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流行りのITスキルを身に着けていなくても、あなたのちょっとしたプログラミングスキルが物流業を救える

Photo by frank mckenna on Unsplash

こんにちは。株式会社デルタの主任エンジニア、藤井健斗です。今回は、私が携わっている物流業を救うために必要なITスキルについえ、私のこれまでの経験を踏まえて考察してみます。

まず私のIT関係のスキルを身に着けた経歴ですが、ざっと以下の通りです。

 ・~2016年 : 大学でfortranを使えるようになる

 ・~2019年 : 3年間特に成長なし(大企業でIT以外のことを勉強する。サラリーマンの実態とか・・)

 ・2020年 : プログラマーになり、約1年プログラミングをする。後半は設計業務にも携わる

 ・2021年 : インフラ関係に携わる。資格試験の勉強で、ITの基礎知識を身に着ける

上記は本当にざっくりです。ただ振り返って思うのは、最近流行の技術は何一つ習得していなかったことです。巷ではWeb APを複数使うのにDockerのコンテナ技術は使われ、プログラミング言語もGoが使用されており、開発技術もアジャイル、DevOpsが当たり前。実装環境もAWSなどクラウドを使わないと時代から淘汰されるのかもしれません。

しかし私はメインで使ってきたのは、VBA(いわゆるマクロ)、VB.NETによるデスクトップアプリケーション開発、Javaくらいです。プライベートでは一時期、「これからはPythonだ!」と意気込んでいましたが、就職した会社業務では一度も使いませんでした。

そんな私ですが、物流業界に入って1年で色々なシステム改善業務に携わってきました。エンジニアとして倉庫業で使うシステム関連の知識も未だに勉強中ですが、基礎的なところはある程度勉強しました。

最初の半年はEDI(お客様との受注、入出庫情報の交換)や集計情報を表示するシステムの修正、PCのキッティングやカメラによる遠隔監視システムの導入など色々と経験しました。その後の半年は集計処理の省力化や新システム導入のサポート(要件定義や受入テスト)をし、現在に至ります。

この経験の中で私が確信したのは、最新の技術を身につけなくても、ちょっとしたITスキルがあれば物流現場を大幅に救えることです。

例えば、お客様から来た受注情報を複数のシステムに入力する、なんてことがわりと普通に行われています。お客様報告用のExcelに入力し、自社のシステムに入力、更に配送手配用の伝票を印刷するシステムに入力、なんてこともあります。Webを操作する技術(Seleniumなど)やマクロがあれば、同じ内容を入力する手間が省けるので、上記作業の省力化につながります。上記技術は、ネットで検索すればすぐ出てくるレベルです。1日1時間以上かかる上記作業を減らせれば、20時間/月くらいの人件費を節約できるでしょう。

月ごとの報告資料を作るのに、紙で数十ページに及ぶ資料を印刷し、手で集計して1時間かけて資料を作っているケースもありました。システムで導入済のデータダウンロード機能と20行程度のマクロで、3分くらいに短縮しました。

現場の方は日々の業務で忙しく、朝から深夜時まで働いていることもよくあります。ましてや畑違いなプログラミングなどはできませんし、勉強する時間の確保も難しいです。

もしあなたが少しでもITスキルを持っているならば、物流業務の働き方改革に一矢報いることができるでしょう。ちょっとPCのキッティングができる、LANの構築ができる、マクロが組める、そのくらいのレベルでも良いのです。

少しでもITスキルを身に着けてきたあなたのお力添えを、私はお待ちしています。

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