでなくほかの多くの産地でも、デザインされた商品が売れ残り、補助金が切れればデザイナーはそこにいなくなるという悲惨な状況が起こっていると想像し胸が痛んだ。       デザイナーたちが素晴らしいデザインをし、伝統工芸や地方の可能性を示してくれたことに関して、尊敬と感謝の念は持ったが、もし自分の生まれ育った場所がそうであったらと考えると地元がデザインでかき回されてしまうような気がして、やりきれない気持ちになった。

田舎の地元は決して好きではなかったが、このプロジェクトに関わった事をきっかけに、自分の地元(まち)を自分でデザインし、より良くしたい。デザインで地方の誇りを引き出したいという気持ちが強くなって行った。その想いが現在のSASI DESIGNの深いアイデンティティーへと繋がっている。

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