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《クライアントインタビュー Vo.6》弁護士から経営者へ。 次々と新しい価値を生み出す「次世代型商社」が紡ぐ未来

株式会社 西友コーポレーション

株式会社西友コーポレーション 平成元年(1989年)創業。
西友コーポレーションは、兵庫県神戸市に本社を構え、ハンドバック用ファスナーを北米のハイブランド会社に輸出する商社として貿易事業を展開。
刻々と変化する現代の商流において、商社に求められるニーズに対応するべく、様々な切り口から事業を拡大している。

2019年、令和への移り変わりと共に創業社長より事業を承継し、南泰準氏が2代目代表取締役社長に就任。

創業社長である父が設立し、事業を拡大していく中で、着実に成功への歩みを進めてきた西友コーポレーション。
いずれは息子である自分が後継者として、社長業の道を歩んでいくことになるー。 学生時代からアルバイトとして父の会社に携わっていく中で、朧気ではあるものの自身が経営者として生きていくというビジョンを持っていたという。

ただ、創業者ではない以上、自分固有の武器が必要と思い立ち、法的知識や資格があれば会社に貢献できるのではないかと考えたため、努力の末弁護士資格を取得。
弁護士としてキャリアを積んだ後、西友コーポレーションへと参画したのだった。

南社長は安定した老舗企業であるという現状に甘んじることなく、新規事業の立ち上げや、培った貿易業でのノウハウを活かした業容拡大など、次々と新たな手を打ち出している。

近年では既存の貿易事業とシナジーを持つデジタルマーケティング事業・物流事業を発足。
また、飲食店や療治教育事業など、幅広い領域において事業を急速に拡大している。

西友コーポレーションは、多様化していくニーズに対応するべく、仕入れ元の商品のブランディング構築から、販路開拓や渉外、輸出に至るまでの仕組みを内製化・一元化し、リアルとデジタル、双方の観点から価値を創出していく【次世代型商社】として、新しい企業の在り方を目指す。


既存事業のリスクと新たな展開の必要性

創業時から30年に亘り、営んできたファスナーの輸出事業。
当時は外国語を使える人材が少なく、現在のようにインターネットが普及している環境にもなかったため、渉外や輸出手続に精通した商社のニーズは非常に高かったという。

また、海外のハイブランド企業において、日本製品は高品質且つ非常に価値が高いものであり、代替の効かない製品であったことも会社が成長を続けてきた理由の1つだ。

しかし近年では、ベトナムやアジアを拠点とする海外工場の技術も向上。
取り付けをするバッグ本体が海外生産であることもあり、現地での製造との商品上の差別化が難しくなってきているという。
「現代はグローバル化もIT化も進んでおり、エンドユーザーも膨大なプラットフォームの中から、欲しい商品を直接探しにいくことが出来る時代。今まで以上の付加価値を提供出来なければ、商社としての存在意義は希薄化する」

ファスナー輸出の専門商社として売上は安定していた一方、いずれはそれすらも斜陽になるリスクを見据えていた南社長。
既存事業にのみ依存することなく、時代に即応した新規事業や変革の必要性を感じていた。
ただ、経営は弁護士業のように法律や判例に基づいて事案を解決に導くというものではなく、答えのない世界で自ら道を切り開いていかなければならず、暗中模索を繰り返す日々だった。

弁護士として、具体的な課題の解決においてはある程度できるものと自負していたが、経営者に求められる「0から1を生み出していく」などの抽象的な課題に対しても正解を模索してしまい、経営者として「自身の決断を正解にする」ことができず、思うように成果が上がらない時期があった。

FBマネジメントとの出会い

年々多様化していく消費者ニーズ。
時代の移り変わりが早い中、手探りで情報をキャッチアップしながら、正解に近いものをクリエイトしていくこと。
それが経営者として歩み始めた南社長の、解決の糸口が見えない大きな課題だった。

そんな折、金融機関からの紹介で、FBマネジメントと出会った。
日本では珍しい、ファミリービジネスの支援や事業承継を専門としているというところに惹かれたという。

ビジネスモデルの構築や組織マネジメントだけではなく、ファミリービジネス専門のトータルコーディネートという点において、自身の殻を破るために同社からの支援が必要であると感じた南社長。

FBマネジメントは、西友コーポレーション、延いては南社長が経営者として更なる進化をしていくべく、ご支援を始めた。

次世代型商社への道

先ず着手したのは、徹底的に現在の課題を分析し、南社長が目指すゴールを具体化することだった。

いわば会社の設計図を創る作業であり、一朝一夕にはいかなかった。
伸びしろのある海外の企業のM&Aやベンチャーキャピタル投資等、様々なアイディアを話し合ってはオミットしていき、徐々に目指すべき先の輪郭が浮かび上がってきた。

