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「ライフピボット」から読み解く、変化の激しすぎる時代を生き抜くフリーランスのキャリア形成戦略

100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスの山崎レモンサワーです。

今日も複業メディア「ウィズパラ」で取り上げた「「ライフピボット」から読み解く、変化の激しすぎる時代を生き抜くフリーランスのキャリア形成戦略」というテーマについてお話ししていきます。(元記事:https://wizpara.com/2200/

最近、強烈に感じていることがあります・・・時代の変化が激しすぎるということです。

特にネット系、Web系の仕事は変化のスピードが早く、最新のスキルも数年で陳腐化し、今まで稼げていたサービス・スキルがすぐに通用しなくなっていきます。

またコロナの大流行で、仕事に大きな影響が生じた人も少なくないと思います。

まっとうにマジメにビジネスに励んでいたとしても、外部環境の変化で簡単に仕事が奪われてしまうという、まさに明日は我が身っというやつです。

さらにそこに来て、最近では今度は戦争とインフレのダブルパンチが家計を圧迫・・・

安定とはほど遠い、フリーランスという働き方であればなおさら、戦略を立てて変化の激しすぎる時代を生き抜いていかなければなりません。

今日は、そんな危機感を持って戦略を練りたいフリーランスにうってつけの本「ライフピボット 縦横無尽に未来を描く 人生100年時代の転身術(黒田悠介さん著)」から要点を紹介し、この変化の激しすぎる時代を生き抜くためのフリーランスのキャリア形成戦略をお伝えいたします。

これからの世の中はさらに難易度が上がっていく


戦略の話しをする前に、これからの時代、とくに日本で仕事をしていく全ての人にとって、人生の難易度は、さらに上がっていくことをお伝えせねばなりません。
・・・戦略を練らないとマジで詰みますというのをキモに銘じていただくため、これからの日本で人生が年々ハードモードになる理由を簡潔に挙げます。

テクノロジーの進歩のスピードが加速

飛行機が5000万人のユーザーを獲得するのにかかった時間は68年
クレジットカードは28年
携帯電話は12年
Yoiutubeは4年

社会がどんどん加速してきています。
そして、これからもそのスピードは加速し続けます。

テクノロジーの進歩はいいことばかりではありません。

変化が早ければ、仕事上それに対応しつづけなければなりませんから、負担が年々増加するのも当然です。

手に職を持てば一生安泰というスローガンを親世代からよく聞きましたが、もはや死語ですね。

死ぬまで勉強し続けなければならない時代とも言えます。

会社・ビジネスモデルの短命化

東京商工リサーチの調査によると、2021年3月時点で企業の平均寿命は23.3年となっています。

これまでは、30年と言われていましたから、だいぶ短くなっています。
そしてこれからも年々短くなっていくと考えられます。

日本では終身雇用は崩壊したと言われて久しいですが、この傾向(一つの会社で勤続する平均年数が短くなる)はより顕著に加速していくと考えられます。

ようは、終身雇用どころか、もはや何社か転職を繰り返すのは当たり前になってきているのです。

サラリーマンだけの話ではありません。

せっかくフリーランスになって、軌道に乗せたとしても、数年で、今まで稼げていたサービスが通用しなくなり新たにジョブチェンジせざるをえないなんてことも当然のように訪れます。

長生きリスク~人生100年時代とか勘弁してくれ

寿命がのびるというのは、ハッピーなことばかりではありません。

人生において必要となるお金も当然増えるわけですから・・・

さらに平均寿命が増えれば増えるほど、支給される年金額は減らされる事が考えられます。

一生働き続けられればいいですけど、80歳を過ぎて雇用してくれる会社など、そうはないはずです。

日本自体が貧しくなっていくから

残念ながら遠くない将来、日本は先進国から転落します。

主な原因は少子高齢化に歯止めがきかないからです。

すでに人口減少スピードの早い地方自治体では限界集落が出現し始めており、社会インフラなども急速に劣化が進んでいます。

また税収が減り国が貧しくなれば、当然、日本の国際的な立場も弱くなり、ビジネス面で不利な扱いをうけることも想像に難くないです。

「ライフピボット」が説くキャリア戦略


と、ここまで不安を煽るだけ煽ってきましたが、これは悲観しすぎなわけではなく、本当に訪れます。

今回とりあげる「ライフピボット」は、このような泣きたくなるような時代で、しぶとく立ち回るための戦略を紹介しています。

ちなみにライフピボットのピボットとは方向転換のことです。

バスケットボールをやられたことがある人ならわかりますが、片足を地面につけたまま軸とし、もう一方の足を次々と動かして体の向きを変えるプレーの事です。この「片足を軸に」というのがミソで、「片足を軸に」は「今までの経験を活かして」という意味合いになるでしょう。

