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金なんか二の次・・・フリーランスが死守すべきココロとカラダの健康

100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスの山崎レモンサワーです。

複業メディア「ウィズパラ」では、サラリーマンの方、学生の方、フリーランスの方、問わず、『複業』という、これからの時代の新しい働き方を実現するために必要な知識・ノウハウを発信していきます。

自分は28歳の時にフリーランスとして独立してからすでに15年近くが経過し、相当なベテランの域に差しかかってきました。

独立したての若い時はいまいちピンとこなかったのですが、今では確信している事がひとつあります・・・それは、お金よりも自分の健康の方がはるかに大切だという事です。

ちなみに自由に過ごせる時間もお金より大切です。

しかし、若い時はお金を稼ぐためとはいえ、自分の貴重な健康と、かけがえのない時間を削ってまで、仕事に打ち込もうとしている時期がありました。

もちろんマンガの神様、手塚治虫先生のように、時間や健康などすべてを犠牲にしてでも、作品作りにのめり込む、まさに狂気とも呼べる活動をすることによってしか到達しえない世界というものもあり、それを否定する意図はありません。

ただ、実際には大半の人のほとんどは何にも考えることなく仕事だから仕方ないという受け身の姿勢で、自分の健康と、かけがえのない時間を犠牲にしている人が実に多く(サラリーマン・フリーランス問わず)・・・じつにもったいなさすぎると感じざるを得ません。

今回は、言わずもがなな当たり前の話しなのですが、なぜか軽視される自分の健康(かけがえのない時間も)をいかに死守することが大切であるか、説明していきます。

うつ病や過労死になるまで働き続ける不思議


これはフリーランスに限った話ではないのですが、日本人はとかく自分の命の危機が差し迫るまで働き続ける人が大勢います。
中には過労死や自分の命を絶ってしまうまで、働き続ける人も残念ながら多数存在しています。

命が亡くなればそれっきりですので、冷静に考えれば、こんなに働くのはバカげた話しであるはずなのに・・です。

そもそも、「過労死」という概念の言葉が欧米諸国にはありません。
日本の「Karoshi(過労死)」が世界共通で使われるという不名誉を受けているのが日本の実態です。

と、かくいう自分も、サラリーマン時代はブラック企業を渡り歩き、うつ病寸前まで追い込まれ、それでもなかなか会社を辞める事ができませんでした。

自分の場合は、ギリギリのところで、このままでは死んでしまうと勇気を振り絞って辞める事ができましたが・・・。

自分の命より大事なものは無いはずなのに、それでも会社を辞められない人が多いのは不思議でなりません。

おそらくは日本にはびこる、完全に誤った社会通念が原因だと思われます。

まず、
・そもそも仕事はつらいものであり、我慢すべきもの
・社会人として途中で仕事を放棄するのは非常識
・残業したり休日残業するのは当然、しない人は会社に貢献していない
・上司より先に帰るのはありえない
・よほど重要な事情が無い限り有給は使えない

など、令和の世の中になっても、いつの時代だよと笑い飛ばしたくなる、旧態依然とした常識が残るブラック企業がまだまだたくさん存在しているのです。

そして悪いのは、一部のブラック企業だけでなく、そのブラックな完全に間違いである常識・通念・同調圧力になんの疑いもなく従ってしまう思考停止な人たちにも原因があります。

ちなみにこれはブラック企業のサラリーマンの話しだけではなく、フリーランスも従事する案件によっては、まったく同じような境遇に追い込まれないとは言えません。

自分の健康が第一!!当たり前のことを思い出そう


「自分の健康が第一」・・・これは疑いようのない大前提ということを思い出しましょう。

もし、自分の命や健康より、会社の命令に忠実に従う事の方が重要だと考えるひとがいたら、よほどのマゾか、もしかしたら、長い会社員生活ですっかり洗脳されてしまっているのかもしれません・・。

会社をクビになろうが、左遷させられようが、減給になろうが、自分の命と健康を犠牲にしてまで従事すべき仕事はないはずです。

若いうちは多少無茶をしてもリカバリ可能なためついつい無茶をしがちですが、歳をとってくると若いうちにした無茶の影響が如実に現れてきます。

繰り返し言いますが、自分の命と健康を守れるのは自分だけです。

大前提をもとに仕事を探そう


自分の命が一番大事・・こんな当たり前な事も忙しさの中に身を置くと冷静な判断ができなくなってしまうものです。

なので大事なのは、自分の大事な命や健康、かけがえのない経験をするための時間、そういったものが犠牲になるまえに、自ら、大事なものを守るための働き方を構築しましょう。

今回はサラリーマンではなく、おもにフリーランスを対象に話しを進めていきます。

お客さんがどんな人なのか見極める

あなたが飲み屋の店長だったら、毎回酔って暴れて周りのお客さんに迷惑をかける人がいたら、出入り禁止にするのではないでしょうか?