そこで目をつけたのが、既存事業と親和性の高いデジタルマーケティング事業だった。
オンライン上で取得できる全てのデータから、潜在顧客のニーズを汲み取ることで、仕入れ元商品のブランディング構築からWEBコンテンツの制作、販売戦略のサポートまでをワンストップで実施するビジネスモデルを考案した。

SNSを舞台としたデジタルコミュニケーションは過熱する一方であり、またコロナ禍により更にニーズが高まっていた。
もちろん、インスピレーションが沸いても実行できる手段がなければ画餅に帰すことになるが、ここでも、FBマネジメントが事業の立ち上げから内製化するための仕組み作り、人材採用から専門教育までの一連の流れをワンストップで行い、徹底したサポート体制を敷くことにより、インスピレーションの実現がなされ、今もなお着実に進化し続けている。

また、更なる業容拡大を行うために、物流会社との資本業務提携を締結。
これによって西友コーポレーションは、デジタルマーケティングにおいての商品・サービスのブランディング構築、通関業、そして物流システムへと連携していくための基盤を整えた。

この一連の動きによって、南社長の事業構想は更に加速度を付けた。
飲食店や児童発達支援事業においてのスクール開校など、BtoBビジネスから脱却し、エンドユーザー向けの事業開発にも積極的に取り組んでいる。

しかし、南社長が成果として感じているものはこれだけではなかった。

「FBマネジメントとタッグを組んだことによって経営者としてのビジョンが明確になったことが、自分自身の大きな成果だ。課題を抱えていた当時は、正解を見つけるのに躍起になっていたが、自分がやりたいことが世の中にとっての正解になるように、今は自信を持って事業を推進している。ビジョンを明確にできた背景としては、FBマネジメントとのディスカッションを通じて、自身の中で言語化でき、腹落ちできた、という部分がある。私の中では、“言語化”に1番の価値を感じている」

事業拡大においての実働面でのサポートは勿論、経営者としての考え方や、ビジョン構想の進化など多岐に渡ったFBマネジメントの支援。
迷っていた自身の背中を押してくれた、力強く頼もしい存在であると南社長は語った。

モノクロから、カラフルな世界へ

「これからの未来、必要とされるのは付加価値を創出できる企業だ。それができない企業は、単なる中間業者として省略され、淘汰されていく。私たちは“次世代型商社”として、モノを仕入れて売るだけではない付加価値を提供し、時代に合わせた進化をし続けていく」

多角化する事業と更なる業容拡大に伴い、盤石な体制を作り上げた西友コーポレーション。
今後はビジョンに基づいた組織編成にも着手し、有機的に一体となって、連携を強化していきたいとの展望もある。

FBマネジメントの支援が、ファミリービジネスに特化したサポートだったからこそ実現した、西友コーポレーションの進化。

「ファミリービジネスならではの、創業社長や2代目の悩みや課題の本質を、個別具体的な状況に応じて理解・把握した上で、問題意識を常に共有し、会社が進化していくための提案や実現のサポートまでしてもらえる。また、私自身のパラダイムシフトを起こしてくれたとも考えている。今になって思うと、弁護士業をしていたころは、白か黒か、和解して灰色かといったある種モノクロの世界にいたように思う。法律は決まっているため、正解がある世界である。一方、経営は非常にカラフルだ。“人は何が好きで、何が嫌いなのか”、そんな思いや考えが、世の中の8割以上を回しているという実態を、FBマネジメントに出会うまでは考えたこともなかった」

弁護士から二代目経営者として歩み始めた南社長。
勢いを増す現代社会の潮流の中、正解のない経営を行うことは至難の業ではあるものの、FBマネジメントとの出会いによって、確かにカラフルな未来を描き始めている。



【ご紹介企業様】
会社名 : 株式会社 西友コーポレーション
代表者 : 代表取締役社長 南 泰準
所在地 : 〒650-0034 神戸市中央区京町71番地 山本ビル3F
設立  : 1989年3月

ホームページURL:https://www.seiyucorp.co.jp

【会社概要】
会社名: 株式会社FBマネジメント
代表者: 代表取締役社長 兼 グループCEO 山田 一歩
所在地:〒103-0016 東京都中央区日本橋小網町12-7 日本橋小網ビル1F

ホームページURL:https://fbmg.co.jp

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