人生が長期化し生き抜くためのルールが大きく変わってしまった現代において、何回も人生の方向転換を行う必要があると説いています。

3つの蓄積をすべし

「ライフピボット」では、このルールが激変した世の中で、3つの蓄積をして将来に備えよと力説しています。

蓄積1 価値を提供できるスキルセット

簡単に言えばお金に変更できる「スキル」のことですね。

例えるならライティングやプログラミング、デザイン、マーケティング、ディレクションなどが挙げられるでしょうか。

スキルも3種類に分けられ、それぞれ
「テクニカルスキル」
「ヒューマンスキル」
「コンセプチュアルスキル」
があります。

「テクニカルスキル」とは、課題を解決するスキルで前述したライティングやプログラミング、デザイン、マーケティング、ディレクションなどはすべてこちらに該当します。

フリーランスとして稼ぐ力を身につけるとした場合、まっさきに思いつくのはこの「テクニカルスキル」ですね。

つぎの「ヒューマンスキル」とは、対人関係を円滑に促進させるスキルの事で、会話や聞く力、プレゼン能力、調整、マネジメント能力・・・相手の懐に飛び込むための飲みにケーションなんかも、このスキルに該当します。

営業力なんかは、まさにこの「ヒューマンスキル」がものを言います。

まったく「テクニカルスキル」を持たない人が、この「ヒューマンスキル」だけで、事業を成り立たせている人もたくさんいらっしゃいます。

最後の「コンセプチュアルスキル」とは、直訳すると「概念化能力」ということになります。

この能力だけ抽象的でやたらわかりにくいですが、

・論理的に考えられる
・固定概念にとらわれず自由に発想できる
・現状の前提を疑い、思考の偏りを見つけられる
・ひとつの課題に対して複数のアプローチで検討を加えられる
・多様な価値観を受け入れられる
・状況に合わせて臨機応変に対応できる
・新しいものを取り入れる好奇心をもっている
・その他探求心、チャレンジ精神、俯瞰力

