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東日本大震災を経験して介護業界へ。人見知り×理学部出身で介護業界のマネージャーができるワケ【前編】

CLOVERのキャストインタビュー。第1弾は、最年少25歳で1店舗の管理者に抜擢された扇貴之さんの<前編>。店舗売上・社内過去最高レコードを持ち、今年はエリアマネージャー業務も始めた彼は、元々は理学部出身で、自他ともに認める「人見知り」。そんな彼がなぜこの介護業界に足を踏み入れたのか、今、ぶち当たっている壁とは。

<プロフィール>東海大学理学部卒業後、1社目で生活相談員を1年、2社目でリハビリデイサービス新規立ち上げの管理者を経験。新卒3年目となる2014年にCLOVERに加わり、6年目。今年からエリアマネージャー業務に関わる。

後編のインタビュー記事はこちら>新卒3年目、25歳で店舗管理者に抜擢 ー。6年目でエリアマネージャーになるまでに考えてきたこと【後編】

介護に関わることになったきっかけは東日本大震災。宮城・石巻市で被害に遭った祖父母の存在

- 理学部出身で、介護業界に就職。どのようなキッカケがあったんですか?

元々、母親や祖母が医療関係の仕事をしていた影響で薬学部を目指していた頃があったり、高校時代はディペート同好会に所属していたりと、どちらかというと論理的、理系的思考だと思います。結局、大学も理学部の化学系の学部に進んで、介護とも福祉とも無縁の大学生活を送っていました。

いざ、就職活動を始めた時にも、最初はメーカーなどの全然違う業界を見ていました。とりあえずいろんな業界見てみよう、くらいな感じで。その時でさえも、「介護」という選択肢はありませんでしたね。

きっかけは、就職活動中に起きた東日本大震災でした。祖父母が宮城県の石巻市にいて、津波で家が浸水してしまったんです。その時、祖父母を手助けに行った現地でボランティアにも参加したのですが、そこで、高齢者の様々な状況を見たり、聞くことになりました。

「自分にも何かできることはなかったのか?」

「介護の知識や高齢者を助ける技術があれば、助けられたこともあったんじゃないか?」

結局は何もできなかったとは思いつつも、そんなことが頭をよぎりました。そこで初めて、就職活動の軸として「介護」を考え始めたんです。


卒業研究で実験を繰り返した日々が、仕事のPDCAと似ている

- 介護の仕事を実際にしてみて、学んできたことや経験が活きていることはありますか?

理系の人って、物事を順序立てて考えたり、パズルみたいなお題を解くことが好きな人が多いイメージなんですが、これは介護の「ケア」という視点でも、「店舗の売上管理」という視点でも役に立つ「先行管理能力」だと思っています。

例えば、

「このゲストはこういう方だから、こういうケアをしたら、良くなるかもしれない」

「来月の利用予約はこのくらい入っていて、キャンセルがこのくらい予想されるから、このくらい営業活動をしていこう」

と、仮説を立てて実行し、ダメなら改善してまたやっての繰り返しが、介護現場でも毎日行われています。

自分は理学部だったので、卒業研究では実験を長期的にやっていましたが、1回の実験でうまくいくことと、いかないことがありました。うまくいかないなら、やり方を変えて、次のプランを立てなくてはいけない。こういう経験も、実はいまの仕事に活きている部分なのかもしれません。

最終的には「人を楽しませることが好き」かどうか

- 介護の仕事で求められる力は何だと思いますか?

介護業界は、資格や知識、大学や専門学校で学んできたことが必要だと思われがちですが、「文系か、理系か」、「福祉を学んできたか、学んでいないか」は、正直関係ないと思っています。

「誰かのために何かしたい」という気持ちがあって、そこに責任を持てるか。「人を楽しませたい」という思いがあって、そういうことが好きだと思えるか。逆にその気持ちがなければ、資格や知識があってもできないと思います。

あと、自分の場合は、初対面の人と話すときは汗が出てきてしまうくらいの「人見知り」で、対人の仕事をしているにも関わらず、実はあまり人と話すことも得意じゃないんです。介護は、人見知りの人にとってはハードルが高い仕事に感じるかもしれませんが、実際にやってみると、ゲストは毎週大体同じ方がいらっしゃって関係を深めていく仕事で、最初は緊張していても、自然と距離も近くなっていきます。それに、どの業界でも仕事でも、いずれにしても人見知りってハードルになりますよね。

やる前から、「学んでいないから」「人見知りだから」で諦めるのはすごく勿体無いことですし、もしこの業界にチャレンジすることに悩んでいる人がいるなら、「まずやってみたら?」と言いたいです。やりたいことがあるならまずやってみて、ダメならその時考えたらいいと思います。


新しくエリアマネージャー業務をスタート、ゲストやキャストの幸せを考えることに尽きる

- 1店舗の管理者から、エリアマネージャーに昇進することになり、変化はありましたか?

CLOVERは3社目になりますが、今年で6年目で、一番在籍期間の長い会社になりました。元々、現場のケア業務だけでなく、キャリアアップしていきたいという思いを持って、この業界に来ています。

CLOVERに来たときは25歳の新卒3年目。面接の段階から「管理者になりたい」ことは社長に伝えていて、入社半年で管理者を任せていただきました。そして管理者になって6年、今年新しくエリアマネージャーを務めることになりました。

1店舗の管理者とエリアマネージャーの違いで、いま難しいなと感じていることは、「コミュニケーション」と「時間配分」ですね。自分が任されている1店舗であれば、常に店舗の様子や、ゲスト、キャストを見ていることができましたが、これからは同時に複数の店舗を見ていくことになるので、四六時中、自分の目で確認していけるわけではありません。それぞれの店舗のキャストと、より密にコミュニケーションをとって状況を把握し、伝え方も考えていかなくてはいけないなと感じています。また、必然的に今まで通りの時間も使い方もできなくなってくるので、タイムマネジメントも再度していく必要があります。エリアマネージャーになって1ヶ月、そこがまず最初の自分に対する課題ですね。

今やれることをやっていきながら、自分の介護に対する想いをつないでいける人材を育成していけたらいいなと思っています。その中で、自分の担当している店舗のキャストが、会社から評価されるようになることが今の目標です。最終的にはマネージャー業務も、「目の前のゲストやキャストの幸せを考える」ことに尽きると思っています。

一見、介護とは無縁のように思える「理系出身×人見知り」という彼の根底にあるのは、「誰かのために何かしたい」「人を楽しませたい」という想いでした。そこに、業界やポジションは関係ないのだなと、改めて考えさせられました。<後編>ではそんな彼が、CLOVER入社に至るまでの経験、入社後に半年で管理者に抜擢されるまでの過程で目標としていたことについて、伺ってみました!

後編のインタビュー記事はこちら>新卒3年目、25歳で店舗管理者に抜擢 ー。6年目でエリアマネージャーになるまでに考えてきたこと【後編】

【取材者】大塚沙歩(CLOVER採用・広報担当。前職で求人広告営業を2年経験後、福祉業界未経験でCLOVERに入社。「何をやるかより、誰とやるか」を大事にしているCLOVERのキャストたちについて、今後も魅力を発信していきます)

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