Web系フリーランスもそれとまったく同じ対応をとるべき状況があります。

フリーランであっても、招かれざるお客さんからの依頼は絶対に見極めて断る必要があります。

さらに上記の例では、一回、迷惑をかけられることを経てから、出入りに禁止にしていますが、出来れば迷惑をかけられる前に仕事を断ることが理想です。一回でも招かれざるお客さんと仕事に発展すると相応のダメージを負う為です。

ちなみにフリーランス15年目のじぶんの経験では、10人引き合いがあったとして、その中の2人くらいは、招かれざるお客さんという割合です。

何でもかんでも依頼をひき受けていたら、いずれ地雷に遭遇して間違いなく致命傷を負います。

では地雷を回避するためには具体的には、どうすればいいか、それは打ち合わせでじっくりと話しをして、信頼関係を構築できるまで仕事を進めないという事です。

また、信頼関係がしっかりと構築できる前の時点では、あまり大きな案件では仕事を受けずに、まずはお試しでという形で、小さな工程の案件を受ける事がおススメです。

お金に誘惑されて怪しい仕事に手を出さない

これはお恥ずかしながら自分の失敗談でもあります。

あきらかな胡散臭い業種・業態のお客さんからの依頼を、条件がいいからという理由のみでひき受けて、数々のやけどをしてきました。

条件が良い案件が、すなわち全て怪しいといっているわけではありませんが、なかには明らかに胡散臭い罠案件があり、見せかけの高報酬で制作者をつのっている可能性があります。

月利○○%の投資話にのりませんかと謳って近寄ってくる人が、ふたを開けたらポンジスキーム詐欺師だったなどの構図に近いかもしれません。

自分の努力に裏付けされた儲けなら良いですが、ある日知らない人から、唐突にうまい話がもたらされる事は絶対に無いと肝に銘じましょう。

シビアな納期の案件を避ける

自分の場合、仕事を受ける際に、何月何日までに成果物が無いと先方が絶対に困るなど、厳密な納期があるものは、そもそも断っています。

納期が1ヶ月あれば、間違いなく作れそうだという判断であったとしても、人間何があるかわからないのに、1ヶ月先に確実に納品することを確約するのはリスキーだし、納品できなかった場合、先方に多大な迷惑をかけてしまうことになります。

やはり、じぶん一人で大部分の工程をさばくフリーランスは、病気や事故など想定外の突発的事態が発生したら、制作工程が完全にストップしてしまうということをいつも心の片隅においておくべきでしょう。

また病気や事故以外にも、納期内に制作が困難になってしまう原因は、はいて捨てるほどあります。

想定外の事象が発生した際、納期内に間に合わせようと無理した結果、連日の睡眠不足や長時間労働に追い込まれ、心身の健康を害すことになってしまいます。

もちろん、制作期間の目安を提示し、提示した以上、その目安制作期間内に制作を完遂させるのは当然のことで、ただ、万が一の事態を想定して、シビアな納期要件の案件は断るようにしているのです。

これも、お金より自分の健康と、自由な時間の方にはるかに価値があるという大前提があるがゆえの、判断です。

楽しくて楽しくて仕方がない仕事とめぐり逢う

仕事は苦痛の対価としてお金をもらうものだという認識はじつにもったいないですし、完全に間違っているとも思います。

本来、仕事とは楽しいものです。

自分の向いている業種・業態、相性の合うクライアント、適切な報酬や勤務条件が揃っている天職というのは、世界のどこかに必ず存在しています。

最悪、無ければ自分で創造すればいいんです。

昔ならいざ知らず、幸運にもインターネットが普及している現在では、自分の理想を体現したような仕事を自ら想像する事すら可能になってきています。

昼夜関係無く没頭できるくらい好きで好きで仕方がないことを仕事に出来るのであれば、それがストレスになり、健康を害すこともありませんし(少しは寝ましょう)、仕事自体が生きがいとなるので、貴重な時間を犠牲にしているという事にもならないでしょう。

自分の学歴が、住んでる場所が、今の蓄えが、才能が、などいろいろな言い訳をして勤務先や働き方に妥協をしてしまいがちですが、人生で一番長い時間をしごとに費やすわけですから、一切の妥協をせずに、自分の天職と断言できるような勤務先や働き方を見つけるが、または創造するべきです。

お金は頑張って稼がなくてもなんとかなる

最近では老後2,000万円問題など、お金の不安を煽られることが顕著に多くなってきました。

確かに、高度成長期のころの日本やバブルのころの飛ぶ鳥を落とす日本に比べれば、今の日本の国力・経済力は大幅に低下し、超少子高齢化からくる人口減少によって、これより未来はさらなる経済的ハードモードになることは間違いありません。