などの能力が「コンセプチュアルスキル」に該当します。

非常に重要なスキルですが、測定するのが難しくどうやって高めていいのかわかりにくいのが特徴のスキルです。

蓄積2 広く多様な人的ネットワーク

簡単に言えば「人脈」のことで、新しい情報や仕事の機会を得るためには、どうしても必要になるものです。

そしてこの人脈を広げるうえで大事になる考え方として「信用」と「信頼」をわけて考えるべしと説かれています。

「信用」とは客観的な評価基準であり、実績や肩書がものを言います。

また「信用」は一方向の関係で成り立ち、向こうは私を知らないが、私は向こうを一方的に信用しているといった構図が成り立ちます。

そして「信用」は価値を提供することで貯めることができます。

対して「信頼」とは、主観的な評価基準で、家族や友人など長い時間を共有することで信頼は上がっていきます。

「信頼」は双方向の関係でお互いが知り合いである必要があります。

そして「信頼」は一緒に食事をするとか一緒に行事に参加するなど、共同作業を行う事で築いていく事が出来ます。

大事なのは「信用」も「信頼」もどちらかだけでは不安定で、どちらも育んでいかなければならないということです。

蓄積3 経験によるリアルな自己理解

これは、人生の幸福度・満足度をあげるためで、キャリア戦略とは違うんじゃないのかと思われがちですが、関係大ありです。

というのは適性や好き嫌いを無視してナリワイを選んでも絶対に上手くいかないという事です。
努力は夢中には絶対に勝てないからです。

ただ、自分の適性は何なのか、自分が本当にやりたい仕事とは何かを、明確に把握できている人というのは結構少ないものです。

積極的に多くの経験をこなすことによって、自分の「適性」や「やりがいを感じられる大好きな仕事」とは何なのかを明確に把握することができるようになります。

以上に挙げた、これら3つの蓄積を行う事が人生のリスクヘッジとなります。
逆にこれら3つの蓄積に結びつかない仕事や時間の使い方は、徹底的に避けた方がいいでしょう。

ここまでに挙げてきたのは「ライフピボット」そのものではなく、必要に迫られたときに「ライフピボット」ができるための準備です。

人生が長期化することによって今まで稼げていたサービス・業態・勤務先が突然下り坂になり、唐突に仕事がなくなる状況が訪れます。

日々継続して3つの蓄積をすることに余念がなければ、スムーズに「ライフピボット」を遂行できるということです。

さまざまなライフピボットのきっかけ


本書では人生においてピボットをするタイミングは、予測することができないと言っています。

仕事上での苦境というのはある日、唐突に告げられるものです。

ひと月前には想像もしていなかった、失注、契約解除、リストラ、災害、ケガや病気などに見舞われ収益源が途絶えることが、ある日唐突に目の前に訪れるという事です。

また、このようなことを予め想定することができていれば、いざとなって慌てふためくことなく、普段から3つの蓄積を進め、収入源を増やしておくことで、なめらかなライフピボットを実現することができます。

もし入った会社がブラック企業だった場合などは、急激なライフピボットが必要になります。

ブラック企業に身をおいていると、ストレスが多大で3つの蓄積に費やせるリソースはすでになく、自身の心身の健康に深刻な被害が出る前に、一刻も早く逃げる必要があるためです。

また、逆にビジネスがあたり、充分な儲けが出ている順境時に、より自分のビジネスの基盤を盤石にするためにする、攻めのライフピボットをするケースも考えられます。

例えるならば、儲けで得たお金を個人の浪費に回すことなく、全てを次の新しいビジネス(例えばアパート経営や飲食店の出店)などの原資としつづけるなどが、これに該当するでしょう。

逆境で転職や業態チェンジするのは、ある種、当たり前と言えるので逆境の中でのライフピボットは想像にかたくないのですが、意外に大事なのは順境の中のライフピボットといえるかもしれません。

「ライフピボット」を読んでベテランフリーランスが考える人生戦略


インターネットに関わる多くの仕事がかつてブルーオーシャンだった時代がありました。

一部のアフィリエイターやSEO業者が、莫大な儲けをたたき出したさまを実際に目の当たりにしてきました。

インターネット関連の仕事は今でも需要は旺盛ですが、それ以上に多くの参入者があり、むかしほど美味い話というのは少なくなってきました。

小売業などはAmazonなどの黒船襲来により、廃業に追い込まれてている事業者は実に多く業態チェンジを迫られています。

進化論のチャールズ・ダーウィンが言った、

「最も強い者が生き延びるのでもない。 唯一、生き残るのは変化できる者である。」

とは、まさに確信をついていて、これからの時代は特に人生の中で何回も変化、方向転換をし続ける必要があるということです。

人間は現状維持バイアスというものがり、変化を嫌う生き物です。変化することに大きなストレスを感じるものです。

そんな中でも、よりストレスなく、キャリアダウンすることなく、ピボットしながら人生のゴールを目指していくには、予め幾度となく方向転換することを覚悟して常に3つの蓄積をし続けなければならないということなのでしょう。

本社では、この3つの蓄積に必要な具体的なアクションプランも紹介されていますので、ぜひご一読してみてください。

ちなみに、自分の経験上、何が自分の仕事・人生の飛躍のきっかけになるかは、本当にあとになってみないとわかりません。

ただこれだけは言えるのは、とりあえず動き続ける・・・これにつきると思っています。

最後の最後にじつにふわっとした結論ですが、結局、動き続けていれば大丈夫です。

今ある目の前の仕事に全力を出し続ける、尊敬している会いたい人にコンタクトをとり続ける、自分の趣味を磨き続ける、空いた時間は読書しつづける、セミナー・ワークショップ・勉強会に参加し続ける、気力を充実させるために身体を鍛え続ける、新しい業界・業態にアンテナをはり続ける、SNS・ブログに発信し続ける・・・などなどです。

自分もまだ43歳、100歳までだいぶ時間があるので、今日からまた動き続けたいと思います。

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