しかし、あえて言わせてください。

それはあくまで中央値的な話しであって、普段からマネーリテラシーを高め、自己投資と倹約を意識している人にとって、将来に渡ってのしかかる経済的な不安は無いといっても過言ではありません。

またとかく心配性の日本人は、生涯にわたって使いきれないほどのお金を貯めこみ、案の定、使い切るまま亡くなる人のじつに多いと驚かされます。

使いきれないお金がもったいないだけでなく、この使わないお金を稼ぐための仕事の時間がまるまる無駄になってしまう事を考えると、もう少し仕事以外の大切なことに費やすべきなのではないかなと思います。

このあたりの実情は、下記のベストセラーにて力説されていますので、ぜひご一読ください。

「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」

健康を死守するための仕組みを組み込む


健康を死守するための、健康への投資がお金の使い道としては一番、幸福度に直結すると思っています。

幸福度が高くなるというよりは、将来的に不幸の目を摘めるというニュアンスの方が近いでしょうか。

想像してみてください。

いくらお金と自由な時間があったとしても、重い病気にかかってしまっては、台無しです。
人生を謳歌することはできず何も楽しくありません。

また病気になってから治療費に大金を払うことほど、もったいない事はありません。
病気は出来る限り未然に防ぐべきものです。

そのため大事になのは病気になってから慌てふためく事がないよう、健康なうちから、健康死守のための仕組みを生活に取り入れる事です。

言われてみれば当たり前のことばかりですが、本当に大事なことなので具体的な仕組みを挙げていきましょう。

歯の定期検診

歯のコンディションは健康に直結します。

3ヶ月に一度のクリーニングもしくは、半年に一度の歯の定期健診はマストでしょう。

自分もマイホームを除いた、お金の使い道で、もっとも使ったのが歯の治療です。
この前も虫歯の歯をぜんぶセラミックにしてきました。

健康食(パワーフード)に意識

じぶんが、この食材はやべー、健康に直結すると感じる食材は

・ブロッコリー
・キャベツ
・納豆
・ナッツ類

このあたりです。
これらの食材のカラダへの効果については各自皆さんで調べてみてください。
翌日からメチャクチャ食べ始めるはずです。

逆に健康に悪く避けている食べ物は

・加工肉
・糖質の過剰摂取

このあたりですね。
あとは何でもバランスよくというところでしょうか。

ストレスの源から逃げる

ストレスとは、万病の源です。

この人間社会で生きる以上、まったくストレスを感じずに生活するのは不可能ですし、多少の苦労があった方が、余暇が楽しくなるというものですが、心身の健康に大きなダメージをあたえる過剰なストレスは百害あって一利なしです。

自分もブラック企業のサラリーマン時代、わずか2ヶ月で不眠・動悸・倦怠感・肌荒れ・情緒不安定などかずかずの不調が襲ってきて、これをあと数か月続けたら、たぶん死ぬと本気で危機感を覚えたものです。

どこの会社に行っても、どこのコミュニティに所属しても、どこに住んだとしても、ストレスの発生源と遭遇するものですが、自ら徹底的にストレス源との接触を控える心掛けをもちつづけることで、だいぶ人生で受ける総ストレス値を減らすことができるはずです。

じゅうぶんな睡眠時間の確保

人間というか生き物は、カラダや脳(心)にダメージを負った際、行動や活動にさくリソースをすべて修復に割くために、睡眠という機能を用います。

こんな過酷な世界では、活動すれば、すぐに疲弊し、1日単位で修復する睡眠時間の確保が必要なんです。

徹夜をしてまで仕事に従事させようとするのはナンセンスで、なんで自ら生産性を落としてまで、命を削ろうとするのか意味不明です。

自分は、夜のじゅうぶんな睡眠以外にも、昼寝も必ずするようにしています。
がっつり昼寝をする時間を確保するのが難しいから、フリーランスになったと言っても過言ではないかもしれません。

まとめ

自分の周りの若い子たちと話をすると、お金のためにかけがえのない自分の健康と貴重な時間を削ってまで、会社のっ奴隷になっている子たちが実に多いと感じます。

かくいう自分も、若いうちは何もわかっておらず、今思えばブラック企業の社畜として、わずかなお金のために貴重な時間と心身の健康をだいぶ犠牲にしてしまったなと後悔しています。

できれば、皆さんには同じような思いをしてほしくないと思っています。

これからの時代は、フリーランスであってもサラリーマンであっても、思考停止で社会の古い通念や会社の常識に従うのではなく、自分の価値観の優先順位を再認識したうえで、働き方や生き方の行動指針を確立してほしいと願うばかりです。

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